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なぜ、「まじめで、やさしい人」は損をすることが多いと言われるのか?

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「まじめで、やさしい人は、損をすることが多い。」と言われます。「損をする」という表現は、いささか適切ではないと感じるものの、長年人事に携わっていると、それに近い場面を目にしたことは幾度となくあります。

 

概ねこういう場面が多いように感じます。

 

「まじめで、やさしい」がゆえに、いろいろな仕事を任される

「まじめで、やさしい」がゆえに、嫌だとはっきりと言えない

「まじめで、やさしい」がゆえに、じぶんのことは後回しにしてしまう

 

「まじめで、やさしい」は、他者と協業して仕事をするうえで必要な要件です。それゆえに、この「まじめで、やさしい」をもっている人は、ビジネスパーソンとしての品格を備えている人だと、私は捉えています。

 

しかし、場面によっては、「損」をする場面があることも確かです。

 

先にあげた例のように、「まじめで、やさしい」がゆえに、じぶんよりも、相手の都合を優先させてしまうことが往々にしてあるからです。

 

そこで、今日は、「まじめで、やさしい」人が、「損」をしないための処世術について、お伝えしたいと思います。

 

じぶんの仕事の後工程を確認する

 

「まじめで、やさしい人」は、他者へ貢献することを大切にされます。それゆえに、じぶんに要請されたことを断りにくいという傾向があるようです。

 

時として、つぎのようなマイナスのスパイラルに陥ることがあります。

 

じぶんにオーダーされた仕事を断りきれず、なんとかこなそうとする。

 

しかし、それに対応するには、それ相応の時間と労力が必要となる。

 

仕事をこなしきれないときに、仕事に対する意味が見えなくなる。

 

じぶんの評価を自ら下げてしまう。

 

「まじめで、やさしい人」は、じぶんの意見を伝えることを躊躇してしまうがゆえに、自らマイナスのスパイラルに陥ってしまうのです。

 

このことが、損をしているように周囲に映るのだと、私は考えます。

 

そこで、ほんの少しだけ、じぶんの意見を伝えてみることをおススメします。

 

たとえば、「じぶんが携わる仕事がどのような仕事の前工程であるのか」ということを確認するようにすることから始めてみるとよいでしょう。

 

じぶんの仕事が、どのような仕事につながっていくかを確かめることで、言われたことをこなすことに加えて、その仕事に対するじぶんの意見を言いやすくなります。

 

じぶんの意見を伝えてみると、じぶんの立ち位置を確かめることにもつながります。

 

これにより、少なくとも、じぶんの仕事の意味を見失うことは最小化されます。

 

じぶんの軸をもつ

 

じぶんの意見を伝えるためには、仕事に対するじぶんの軸をしっかりと持ち合わせることが大切です。

 

とは言え、自分流を貫きとおすということではありません。

 

「仕事に対するじぶんの価値観を、じぶんの言葉でしっかりと語れる。」

 

たとえば、「まじめで、やさしい人」は、「他者に貢献する」を価値観と捉えている場合、つぎの視点で深堀りしてみます。

 

「他者に貢献する」ことによって、満たされてことは何か

 

「他者に貢献する」ことを実感するためには、何が起こる必要があるか

 

価値観は、人が行動するための条件です。

 

それゆえに、じぶんが大切にしている価値観とそれを感じるための条件を明らかにする、ということです。

 

じぶんの価値観が何であり、それを感じるための条件とじぶんが満たされることがはっきりとわかれば、他者の価値観を受けとめやすくなります。

 

他者の価値観を踏まえて、じぶんの価値観との接点をすり合わせしやすくなるからです。

 

そうなると、じぶんの価値観にしたがって、じぶんの仕事に取り組むことができるようになります。他人軸によって仕事をやらされていると感じる時間が短くなるのです。

 

つまり、「損な役回り」を感じることが少なくなるのです。

 

まとめ

 

「まじめで、やさしい人」は、浮かばれないと感じてしまう人がいると思います。

 

しかし、長年人事に携わっていて、それとは真逆の定説があることをお伝えしたいのです。

 

それは、

 

「まじめで、やさしい人」のことを、見ている人【評価している人】は必ずいる

 

「まじめで、やさしい人」は、最終的には、評価される

 

ということです。

 

まじめに、実直に、文句も言わずに仕事に取り組んでいる人が退職するとき、多くの人が退職を惜しみ、今までの感謝の気持ちを伝えに来る、という場面を、数多く見てきたからです。

 

それゆえに、「まじめで、やさしい人」をじぶんの特長の礎にして、それに追加するじぶんの強みを明らかにできれば、「キラリと光る人材」として存在感を増すことができます。

 

そのための術は、ほんの少し、時間をかけて、じぶんの強みをさぐるだけです。

 

それゆえに、「まじめで、やさしい人」が、きちんと認められるような取り組みを、私はこれからも続けていきたいと考えています。

 

本日も、お読みいただきありがとうございました。