「社会人としての自分史がキャリアの振り返りに役にたつことはわかりました。」
「でも、どういう基準でじぶんの歴史を振り返ればいいのか、わかりません。」
「どうしたら、いいでしょうか?」
このようなお問い合わせをいただきました。
キャリアの迷いの真っただ中から抜け出すために、私がおススメしている秘訣は3つあります。
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計画的偶発性理論を活用すること
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社会人としての自分史を編纂すること
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じぶんの人材力をじぶんの言葉で言語化すること
これら一つひとつに丁寧に取り組むことで、キャリアの転換期における冷静な判断と選択につながるからです。
しかし、これら3つに取り組むには、理論と考え方を知り、試行錯誤を繰り返し、活用できるようになるための時間が必要です。
お問い合わせいただいた方は、もう少し簡単にできないだろうか?という思いをお持ちでした。
簡単にできる術は存在しないと考えますが、「じぶん」を客観的に捉えるための簡便法は存在すると、私は考えます。
そこで、今日は、『「じぶん」を客観的に捉える簡便法』についてお伝えします。
「じぶん」を観察する
計画的偶発性理論の5つの視点「好奇心」「持続性」「柔軟性」「楽観性」「冒険心(リスクテイク)」と社会人としての自分史においても、活用できる方法として、『「じぶん」を観察する』ための3要素があります。
5W1Hに近い考え方です。
【3要素】とは、「状況」「行動」「成果」です
具体的には、
状況とは、「いつ」「どこで」
行動とは、「じぶんがどういう行動をしたか」
成果とは、「行動した結果、どういうことを体験したか」
です。
これら【3要素】をもとに、『「じぶん」を観察する』ことで、じぶんの目の前の出来事を客観的かつ具体的に記述することが可能になります。
客観的かつ具体的に記述することで、「過去」と「現在」のつながりの中からキャリアのパターンを解釈することができます。そして、それをもとに「現在」から「未来」を展望する考えに発展させることができます。
【3要素】を、じぶんの記憶に残っている出来事に当てはめてみると、おぼろげながらに、じぶんのキャリアパターンが見えてきます。(精度は粗いですが・・・。)
<参考:STAGEの法則(【3要素】を発展させた考え方です。)>
hiratsukacareer.hatenablog.com
他者評価を活用する
人は社会で生きていく存在です。好む好まざるにかかわらず、他者とのかかわりを抜きにして生きていくことはできません。
したがって、なんらかの形で、人は他者を評価しているものです。
そこで、キャリアの迷いにいるときこそ、他人の目に映る「じぶん」を確かめることも意義のあることです。
たとえば、じぶんのキャリアパターンをもとに、他者からのフィードバックを求めることが有効です。
他者が捉えている「じぶん」を認識することで、じぶんには見えていないことに気づくことが往々にしてあるからです。
したがって、良くも悪くも、率直なフィードバックをしてくれる他者から「じぶん」についてフィードバックを求め、他者の評価を活用することがポイントとなります。
まとめ
本日お伝えした『「じぶん」を客観的に捉える簡便法』は、あくまでも、簡易な方法であり、これのみでキャリアの迷いから抜け出すことは難しいと、私は考えます。
もっとも、「じぶん」にかかわる「じぶん」の見取り図を持ち合わせることにはつながります。
「じぶん」の見取り図を持ち合わせることは、より深く「じぶん」を掘り下げようとする気づきに転換する可能性を秘めています。
小さな気づきかもしれませんが、それが後に大きな気づきにつながる可能性がある。
そう考えると、『「じぶん」を客観的に捉える簡便法』も、知っておいて損はないと思うのです。
本日も、お読みいただきありがとうございました。