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タイプ別・上司とのかかわり方  ~ヒステリックな上司と上手にかかわる3ステップ~

仕事をするうえで、上司とのコミュニケーションで困っている人は多いのではないでしょうか。

部下を困らせる上司。極端な分類ですが、おおざっぱいに、つぎの3タイプに分けてみました。

 

  1. 手本にしたい上司
  2. 人畜無害な上司
  3. ヒステリックな上司

 

手本にしたい上司と仕事をしたいものですが、巡り会わせを自分でコントロールすることはできません。

 

ヒステリックな上司と仕事をしなければならないときは、かかわり方によって、仕事に対する気持ちが大きく変わります。

 

今回はヒステリックな上司と上手にかかわる3ステップをお伝えします。

 

 

 1.ヒステリックな上司の定義

 

 

そもそもヒステリックな上司って、どんな上司か。

 

ここでは、「自分の思い通りにならないと、ギャーギャーわめき散らす、自分で自分をハイパフォーマーと自認する上司」とします。

 

その特徴は、大きく次の4つです。

  1. 自分が正しいと思っているため、部下からの提案は却下する
  2. そのくせ、部下の意見を尊重し、部下思いだと思っている
  3. 誰よりも自分が仕事に詳しいと思っている
  4. 職場の空気を全く読めない
  5. コミュニケーションスタイルは「上から目線」である

 

一言でいうと、「めんどくさい上司」です。

 

この類の上司は、無自覚に人を傷つけていることを自覚していません。自分こそが正義であり、「職場のために、あえて厳しいことを伝えている」という自負さえあります。

 

確かに、部下の意見や考えが十分整理されていないため、上司がそれを却下することはあります。それは、上司の役割としては正しいあり方です。

 

2. ヒステリックな上司と上手にかかわる3ステップ

 

しかし、ヒステリックな上司は、自分の意見や考えと異なる場合は、基本的に却下し自分の意見や考えに従わせようとします。それも、かなり高圧的な口調です。

 

このような状態では、部下は考えや意見を言えなくなります。

 

いわずもがなで、結果的に、職場の雰囲気は悪くなります。

 

部下は上司を選ぶことはできません。このような状況でのかかわり方の3つのステップをお伝えします。 

2-1.ステップ1(観察する)

 

ヒステリックな上司は、先ほどまで言っていたことと、今言っていることが変わっていても気にしません。朝令暮改は当たり前です。

 

自分こそが正しいと無意識に自覚していますから、意見が変わることは自分の柔軟性であると思っているのでしょう。

 

もっとも、朝令暮改はある意味、変化に柔軟に対応するビジネススキルといえますから、必ずしも否定されるものではありません。

 

しかし、それに日常的にそれにかかわる部下の立場を考えると、たまったものではありませんよね。

 

そこで、最初のステップです。ヒステリックな上司の行動をよく観察してみてください。

 

朝令暮改は、もしかすると、上司が自分の矛盾を察知し、さりげなく補正していることが原因かもしれません。

 

したがって、どのようなときに朝礼暮改があるかという点向に着目して観察しておくと、朝令暮改に至るパターンが読めてきます。

 

あらかじめ、それを予測しておくと、自分がうけるダメージは減ります。 

2-2.ステップ2 (上司と部下で改善策を創ることを提案する)

 

観察した結果は、部下から見た「事実」です。事実をある程度集めたら、「実際に困っている」ことを、口頭で伝え、上司と部下とで協力しあって、改善策を創ることを提案しましょう。

 

朝令暮改によって、方針が変わり、取り組んでいた仕事をやり直しする必要が生じて、時間効率が下がっている、など職場での困りごとを伝えるのです。

 

おそらく、上司は、部下困っているとは思っていないでしょう。むしろ、困っていることを伝えても、朝令暮改は必要なこととして、それすら否定することもあるでしょう。

 

しかし、それも含めて、「困っていること」を口頭で伝えるのです。否定されたら、「自分たちが困っていることを否定する理由」を教えてほしいというスタンスで対話してください。 

2-3.ステップ3(もう一段上の上司と相談する)

  

「困っていることを伝えて」、「上司と部下で改善策を創ることを提案」しても、それすら受け入れられなければ、直属の上司に相談することは限界にあると考えていいでしょう。

 

自分としてはやるだけのことをやったならば、もう一段上の上司(例えば、直属の上司が課長ならば、次長や部長がそれにあたります)に相談するのです。

 

その際、ステップ1とステップ2でとらえた事実をもとに、冷静に相談し、自分の上司を批判するのではなく、成果を上げる環境を創ることが目的であることを主眼にしてください。ここがブレると、単なる上司批判をする部下とみられてしまいます。

 

そのためにも、上司を陥れようとするのではなく、職場の雰囲気を改善しようという意欲をもって臨むことが大切です。 

3.まとめ

ヒステリックな上司とかかわることは、心身ともに負担が大きいものです。できうることならば、かかわりたくないものですが、目の前にいるがゆえに、避けて通ることができません。

 

今回お伝えした3つのステップは、自分の価値を下げることなく、ヒステリックな上司とかかわる方法です。

 

職場環境を上手に整えることができれば、生産性も上がってきますから、ぜひ試してみてください。