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仕事の進捗が遅れているときの上手な言い訳 ~できる人の3つの習慣~

 仕事をするうえで、どうしても予定通り進まないことがあります。進捗が遅れているという自覚があり、なんとかしようと思っているときにかぎって、上司から進捗確認されてしまう。こういうシチュエーション、ある種の修羅場は、職場でもよくあることだと思います。

 

 「どうやって、この場をしのごうか」

 

 このしのぎ方で、評価が大きく変わってきます。高い評価を得ている人(以下、HP(High Performer)人材)は、上手な言い訳をつかって、上手くこの場をしのいでいます。

 

上手な言い訳(その1):動揺しない

 HP人材は、修羅場でも動揺しません。正確に言うと、動揺していることを表面化させません。進捗が遅れていることを、想定内として捉えているからです。

 

 HP人材は、複数の複数のタスクを任されるときに、最初にタスクの設計図を描くことに着手します。その設計図に、具体的な実行計画を余裕をもって取り組みます。したがって、あたまの中で、タスクの進行状況を的確に把握しているので、上司からの進捗確認にも瞬時に対応できます。

 

 反対に、動揺を上司に伝えてしまう人は、おのずと評価が下がります。その動揺が、上司が不信感や不安感に直結してしまうからです。動揺している姿は、自信の欠如、責任感の欠如として上司に伝わってしまいます。

 

 たとえ、当初計画から大幅に遅れていたとしても、動揺せず、現状と今後の見通しを伝えることができれば、上司は率直に受け取ることができます。

 

上手な言い訳(その2):進捗が遅れていることを「自分事」として認める

 

 HP人材は、タスクを与えられたという意識ではなく、タスクを任されたという意識を持ちます。それゆえ、進捗が遅れている場合、「どうすれば、この事態を改善できるか」という自律的な行動をとります。

 

 したがって、自分が果たせる責任のもとで、実行する施策を自分の言葉で伝えることができます。この自分の言葉で伝えることができるか否かが重要なポイントです。

 

 なぜならば、仮にそれが「他人のせい」であっても、自分の責任の範囲で、どう対応するかという覚悟が現れるからです。

 

 「私はこういう計画で取り組んでいたのですが、Aさんの仕事の取り組み方が甘く、進捗の遅れにつながりました。Aさんにしっかり取り組むように指導しました。申し訳ございません。」

 

 自分以外の人が、こういう言い訳をしていることを聞いたことがありませんか?

 

 自分は悪くなく、他人が悪い。こういう言い訳は、責任逃れをしているという印象につながります。

 

 「私はこういう計画で取り組んでいたのですが、私の関わり方が十分ではなく、Aさんの仕事の取り組みに遅れがでています。そのため、Aさんに〇〇というフォローをして遅れを取り戻します。申し訳ございません。」

 

 このような言い訳は、タスクを自分事として捉え、前に進んでいくという意思が伝わります。上司は安心して、タスクを見守ることができます。くわえて、上司は、自分ができるサポートを率直に伝えてみようと感じるきっかけにもなります。

 

上手な言い訳(その3):真摯に詫び、そして、必要な支援を申し出る

 

 HP人材は、自分に足りていない部分を自覚していますので、上司からの進捗確認に対して、進捗の遅れを真摯に詫びます。進捗の遅れを冗長に解説する人がいますが、決してとってはいけない行動です。

 

 真摯に詫びる姿勢を示されれば、上司もそれを受けとめます。(逆に言うと、それを受けとめられない上司は、小さな器の人だと割り切ることが必要でしょう。)

 

 HP人材は、上手な言い訳(その1)と(その2)を実行したうえで、さらに、自分のチカラでは対応に苦慮していることを相談し、真摯に必要な支援を申し出ます。自分だけで仕事をするのではなく、上司にもチカラを貸してもらい、最高の成果をあげようと行動します。

 

 上司も、組織として成果をあげるために仕事をするわけですから、HP人材からの必要な支援には、率直に応えようとします。はからずも、一緒に成果をあげたという共同体験を積むことになりますので、HP人材の評価はますます高くなります。

 

「自分事」として仕事に取り組む

 HP人材は、仕事を「自分事」として取り組みます。ゆえに、嫌味のない言い訳、上手な言い訳を意識することなく使っているのです。

 3つの習慣は、今はできていなくても、意識し続け、少しずつ取り組んでいけば、誰もが身につけることができます。

 

 自分の価値を高めたいという強い意志がある方ならば、続けられると思います。