40歳以上の大リストラが始まりつつあることをお伝えしました。
この動きは、今後も続くものと、私は考えます。
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AIの進展が人の仕事を奪うと言われています。定型的な仕事は、AIやITによって少なくなってくるでしょう。企業がITに積極投資している理由の一つです。
そして、もう一つ見逃してはいけないことがあります。
それは、今後予測される人件費高騰の動きです。
政府が主導している働き方改革関連法の一環で「同一労働同一賃金」という動きがあります。「同一労働同一賃金」への対応として法的に求められていることは、「均衡処遇」と「均等待遇」と2つの観点での非正規労働者の待遇改善です。
この動きから見えてくることを、要約すると、つぎのようなことが言えます。
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非正規労働者の待遇改善
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正規労働者の待遇見直し
非正規労働者の待遇を正規労働者と均衡、均等を図り改善すると、人件費高騰につながります。
これに対して、正規労働者の待遇を非正規労働者との均衡を図ると、下げるという見直しをせざるを得ない場合が考えられます。こう考えると、40歳以上の年収水準が高い層がこの対象となる可能性が高まるのです。
もちろん、これは簡単な話ではありませんが、迫りつつある危機として、頭の片隅においておくことが必要になるのです。
今一度、備えることの大切さ
社会人として「平成」そして「令和」と3つの時代を経験してみて気づいたことがあります。とくに、50歳以上の社会人に言えることですが、キャリアを会社任せにしてしまう傾向があるということです。
「昭和」の時代に「右肩上がり」の経済成長に支えらえた年功序列は、崩れています。
「平成」の時代に「低成長」の経済状態から成果主義型の人事制度に変わりつつあります。(成果主義型とは言うものの、その裏側に年功序列が残っている部分もありますが)
キャリアを会社任せにしてしまう傾向が頭に染みついてしまうと、現実問題として自分のキャリアに危機が迫った時でなければ、備えることをしません。
今一度、備えることの大切さを認識することが必要になります。
備えるために必要なことは何か。
転職するしないにかかわらず、自分のキャリアを貫く「軸」を持つべきです。自分のキャリアというと、仕事にかかわる価値観と捉えられるかもしれませんが、「軸」は自分の「生き方」と直結すると考えてください。
備えるために必要なこと。
それは、「過去」「現在」「未来」という3つの時制を丁寧に分析することにつきます。
3つの時制のうち、「過去」と「現在」丁寧に分析すると、自分が提供できる付加価値が、その根拠とともに明確になります。
自分が提供できる付加価値とは、自分の「軸」となりうるもので、仕事のみならず、「生き方」にもつながるものです。
それが見えてきた後に「未来」を見通すことができるようになります。
まとめ
インスタントな自己分析は、転職の失敗を招きます。
40歳以上の転職の場合は、勢いだけで動くことは避けるべきです。
自分の「過去」「現在」「未来」を丁寧に捉えることで、自分が提供できる付加価値がわかります。
タイトルにある〇〇とは、「自分が提供できる付加価値」です。
大切なことは、自分が提供できる付加価値を、抽象的に捉えるのではなく、具体的に捉えることです。
明日は、「自分が提供できる付加価値を具体的に捉える」ことをテーマにお伝えしたいと思います。
本日も、お読みいただきありがとうございました。
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