ここ数日、大手企業の人事にかかわる構造改革や希望退職募集といった人員削減策のニュースが飛び込んできました。
みずほFGの人事制度の一新。(総合職と一般職の統合)
味の素が、50歳以上の管理職を対象とした100名規模の希望退職を募集。
住宅設備機器メーカーのノーリツが、600名規模の希望退職を募集。
企業経営において、総額人件費管理は重視すべきことです。
それゆえに、企業体力があるときに、一時コストがかかったとしても、人にかかわる構造を改革することは経営を存続させていくためには避けて通れないものです。
企業を取り巻く環境が大きく変わり、従来であれば人が携わっていた仕事の多くが、AIにとって代わられることは確実視されています。AIにとって代わられる仕事に就いている人は、厳しい言い方をすると、「負の資産」になっていくことが見通されているのです。
このような時代であるからこそ、余力のあるときに、自分のキャリアを振り返ることが必要です。
忍び寄るキャリアの危機
予期せぬキャリアチェンジは、ある日突然、目の前に現れます。
誤解を恐れずに言います。
バブル世代は、間違いなく人員削減のターゲットになっていくでしょう。バブル世代は、大量採用時代に社会人デビューしていますので、「人余り」のターゲットになっているのです。
不幸な背景
バブル世代は、就職氷河期とは比べものにならないほど、楽な就職活動をしていました。ある意味、お気楽な就職活動を謳歌できていたと思います。
その一方、不幸な背景を背負ったまま社会人として過ごしてしまったとも感じています。
バブル崩壊後、企業業績は低迷したことで、産業構造の変化、企業組織のリストラ、成果主義型が進みました。
ポスト不足とそれに伴うマネジメント経験の欠如
終身雇用幻想の影響による自律的キャリア観の欠如
自分のプロフェッショナリティを意識しなくとも社会に出てしまったり、社会人として、それを意識すること無く過ごしてしまっている人にとっては、結果として不幸な背景であったのです。
今こそ、自分のキャリアのリストラを!!
予期せぬキャリアチェンジに備えるためには、自分の心の中にある価値観を適切に見極めることです。
具体的には、自分に備わっている力をつぎの3つの視点で確認することの大切さをお伝えしてきました。
自分がチカラを尽くして、組織に貢献した経験は何か。
自分が能力を高めて、組織に対してインパクトを与えた経験は何か。
自分が何のプロフェッショナルであると明言できるのか。
大リストラが進むことが予測されるとき、「自分が何のプロフェッショナルであるか」ということを自分の言葉で言語化できていなければいけません。
3つの視点のうち、「自分がチカラを尽くして、組織に貢献した経験は何か。」と「自分が能力を高めて、組織に対してインパクトを与えた経験は何か。」を過去を丁寧に振り返ることが、その土台となります。
たとえば、
「あなたにとって、プロフェッショナルとは?」
という問いかけを自分にしてみるとき、どういう答えが出てくるでしょうか?
まとめ
「自分が何のプロフェッショナルであるか」を明確にすることは、自分のキャリア軸を明確にすることを意味します。
ビジネスパーソンとして、自分のキャリアを自分で100%コントロールすることはできないからこそ、「自分は何のプロか」という軸を持ち、自分を見失わないようにしなければいけないのです。
明日は、それを見極める具体的な方法をお伝えしたいと思います。
本日も、お読みいただきありがとうございました。
【参考:関連する過去記事です】
hiratsukacareer.hatenablog.com
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