45歳からの年収1.5倍化プログラム

キャリアを再生させる5つの視点(好奇心、持続性、楽観性、柔軟性、冒険心)から、自分の価値を再発見して、これからの15年を30年の濃さにしよう!

【決めるチカラ】 仕事では、「権限をもってやりたいようにしたい」けれども、じぶんのことは「決められない」という矛盾

 

f:id:hiratsukacareer:20190811225802j:plain

キャリアの転換期において、大切なことは、選択するチカラです。それは、自らの意思で物ごとを決め、進むべき道を方向づけることにほかなりません。

 

今日は、久しぶりにメンターと会って話をしてきました。

 

話の流れで、「決める」ということの大切さとむずかしさを感じたので、今日はそのことをお伝えしていきたいと思います。(少し辛口になりますが、ご容赦ください。)

 

 

  キャリアの迷いの源は?

 

キャリアの転換期では、じぶんが進む方向を決めきれないことが迷いの源であると考えがちです。「決めきれない」から「迷う」のであって、当たり前のことです。

 

しかし、キャリアの転換期にいる方の相談を受けると、あることに気がつきました。

 

「じぶんの仕事がどのようなことに役立っているのか、よくわからないんです。」

 

「上司がミッションを明確にしないので、じぶんで仕事の方向性を決められないんです。」

 

「じぶんには権限がないので、やりたいと思うことが実現できないんです。」

 

多くの方が、このようなことをお話しされます。

 

たしかに、じぶんの仕事について権限をもってあたり、物ごとを決められると、やりがいを感じる機会が多くなります。じぶんに決定権がある仕事は、じぶんの足跡として残り、じぶんの自信につながるでしょう。

 

キャリアの転換期における迷いを感じている方は、じぶんで決めるという機会が乏しく、仕事への納得感や達成感を得られていないことが多く、それゆえに権限と決定権をもった仕事を欲していることが多いと、私は感じています。

 

そして、そのことが迷いを生んでいると、私は捉えています。

 

じぶんのことには臆病になる

 

キャリアの転換期の迷いを払しょくするためには、現状を維持していては変わらないと考えています。

 

現状を変えるきっかけは、概ねつぎの3つです。

 

  1. 新しい役割を担う機会に巡り合う
  2. 所属している組織を変える(異動)
  3. 所属している会社を変える(転職)
  4. じぶんの思考を変える

 

このうち、1と2は他者の意思によるものです。偶然に近い機会を待つことなります。

他方、3と4は、自分の意思による影響が大きく、かつ、「じぶんで決める」ことから必然を創り出すということになります。

 

ここで、一つの矛盾を私は感じるのです。

 

仕事では「じぶんで決める」ことを望んでいるものの、じぶんのことになると「決めきれない」という矛盾が生じているということです。

 

この矛盾はどこからくるのだろうか?

 

メンターとの会話を通して、今まで感じていなかったことに気づいたのです。

  

キャリアの転換期を乗り越えるコツ

 

思うに、キャリアの転換期の迷いを持ちつつも、現状を変えるための行動を選択した人は、結果的に、その迷いを引きずっていません。

 

「もう少し、時期を待ってから行動しよう。」

 

「なにかを、やりきってから行動しよう。」

 

「今は、そのタイミングではない」

 

振り返ると、迷いを引きずる人は、このような発言が多いように感じます。

そして、多くの場合、つぎのような結果になっています。

 

同じ迷いを持ちつづけ、迷いの堂々巡りとつきあう人生

 

これは、ほんとうにもったいないことだと思うのです。

 

人生の残り時間を意識する

 

2019年7月30日に厚生労働省が日本人の平均寿命は、男性は81.25歳、女性は87.32であると発表しました。(平成30年度簡易生命表)

 

これに則して考えると、男性は29,656.25日、女性は31,871.8日が人生の持ち時間と言えます。(1年を365日と計算)

 

45歳のビジネスパーソンにこの人生の持ち時間を当てはめると、すでに16,425日が経過していることになります。

 

男性は55.38%、女性は51.53%が経過していることを意味しています。

 

日数に置き換えると、男性は13,231.25日、女性は15,446.8日しか残っていないことになります。

 

人生の残り時間から考えると、キャリアの転換期における迷いを持ち続けることが、もったいないことがはっきりわかります。

 

小さな選択(決める)を積み上げることの大切さ

 

もっとも、人生の残り時間を充実させることは可能であると、私は考えています。

 

それは、じぶんにかかわる小さな選択を積み上げることです。

 

キャリアの転換期の迷いから抜け出すためには、その迷いを生み出している現状の何かを、自らの意思で変えることが必要です。

 

しかし、人は現状を変えることを本能的に避けたがる存在です。

「変わりたいけれども、変われない(変わりたくない)。」という矛盾は、この本能的な回避傾向が影響しているわけです。

 

そのためには、じぶんにあえて、負荷をかけることが重要になります。

 

それは、一定の期間、じぶんの現状を変えるための行動を選択する(決める)ということです。

 

  1. 「ありたい姿(変わりたい姿)」を(仮)で構わないので設定する
  2. (仮)をより確からしいものにするための(仮)のプランを作る
  3. (仮)のプランを実行し、計画通りに進まなくても諦めずに、微調整を加えながら、「ありたい姿(変わりたい姿)」に近づけための最良の策を講じる

 

これらは、じぶんのキャリアの方向を、自ら「決める」ということを意味します。

 

「ありたい姿(変わりたい姿)」を決める

「そのための行動計画」を決める

「行動計画」を実行に移すことを決める

「計画通りに進まなくても諦めずないこと」を決める

「計画を微調整すること」を決める

「「ありたい姿(変わりたい姿)」に近づけるよう、最良の策」を決める

 

このように、小さな選択をいくつも重ね合わせていくことが大切になるのです。

 

まとめ

 

キャリアの転換期を乗り越えるには、もう一つ大切なことがあります。

 

それは、

本気で変わりたいと覚悟を決めること

  です。

 

何かに従っていれば、変わることができる

運命の流れにより、変わることができる

 

こういう考えは、いったん脇におくことをおススメします。

 

そして、ひたすらに、変わるために必要な行動を選択し、実行し続けることが大切です。

 

人生は小さな選択の連続である、と言われています。

 

キャリアの転換期は、じぶんの選択を決めるチカラが試されるときでもあります。

 

変わるためには、精神的にも、肉体的にも、時間的にも、金銭的にも、さまざまな負荷がかかります。しかし、じぶんが現状を変えたいという思いがあれば、必ず乗り越えることができると、私は信じています。私がかかわった方は、もれなく、そうされていることを再確認できたからです。

 

小さな決断を大切にする。

 

キャリアの転換期において、実は重要なことであると、あらためて認識しました。

 

本日も、お読みいただきありがとうございました。