「最近の若い連中は、この仕事はイヤです!って、ストレートに言ってくるよな。」
「オレらの若い頃は、上司にそんなこと言ったら、干されたよ。」
「指導をハラスメントだとか言われちゃうからね。なんとも難しいよ。」
45歳ともなると中間管理職的な役割を担う年代です。会社のなかで、幹部候補として重責を果たさなければならない大切な時期でもあります。
ひと踏ん張りしたいところです。しかし、自分の上役と部下にはさまれて、ストレスをためて悩んでしまう人がいるのではないでしょうか。
そこで、今回は、中間管理職の板ばさみ的なストレスをラクにする対処法をお伝えします。
1. 部下と会話してますか?
私は部下と接していて、「しまった。。」と反省したときがあります。
それは、部下が私のことをわかってくれていると思い込んで、なにげない会話をしていなかったと実感したときです。
転職前の会社で、新卒採用に関する資料が行方不明になってしまったことがありました。
日頃から人事関連の資料は丁寧に取り扱おうと、その意義を含めて伝えていたつもりでした。
しかし、部下からすると、「仕事を指示するときだけ、話をしてくる」と捉えられていたようです。
私:「いつも、言ってるよね?」
部下:「いつも???」
こんな感じでした。
思えば、なにげない会話をしていませんでした。会話しているつもりだったのです。
そこで、たわいもない話や聞かれてもいない自分のことを話したりするようにしました。
それから、会話している実感を部下と共有できたので、厳しいことを伝えても、受け止めてくれるようになりました。
2. 朝令暮改を乗り越える
「昨日まではOKだったことが、今日になったらNGになった。まずい、部下に指示変更しないと。」
自分の上役からの朝令暮改、よくあることです。
私は、これに対処するとき、「上の方針が変わったから、しかたない」と言ってしまってました。結果は推して知るべし、冷めた雰囲気をつくってしまいました。
方針変更の理由が経営判断であり、それにしたがうことが当然。理由にかかわらず、やることが部下の務めという思い込みがあったのです。
なんとか前向きに仕事に取り組んでもらわないといけない。
そこで、方針変更の理由を可能な範囲で伝えるようにしました。
そうしたところ、部下が、「そういう理由だったんですね。それなら、やるしかないですね。」という前向きに受け止めてくれるようになりました。
3. まとめ
上司からの無茶振りを適確にさばき、部下を鼓舞して仕事を完了させる。これが中間管理職の役割。
わかっていても、うまくいかないときの方が多いのではないでしょうか。
そういうときは、常にストレスを感じてしまいます。
そこで、自分の現状を自分の言葉で部下に伝えることをおすすめします。
自分をわかってもらうことから始めると、だんだん部下も心を開いてくれるようになってきた経験があるからです。
もちろん、すべての部下に変化があったわけではありません。しかし、心ある部下は理解してくれ、仕事のパフォーマンスも上がりました。
結果として、部署の雰囲気も明るくなり、多少ハードな仕事を任せても、前向きに仕事をしてくれるようになりました。
自分の現状を自分の言葉で伝えることは、簡単なようで、難しいと感じるかもしれませんね。
そのハードルをさげるためにも、部下と日頃のなにげない会話をすることもおすすめです。
会話の機会が増えれば、理解し合う機会も増えます。
なにげない会話を交わすことが、自分のストレスを減らすことにつながりますよ。