45歳を過ぎたビジネスパーソンの大量リストラ時代は、すぐそこまで迫ってきています。
2020年という節目の年を迎えるにあたり、生き残るために必要な考えを整理しておくことが極めて大切です。
生き残るために必要な考えとは、自分の人材力を再整理することです。
人材力を再整理するために役に立つ【人材力公式】は次のとおりです。
人材力=
[{(基礎力)+(専門力)+(再現力)}×(人間力)]×(覚悟)
再整理するには、これらを一つひとつ丁寧に掘り起こしていくことが求められるのです。
今日は、【人材力公式】のうち、「再現力」についてお伝えします。
再現力の原点は理不尽な経験
理不尽な仕事の経験を振り返るとき、つぎの4つの問いを自分に投げかけ続けることになります。
実際にどのような困難があったのか
それをどのように乗り越えたのか
そのとき、何に留意してきたのか
その困難は自分をどのように鍛えてくれたのか
これら4つの問いを通して再現力を捉えると、自分がどのような仕事、どのような付加価値を創出してきたか、自分がどれだけ考えて仕事をしてきたか、という視点で、自らの再現力を確かめることができます。
理不尽な仕事を経験することが必ずしも自分のキャリアにとってプラスになるものばかりではありませんが、それを乗り越えて実績を出したとき、後から「かけがえのな経験」になることが必ず残っているものです。
とくに、45歳を過ぎたビジネスパーソンにとって、再現力の大きさが人材の付加価値の大きさに比例します。
再現力の構成要素
再現力を構成する要素は、シンプルです。それは、「考え抜いた経験」です。
「考え抜く」という行動が、ゼロから付加価値を生み出すための原動力となり、自分のオリジナルな視点の持ち方につながるからです。
ゼロから付加価値を生み出す
自分のオリジナルな視点を持つ
この2つの特性は、どのような環境下においても、成果を出すという意思と行動につながります。
そのうえで、自分の実績を、つぎの4つの側面で捉え直すのです。
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どうしようもなく先が見えない中で、なんとか打開策を講じなければならない修羅場の経験
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理不尽に丸投げされた仕事を、なんとか建て直した経験
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だれもやりたがらない仕事を、自らの責任のもとで引き受けた経験
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モチベーションが落ちている組織を建て直した経験
まとめ
経験を捉え直すことで、自分が仕事を完成させるに至ったアプローチが整理されます。
「どうしたらうまくいくか、うまくいくための方法は何があるか」
「過去のうまくいった経験を統合するとどうなるか」
「ボトルネックになっていることは何か?」
これらのアプローチは、自分オリジナルの”必勝法”と言い換えることができます。
この”必勝法”の中に、自分の「再現力」が存在しているのです。
それゆえに、「考え抜いた経験」を丁寧に整理することが重要なのです。
年齢にかかわらず言えることですが、45歳を過ぎたビジネスパーソンにとって「考え抜いた経験」を自分の実績ベースで整理して、自らの再現力を振り返ることはとても重要なことです。
「再現力」は、成果創出の勝ちパターンに至る思考法を生み出せるチカラです。
そして、自ら進んで前進するというリーダーシップとも強くつながっています。
自ら苦しみながらも考え抜き、決断し、結果を導き出すという経験を整理することは、一つひとつの出来事に対して、理屈をもって説明することができる。
これこそが、「再現力」であると、私は考えます。
本日も、お読みいただきありがとうございました。