45歳を過ぎてから転職活動をつづけているFさん(46歳)から近況報告を受けました。
Fさん曰く、3年前に人事異動したときから自分のキャリアに自信が持てなくなり、転職活動を始めたとのこと。
3年目を迎える転職活動の進め方に悩み、私に問い合わせしてきてくれたました。
Fさんのご許可をいただきましたので、Fさんの転職活動が停滞した原因をケースとしてご紹介します。
Fさんの失敗 その1
Fさんは大学を卒業してから20年間、一度も転職活動をしたことがありませんでした。いわゆる就職活動は新卒のときのみ。就職状況が良好でないタイミングで社会人デビューしたため、「仕事を失うこと」は考えられず、転職という手段を考えなかったのです。
愛社精神もあったものの、「自分が想定しない人事異動」から少しずつ自分のキャリアが見えなくなり、就職して21年目にして転職活動を始めたのです。
社会人経験は長くとも、転職については初心者だったFさんが最初に取り組んだことは、転職エージェント5社に登録して、オファーがあった会社に片っ端から接点を作っていったことでした。
「数多くあたれば、なんらかの方向性が見えてくると思っていたんですよ。」
「でも、面接までたどりついても、その先に進めず、内定の「な」の字もつかめませんでした。」
思うような転職活動ができなかったFさんは、がむしゃらに求人案件に応募しているにすぎませんでした。
Fさんの失敗 その2
思うように転職活動が進まないFさんは、ある転職エージェントのコンサルタントのRさんと仲がよくなりました。がむしゃらに求人案件に応募していた転職スタイルを変えて、Rさんを信頼して転職活動をつづけました。
RさんもそれなりにFさんの転職活動を支援してくれていたようです。
しかし、Rさんから紹介される求人案件は、Fさんの思いとギャップがありました。結果として転職活動は遅々として進まず、1年半ほど連絡を取り合っていたものの、徐々に疎遠になっていったようです。
頼りにしていたRさんからの連絡が来ななったこと、1社に頼りすぎてしまったことが、Fさんの失敗その2です。
そもそも何が問題だったのか?
信じられないかもしれませんが、Fさんには自分の転職に関する明確な戦略がありませんでした。
いまなお、戦略を持たずに、なんとなく転職活動を続けている状態。
この状態であれば、45歳を過ぎた転職活動がうまくいくはずがありません。
「自分で考える」ということをせずに、「他人が準備したシナリオに沿った転職活動を続けたこと」が根本的な問題であると認識した私は、Fさんオリジナルの戦略を持ち合わせるべきであると伝えました。
Fさんに伝えた内容は、明日、お伝えしたいと思います。
本日も、お読みいただきありがとうございました。