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「やっかいな上司」との付き合い方

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仕事と上司を選べないことがサラリーマンの宿命。とはいえ、コンプレックスをもった上司と仕事をする日々は辛い毎日です。

 

「どうすれば、やっかいな上司とうまくやっていけるか」と悩んでいませんか?

 

私も転職前の会社で、やっかいな上司の下についたことがあり、辟易した経験があります。

 

その上司は「もっと、地に足の着いた提案をしろ。」といったあいまいな指示や、自分の昇進のスピードが部下よりも遅かったことを根に持ち、自分からは何も動こうとしないやっかいな人でした。

 

こういう上司と向き合わなければならない人の中には、「自分の行動や接し方に問題があるのではないか?」と悩んでしまう人もいることでしょう。

 

こういった悩みがもとで、会社が嫌になったり、転職してしまう人もいるくらい、実は切実な問題です。

 

そこで、このような「やっかいな上司」と毎日接していることで悩んでいる人におすすめしたい、付き合い方をお伝えします。

 

【目次】

 

1.「やっかいさ」の原点を探る

 

 ひとくちに「やっかい」といっても、その定義はさまざまです。ですから、私の経験をもとにお伝えします。

 

入社して以来、経理実務のたたき上げでキャリアを築いてきた彼は、私が順調にキャリアを積んでいることが面白くなかったのでしょう。私が到底およばない自分の担当している経理の細かな知識や実務経験をひけらかし、経験を積まないと対応できないような仕事を私に振り、私が困る姿をひそかに楽しんでいるよう人でした。

 

私は人事が専門ですから、経理の知識や経験がなく、自分にとっては良い経験だと思って仕事に取り組んでいました。しかし、あるとき、あらかじめ伝えてもらわなければ対処できない情報を共有してもらえず、あえて間違いにつながることがありました。後に人づてに、私が間違ったことを「あいつが勝手に自己判断でやったこと。」と言いふらしていることを知りました。それ以来、「やっかいだなぁ」と感じるようになったのです。

 

ひとことで表現するならば、ちょっとした「いじわるな人」ですね。

 

「やっかいだなぁ」と感じ始めた頃は、本当に顔を見ることも嫌だったのですが、そうも言っていられない大人の世界。人事の専門家として、「やっかいさ」の原点を探ることにしました。彼の言動や行動をつぶさに人間観察したのです。

 

いろいろと探ると、彼の「やっかいさ」の原点は「劣等感」にあることに気がつきました。

 

彼は二つのコンプレックスを持っていたのです。一つは「学歴」。もう一つが、上司である自分が知りえない領域の仕事に対応できない「力量の足りなさ」。自分の担当する経理の分野では実務的なことには対応できるものの、そのほかのことには対応できない、ということを認識していたのだと思います。(実際、人事のことは部下である私に任せるしかなく、感覚的な感想は言うものの、現実的な指示はからっきしでした。)

 

「やっかいさ」の原点は、自分が認識したもので構いません。

 

大切なことは、「やっかいな」場面になっても、受け入れることができるようになる自分の心持ちをつくることです。自分が一回り「人間としての器」を大きくしているという感覚を持つことです。

 

相手を知ることで、自分に余裕を持つのです。

 

2.あたりまえのことを丁寧に

 

仕事ですから、苦手な分野の仕事でも取り組まなければならないことがあります。

 

私は人事が専門ですから、経理の実務的な仕事の進め方はズブの素人でした。

したがって、経理の実務的な仕事で、彼の経験や知識量を超えることは容易ではありません。

 

そこで、二つのことを試しました。

 

まず最初に、専門である人事の領域の仕事は完璧に仕上げ、非の打ちどころのない成果を出すことです。専門家として「あたりまえ」のことをしっかり、愚直に実行しました。

 

つぎに、小さなこともしっかりと取り組みました。経理の実務的な仕事は、細かな数字の確認から経営分析まで幅広いのですが、任された仕事はテキトーにこなすことなく、取り組みました。しいて言うならば、経理の仕事については、自分でも勉強しつつ、彼にいろいろと教わるようにしました。あくまでも仕事上ですが、コミュニケーションを取り、接触回数を増やしたのです。

 

こうしたことを続けていくと、「やっかいな上司」であった彼の態度が少しずつ変わってきました。推測ですが、自分が担当できない分野を任せられる部下にそっぽを向かれるとマネジメントがやりづらいと感じたのでしょう。

 

ただ、劇的にかわるというレベルではありませんでした。

 

「やっかいな上司」とは、仕事上のつきあいにしたいものです。

 

「やっかいさ」の原点を踏まえつつ、あたりまえのことを丁寧に取組み、コミュニケーションの機会を増やすことで、少しだけ、彼が考えていることを受け入れるようにしたのです。

 

 

3.開き直って、自分の思いをダイレクトに伝える

 

いろいろと工夫しても、「やっかいな上司」という私の印象はなかなか変わりませんでした。

 

あるとき、とても厄介さを感じるできごとがありました。

 

飲み会の席で、彼が私の給料の話をし始めました。どうも、自分よりも昇給額が少なかったことが気に入らなかったようです。

 

これには、正直困りました。その場で話をさえぎることができませんでした。給料の話は普通しませんよね。

 

そこで、翌日、冷静に声のトーンを落として、

「今後はやめてほしい。」ということを伝えました。

 

私から改まった話をしたことはありませんでしたから、驚いたんでしょう。

 

よもや、部下から申し入れがあるとは想定していなかった彼は、ばつの悪そうな顔で聞いてました。

 

反論できなかった彼は、その後、ずいぶんおとなしくなりました。

 

自分の考えを伝えることに躊躇せず、ダイレクトに、そして、冷静に伝える。

 

「劣等感」のある「やっかいな上司」がおとなしくなる効果があります。

 

4.まとめ

 

 

「やっかいな上司」とも、関係性を保って仕事をする。

 

そういう人間力は、会社の中でも評価されます。自分の仕事スタイルを見直す必要もありますが、ぜひ一段高い目線を持ってみてください。

 

それでも手に負えないときは、秘策があります。

 

その秘策は劇薬ですから、あらためてお伝えしたいと思います。