45歳からの人材に期待されることは、組織に対する貢献です。チカラを尽くして、組織に貢献することが大切であるとお伝えしましたが、その大前提となる基礎力が備わっていなければ、貢献のしようがありません。
基礎力とは、基本的なビジネススキルのみで構成されるものではなく、社会人として最低限備えておくべき力です。
それでは、最低限備えておくべき力量とは何でしょうか。
45歳からでも組織の中で存在価値ある人材として活躍したいと思う人には、振り返っていただきたいことがあります。
本日は、それを構成する2つのキーワードについてお伝えします。
ストーリーをつくれるか
ストーリーをつくるには、自分で仕事の目的を把握し、前工程と後工程の関連を踏まえた全体を俯瞰する力量が必要です。
ストーリーとは文字通り物語です。
自分で物語をつくるには、何かを創造する経験が必要不可欠です。
私個人的には、困難な障壁を乗り越えた経験がストーリーをつくる力量につながると感じています。
最初からストーリーを自分の力でつくれる人はいません。楽しかった経験だけではなく、自分の力では少し及びそうにない障壁を、なんとか乗り越えるという「快」と「痛み」の経験を通して、ストーリーをつくる力量は醸成されるのです。
ゆえに、自分がこのような経験をしたことがあるかという視点で過去を振り返ることが有益になるのです。
逆算することができるか
逆算するには、全体を俯瞰して、目指すゴールから思考が必要不可欠になります。そのためには、工程において、必要な要件を仮説として設定し、段取りを組むことが必要です。
逆算する思考は、仕事を進めるための仮説構築力とも言えます。
仮説を組み立てるには、俯瞰する力とともに、論点整理する力も必要です。
仮説を立てずに仕事を進めてパンクした経験、複雑に絡んだ問題を解きほぐして、前に進めた経験
何が真の論点か見えない中で、取り組んだ経験
このような修羅場を経験していると、仮説を組み立て、求められていることから逆算する思考が身についているはずです。
理不尽な経験から振り返ってみると、気づくことが多いでしょう。
まとめ
お伝えした2つのキーワードから、自分の基礎力を、自分の言葉で表現することをオススメします。
そのことを通して、現在の自分のポテンシャルと、これから先の未来の自分のポテンシャルを把握できるからです。
そして、基礎力をもとにして、自分の創造する力を見いだすことができます。
創造する力は、付加価値を再現する力に直結する重要な要素です。
したがって、基礎力を丁寧に振り返ることに意味があると言えるのです。
本日も、お読みいただきありがとうございました。