45歳を過ぎたビジネスパーソンの大量リストラ時代は、すぐそこまで迫ってきています。
2020年という節目の年を迎えるにあたり、生き残るために必要な考えを整理しておくことが極めて大切です。
生き残るために必要な考えとは、自分の人材力を再整理することです。
人材力を再整理するために役に立つ【人材力公式】は次のとおりです。
人材力=
[{(基礎力)+(専門力)+(再現力)}×(人間力)]×(覚悟)
再整理するには、これらを一つひとつ丁寧に掘り起こしていくことが求められるのです。
今日は、【人材力公式】のうち、「人間力」についてお伝えします。
なぜ、人間力が必要か
【人材力公式】を見ていただければ、人間力のインパクトが大きいことを理解いただけると思います。
「基礎力」「専門力」「再現力」の合計に対して、「人間力」が括弧書きとなっている意味は、「人間力」が人材力を決定する大きな要素になることを意味しています。
「基礎力」「専門力」「再現力」の合計がプラスであったとしても、「人間力」がマイナスであった場合は、「基礎力」「専門力」「再現力」の合計はマイナスに転じてしまします。
わかりやすく言えば、「仕事ができるとしても、職場にいるだけで雰囲気が悪くなるならば、組織で働くビジネスパーソンとしてはマイナス評価となる。」ということです。
45歳を過ぎた人材が、組織に与えるインパクトがマイナスになるならば、人材としての存在価値はゼロに等しいと言えます。ゆえに、「人間力」が必要となるのです。
「人間力」を構成する要素とは?
そもそも「人間力」とは何か?その定義は、様々な解釈ができると思います。
繰り返しになりますが、45歳を過ぎた人材は組織に対するインパクトを与えられる人材である必要があります。それゆえに、私は、「人間力」はつぎの3つの要素によって構成されると定義しています。
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全体最適視点があること
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相手想いであること
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あえて厳しいことを伝えられること
「全体最適視点があること」と「相手想いであること」は、視野と視座が高くなければ身につけられることではありません。視野と視座が高いことは、その分守備範囲が広くなるため、不測の事態にも柔軟に対応することができます。
難しいのは「あえて厳しいことを伝えられること」です。人は他人から嫌われることを無意識に回避しようとするものです。嫌われるくらいならば、当たり障りのないことを伝えることに終始しがちです。
「あえて厳しいことを伝えられること」は、本当に必要なことがわかっているからできることです。また、「全体最適視点があること」と「相手想いであること」があるからこそできることでもあります。
まとめ
「人間力」は、組織としての成果を創出するために必要なチカラとも言えます。
部分最適、自己的、本音を出さない
こんな要素があると、「人間力」としてはマイナスとなり、「人材力」としてもマイナスになってしまいます。
45歳を過ぎた人材力を振り返るときは、「人間力」に必要な3つの要素を自分が餅買わせているか否かを掘り下げてみるとよいでしょう。
そして、「人間力」は【人材力公式】の「覚悟」とも関連しています。
「覚悟」については、明日、お伝えします。
本日も、お読みいただきありがとうございました。