自己分析は、経験価値分析。
第1回から第5回にかけて、「じぶん」の過去を振り返ることで、じぶんオリジナルな価値を見出すことの大切さをお伝えしていきました。
「じぶん」の過去を振り返ることは、当時の記憶と感情を鮮明に思い出し、そこから自分が得たことを整理することです。そして、「過去」を振り返ることは、「未来」を見通すことでもあります。
このブログで、幼少期から社会人までの振り返るポイントをお伝えしてきました。
第6回目は、「現在」の「じぶん」についての振り返りです。
他者との比較のなかの「じぶん」とは?
社会人として、「現在」の「じぶん」を取り巻く人間関係を見つめ直します。「現在」の「じぶん」を取り巻く人間関係を、まずはフラットに現在時点で整理することが大切です。
もし、現在、人間関係に悩みがあるならば、それを冷静にじぶんの言葉で記述していきます。過去とのつながりを意識したくなりますが、いったん過去のことは切り離して、人間関係について、丁寧に捉え直します。
つぎの視点で振り返ることが大切です。
①上司、同僚、部下との関係
②会社外の関係者(取引先の担当者等)との関係
③社会人になってから築いた友人、仲間との関係
④恋人、親友との関係
⑤尊敬していた人物(なぜ?という理由も含めて)
社会人として経験を積み上げてきた「現在」について、「他者とのかかわりを通して、その当時、じぶんは何を思い、何を考え、どのように動き、そこから何を学んだのか」という視点で見つめ直してみます。
他者と比較される世の中で、じぶんはどのように立ち振る舞ってきたのか。
どのように行動してきたのか。
他者との比較は、「じぶん」視点の場合と「他人」視点の場合、があります。
他者と比較することで、自分は前向きになれたのか。
他者と比較することで、自分は内にこもったりしなかったか。
「現在」の「じぶん」がどういう人物であるのか
理想としている「じぶん」と照らし合わせたときに、どういう人物であるのか
第三者的に「じぶん」を再評価してみることが大切です。
価値ある経験を掘り起し、つなげる
「現在」の「じぶん」に、どの程度満足できているでしょうか。
仕事はうまくいっていますか?あるいは、苦戦していますか?成功体験と失敗体験の数だけ、大人としての円熟味につながるものです。
つぎの視点で振り返ることをおススメします。
①現在の目標(仕事と私生活ともに)
②現在の夢(職業、ありたい姿、その理由)
③現在の気持ち、行動、描いている未来
④得意な仕事と苦手な仕事
大切なことは、「現在」の「じぶん」について、ウソ偽りなく、着飾ることなく、等身大・ありのままを、わかりやすい表現で記述することです。それも、「現在」の感情を丁寧に振り返ることが大切です。
「じぶん」の心の動き方を、正直に記述することがとても重要です。
「現在」の「じぶん」の立ち位置は?
社会人になった経験は、「じぶん」の足で立って生き始めたという点で、自己責任の意識が必要になります。
楽しかったこと、嬉しかったこと、くじけたこと、くやしかったこと
一つひとつを振り返ることは、じぶんの成長の軌跡でもあります。
①現在の仕事で、じぶんが成し遂げたこと(仕事、私生活ともに)
②現在の仕事で、じぶんを誉めてあげたいこと(仕事、私生活ともに)
③現在の仕事で、じぶんが後悔したこと(仕事、私生活ともに)
④現在の仕事で、じぶんが失敗したこと(仕事、私生活ともに)
⑤異動、転職等、現在の仕事を変えたいと思ったこと
視点では仕事としましたが、仕事に限定せず、仕事をするうえで切り離すことができないプライベートにも意識を向けて、「じぶん」を振り返ってみます。
具体的な出来事
その出来事を挙げた理由
その時に感じた感情
とにかく、正直に「じぶん」の言葉で書き出すことです。
書き出すことで、様々な記憶が想起されてくるとともに、感情が動くときの傾向を再認識することができます。思い出せるだけ、書き出せるだけ書き出してみましょう。
経験で捉えたじぶんの心の動き方と照らし合わせてみることで、じぶんの心の動き方のクセがわかるようになります。
まとめ
じぶんとの対話、内なるじぶんの声に耳を傾ける
「現在」の「じぶん」を冷静に捉え直してみると、経験を通して学んだ数々の出来事を「じぶん」の人生において意味づけることができます。
キャリアを長いスパンで捉えると、「過去」と「現在」をつなぐ経験の数々の「意味あるつながり」を感じることができるはずです。
感じることができれば、じぶんがどのように変化してきたかを「じぶんの言葉」で表現するのです。
じぶんの大切な人生を使って、じぶんは何をしてきたのか
どのような「あり方」を体現してきたのか
あらためて、じぶんの存在はなにか、誰の役に立っているのか
「現在」の「自分」を振り返るこてゃ、自己分析においても重要なウェイトを占めます。
自己分析は経験価値分析。
経験価値を表現する多くの「じぶんの経験」を、「じぶんの言葉」で語ることが、自己分析を深めることに他ならない、と私は考えています。
【過去記事です。もしよければお読みください。】
hiratsukacareer.hatenablog.com
hiratsukacareer.hatenablog.com
hiratsukacareer.hatenablog.com