45歳からの年収1.5倍化プログラム

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年下の上司とのかかわりに違和感を感じる時の対処法

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「結局、45歳を過ぎても、つまらない仕事しかできない」

「おいしい仕事はいつも上司が持っていってしまう」

「めんどくさい仕事ばかり、振ってくる」

 

「40歳代になって、自分の仕事がこのままで果たしていいのだろうか?」という不満を持つ人から相談を受けることがあります。

 

入社して以来、がむしゃらに会社の仕事に没頭してきた。そして、その先には、右肩上がりのキャリアを期待していた。

 

しかし、社会の流れが変わってしまった。年功序列型の処遇がくずれ、気がつくと、後輩に追いつき、追い抜かれていた。さらに、後輩が自分の上司になってしまった。

 

自分がコツコツと積み上げてきたことがムダであったという虚無感を感じてしまう

 

お話を伺うと、いままで積み上げてきた自分のキャリアが否定されたかのように感じてしまい、悩んでしまう人が多いと感じています。さらに、年下の上司とのかかわりに難しさを感じている人は、この不満への対処に深く悩んでいることがわかってきました。

 

「役職は役割の差であると頭ではわかっているものの、会社が自分に対して”NO”をつきつけてきた」と感じてしまうことがその主たる要因と捉えています。

 

そこで、年下の上司とどのようにかかわっていけば良いか、についてお伝えしたいと思います。

 

【目次】

 

1.自分でやれることを見つけてみる

 

 

実は、年下の上司も、年上の部下と接するときに、それなりに気を配っているのです。

 

たとえば、仕事を指示するときでも、年上の部下に指示するときは言葉使いに気をつけて、伝えたいことを適切に伝えきれないことがあったりします。

その結果、年上の部下が思うような動きをしてくれず、マネジメントのジレンマを感じていたりするのです。

 

経験や知識があるんだから、主体的に動いてほしいけど、指示待ちなんですよね。

 

このことは、なにも40歳を過ぎた年下の部下に限って言われることではありません。

 

しかし、20歳代や30歳代の部下と比べて社会人としての経験や知識を持つ40歳代の部下が、主体的に動かないとき、その人の存在価値の低下につながりかねません。

 

したがって、自分からやれることを見つけてみることが大切になります。

 

自分の経験やスキルを活かす機会を見つけるということです。

 

たとえば、20歳代や30歳代の同僚へのメンター的なかかわりをもち、上司と部下との伝達役となる機会を見つけてみることが挙げられます。

 

とくに年下の上司から指示をうける前に、自分の役に立てる”場”を創り出してみるのです。

 

2.プライドをいったん脇において、年下の上司と会話する

 

年下の上司とかかわるときに、自分のプライドが邪魔をすることがよくあります。

 

なんで、入社した時に世話した後輩の指示命令を受けるんだ!

 

そして、この自分のプライドが邪魔をして、あえて、年下の上司との距離を取ってしまうのです。このことが、「経験や知識があるんだから、主体的に動いてほしいけど、指示待ちなんですよね。」と年下の上司が感じる原因になっているとも言えます。

 

たしかに、自分のプライドを保つことは大切なことです。しかし、それと同じくらい、会社における自分の存在価値を保つことも大切なことです。

 

そこで、いったん自分のプライドは脇において、年下の上司と会話することが重要になります。年上の部下である自分から、自分のや部署へのかかわりについて、伝えてみるのです。

 

勇気をだして、伝えてみると、年下の上司は「扱いづらい年上の部下」という思い込みを外すことができたりします。そして、自分を支援してくれる心強い存在として認識することにもつながります。

 

自分のプライドを脇において、年下の上司と会話することは、自分から上司との距離感を縮めていくことです。私は、この行動こそが、「主体的に動く」ことの第一歩だと考えます。そして、その先には上司と部下との間で信頼感につながります。信頼感は、イレクトに存在価値を認めることにもなります。したがって、この第一歩がとても重要になると考えています。

 

3.まとめ

 

自分の経験やスキルを活かして、自分の居場所を自分で創るという意識をもつことが大切です。

とくに45歳を過ぎてからは、他人任せのキャリアではなく、自分でキャリアの方向性を見定めていくチカラが求められます。

 

年下の上司の下で働くことは面白くないと思いますが、視線を先に向ければ、自分の可能性を見出すことは必ずできると思います。

 

自分のキャリアをあきらめずに、可能性を探ることで、自分の存在価値を確かめられます。確かめられれば、自分の処遇に悩むことより、自分ができることに目を向けられるようになります。年下の上司とのかかわりで感じた違和感がゆっくりではあるものの小さくなっていくと思うのです。