昨日につづき、”転職に必要な、まどろっこしいけれども、深い自己分析の視点”をお伝えします。
【最強の自己分析方法】と題しているものの、とても遠回りな自己分析の方法なので、速効性を求める人には向いていないと思います。
もっとも、これから転職しようと考え始めた人や年度初めの人事異動でじぶんの希望と異なる部署に配属されてモヤモヤしている人には、じっくりと取り組むだけの価値はありますので、ぜひご参考にしていただきたいと思います。
昨日投稿した第1回目では、両親との関係性から自分の原点を再確認する大切さをお伝えしました。
hiratsukacareer.hatenablog.com
本日投稿の第2回目では、じぶんの育った家庭と過程を思い出から回想することの大切さをお伝えします。
家庭と過程とは?
言葉遊びではないのですが、たまたま”読みかた”が同じなので、紛らわしいと思いますが、どちらも意味があります。
まず、家庭です。
これは、じぶんが育った家庭環境を軸に捉えるという意味です。両親、兄弟姉妹、祖父母、親戚等、じぶんが育った身近なひととの関係性からじぶんを見つめ直します。
つぎに、過程です。
じぶんを育んだ年月を軸に捉えるという意味です。過程という捉え方は、時間軸と解釈していただいて構いません。
この二つの軸をふまえて、「①幼少期のときに感じたこと」と「②大人になった今(自己分析しようとしている今です)」の視点から思い出を回想し、その解釈を書き出します。
思い出の観点
幼少期の思い出は、すくなからず大人になった今の礎になっている、と私は考えます。幼少期以降の思い出も礎になっていると思いますが、幼少期の思い出を振り返る機会は稀なはずです。それゆえ、思いもしなかった発見につながることがあり、それがじぶんのキャリアに与えた影響を思い知ることがあります。
自己分析は経験価値分析であるとお伝えした通り、じぶんで気づいていなかった経験を思い出を通して再認識し、意味づけすることが深い分析につながるのです。
さて、思い出の観点です。少し項目が多くなりますが、一つひとつ丁寧に紐解いていくことが大切です。
【ポジティブな観点】
①楽しかった思い出、②感謝している思い出、③嬉しかった思い出
【ネガティブな観点】
①悲しかった思い出、②悲しかった思い出、③怒られた思い出、④許せなかった思い出
【両親、兄弟姉妹、祖父母、親戚等との関係性からの観点】
①両親に対する思い、②兄弟姉妹、祖父母、親戚等に対する思い
*いずれも、ポジティブ/ネガティブいずれの観点からもじぶんの感情面を意識します
解釈の変化にフォーカスする
思い出の観点を「①幼少期のときに感じたこと」と「②大人になった今(自己分析しようとしている今です)」の視点から回想するとお伝えしました。この回想を通して意識することは、①と②のそれぞれに書き出された解釈の違いです。
往々にして、「①幼少期のとき」と「②大人になった今」では、感じ方が異なることがあります。
この解釈の変化は、じぶんの感情の変化とも言えます。この変化が、じぶんで気づいていなかった経験を思い出を通して再認識し、意味づけすることが深い分析につながります。
変化にフォーカスすることに意味があるのです。
まとめ
第2回めは、幼少期の思い出へのアクセスの大切さを通した経験価値分析をお伝えしました。
「自己分析=経験価値分析」
じぶんを形づくってきた歴史も含めて振り返ることも経験価値分析である、と私は考えます。
丁寧な振り返りをすることが、じぶんがいままで気づいていなかった価値とめぐり会うことがあります。
時間をかけるだけの価値はあるのです。