上司との相性に悩まされている人は多いのではないでしょうか。
人は誰しも「合う・合わない」という相性はあるものです。
とくに、マイナスな印象を感じた上司との距離感は、心理的になかなか縮まりません。ましてや、上司が自分のことをマイナス評価しているように思えたら、なおさらです。
そんなとき、このような気持ちになるものです。
同じような提案をしても、自分の場合はなかなかGOサインを出してもらえない。
話を最後まで聞かずに、とにかく「ダメ出し」ばかりされてしまう。
上司と目があっても、不機嫌な表情で無愛想だ。
そして、上司の何気ない態度や仕草を、自分の中でネガティブに解釈し始めてしまったりします。
こういう状態では、じぶんのパフォーマンスが下がりますし、メンタル面でも決してよい影響を与えません。
じつは、私も上司との距離感に悩まされたことがありましたが、幾度となく試行錯誤を繰り返したところ、この状態を解消又は最小化できる術があることに気づきました。
【目次】
上司がどう考えているか気にしない
上司との相性が悪いとき、往々にして自分とその上司が似た者同士であることがあります。似た者同士ゆえに、合せ鏡のように、上司の態度、言動を自分の解釈で認識してしまいます。
たとえば、
同じような提案をしても、自分の場合はなかなかGOサインを出してもらえない。
話を最後まで聞かずに、とにかく「ダメ出し」ばかりされてしまう。
上司と目があっても、不機嫌な表情で無愛想だ。
のようなことを、自分も部下や同僚にしている可能性があるのです。
他人から指摘されれば、「あー、なんとなくそうかも。」と自覚できるものの、無意識でこのような態度、言動をしているので、気づかないことが多いと思います。
上司と相性が悪いと感じるならば、上司がどう考えているか気にすることはやめましょう。自分がやるべき仕事に集中すれば、それほど難しいことではないはずです。
話が通りやすい曜日、時間を把握する
上司との相性の悪さを痛感する瞬間は、おそらく自分の提案を受け入れてもらえないときではないでしょうか。
「自分の提案が拒否された=自分は認められていない」という思いに至るからです。
提案文書をにべもなく突き返される
報告、相談しているときに、適当にあしらわれる
自分が説明している途中で、話をさえぎられてしまう
ありがちなこととは言え、モヤモヤした気持ちになってしまいます。
私も同様の経験がありましたが、ふとしたきっかけで、気づきました。
それが、「上司の機嫌のよいタイミングをリサーチし傾向をつかむ」ということです。
上司も人間ですから、バイオリズムの波長が良いときと悪いときがあります。その傾向を把握できると、自分の提案を受け入れてもらいやすくなります。
実際に私がそうでした。そこで、思考錯誤しながら上司の行動、言動を観察して、次のような傾向を把握しました。
月曜日、火曜日は、提案の質に自分なりの自信があっても、受け入れてもらえる確率は低く、話すら難しい。
逆に水曜日と木曜日は、提案の質に自分なりの自信がなくても、受け入れてもらえる確率が高く、しっかりと話を聞いてもらえる。
傾向を把握した上で水曜日と木曜日に集中して提案するようにしたところ、上司が提案を受けて入れてくれる率が上がりました。
そうなると、お互いに話し合いが成立するようになりました。
結果として、上司との関係性がよくなりました。つまり、相性も改善されたのです。
このことから、こういった対策を試してみることは有効だと実感しました。
まとめ
上司との相性に悩まされている人へのご提案はつぎの2点です。
①自分と上司は、実は似た者同士ではないか?という視点で自分自身を振り返ってみる。
似ているところがあれば、軽く受け流すように心がける。
似ているところがなければ、「反面教師」として学ばせていただくという姿勢でかかわる。
②上司の傾向を把握する。
上司の行動、言動の傾向をリサーチし、その傾向を把握する。
自分が動きやすいタイミングを見つけて、そのタイミングで上司と接触する。接触頻度が増やして、お互いの距離が縮まる可能性が高める。
私たちひとり一人の人生は有限です。
相性の悪い上司と仕事をすることは、ツイてないと思ってしまいがちです。
そんなとき、今回お伝えした2つの方法を思い出していただければ嬉しいです。
一度しかない人生、相性の悪い上司からも何かを学び、自分の成長につなげていければ、自分の器が大きくなります。
そして、そのことが「自分の存在価値」を高めることにほかならないと、私は考えます。