45歳を過ぎたビジネスパーソンの大量リストラ時代は、すぐそこまで迫ってきています。
2020年という節目の年を迎えるにあたり、生き残るために必要な考えを整理しておくことが極めて大切です。
生き残るために必要な考えとは、自分の人材力を再整理することです。
人材力を再整理するために役に立つ【人材力公式】は次のとおりです。
人材力=
[{(基礎力)+(専門力)+(再現力)}×(人間力)]×(覚悟)
再整理するには、これらを一つひとつ丁寧に掘り起こしていくことが求められるのです。
今日は、【人材力公式】のうち、「専門力」についてお伝えします。
専門力の意味
そもそも「専門」という言葉の意味は何か?
大辞林によるとつぎのように定義されています。
①一つの方面をもっぱら研究したり、それに従事したりすること。
②一つのことだけで押し通すこと。
これに関連する言葉として専門職があります。
大辞林では、次のように定義しています。
高度な専門知識や技能が求められる特定の職種
ここで出てくる専門知識を辞書ではどういう意味になるか木になりました。
実用日本語表現辞典によると、つぎのように定義されています。
その分野を深く知り尽くしていないと分からない物事の知識
これらを総括して解釈すると、専門力とは、ある特定の分野における深い造詣と高度な専門知識が基礎となっている力と捉えることができます。
要するに、「これだけは、他の人とくらべても自信がある。」という力のことで、かつ、社会的に通用する力です。
社会的に通用する力??
専門力が社会的に通用する力を確認するためには、社会人として培ってきた経験の絶対量を捉えなおすことが近道です。携わった時間は裏切らないからです。
ただし、一点見落としてはいけないことがあります。
それは、「自分で考え、行動し、失敗も成功も含めた結果を体感した」ことがあるか否かです。
「失敗も成功も含めた」という部分がキモです。ビジネスパーソン(あえて、サラリーマン)であれば、自らが本気で先頭に立って動き、何かを変えたことがあるかを探るとそれが際だって見えてきます。
「それって、自分の専門性なのか?」と疑問に感じることもあるでしょう。
「専門」という言葉には、「人事」「法務」「営業」「マーケティング」「生産管理」といった枠組にはまる仕事の種別と捉えがちだからです。もちろん、それぞれに必要な知識は持ち合わせていなければいけませんが、それは最低条件です。
しかし、肝心なことは、その裏にある「自分で考え、行動し、失敗も成功も含めた結果を体感したこと」があり、その結果が、組織としての変革や変化という成果として残っていることです。
まとめ
「専門力」を見極めるためのポイントは、知識の絶対量ではなく、失敗も成功も含めた行動とその結果の絶対量にあります。
最後に、「専門力」の見極めに参考となる簡単なフォーマットをご紹介します。
年末にじっくりと自分の歴史と向き合ってみると見えてくるものがあります。
是非、試してみてください。
本日も、お読みいただきありがとうございました。