45歳からの年収1.5倍化プログラム

キャリアを再生させる5つの視点(好奇心、持続性、楽観性、柔軟性、冒険心)から、自分の価値を再発見して、これからの15年を30年の濃さにしよう!

『何をやっても、評価されないと感じるとき』の3つの対処法

 仕事柄、成果があがらない人から相談を受けることが多くあります。先日もある方から、「何をやっても評価されず、モチベーションが上がらない。」という相談を受けました。その方曰く、自分なりに工夫して、こだわって仕事をしているものの、その行動がマイナス要因となり、評価が下がっているということでした。

 

 このようなケースでは、本人が工夫し、こだわっているならば、それなりにアウトプットの質は高くなると思われますから、なにが問題であるかを探る必要があります。

 

 もっとも、経験上、多くの場合でつぎの3つのことがネックとなっている場合が多いです。今日は、「何をやっても評価されず、モチベーションが上がらない」と悩んでいる方へ、その対処法をお伝えします。

 

1.60%の完成度での上司とのコミュニケーション

 

 

 多くの場合、自分に任された仕事について、100%の完成度にならないと上司に提出しない人がこの類の悩みを抱えます。自分としては、完成度を高めて、自分でこだわりをもった仕事を完成させたいという思いが強いのですが、それが、評価を下げる要因になっていることに気づいていません。

 

 おおむね、つぎのような要因が評価を下げています。

 

  1. 上司が想定しているポイントをはずしている
  2. 納期直前に提出し、確認をもとめている
  3. 自分の仕事の完成度に対するこだわりに執着するがゆえに、上司のアドバイスを素直に受け入れられない

 これらを回避するためには、日ごろから上司に対して、こまめな「ホウレンソウ」を心がけることが大切です。「ホウレンソウ」を心がけるということは、文字通り、コミュニケーションを自分からとりにいくということです。

 

 「上司が忙しそうにしているから、なかなか難しい」「アドバイスを求めたら、考えていないと思われるのではないか」といった懸念は不要です。その気になれば、10分位の時間は確保できるはずです。

 

 「ホウレンソウ」は、つぎのような効果があります。

 

  1. 仕事の完成形のイメージを共有する
  2. 進捗具合を共有する
  3. ともに完成させているという協働意識をもてる

 

 それゆえ、60%の完成度で上司とコミュニケーションをとることが、評価を高めるためには極めて有効です。

 

2.時間当たり労働生産性を考えた計画をたてる

 

 

 自分の仕事の完成度に対するこだわりに執着するがゆえに、時間のことは考慮せず、自分なりの仕事の完成度を極めようとしている人が、評価されないという悩みを抱えがちです。

 本人は、仕事に対して真剣に向き合っているという意識があります。「時間をかけることで仕事に対する真摯な姿勢を評価してほしい」「自分が投入する労働時間は無限である」という自意識は、態度や姿勢に現れます。

 確かに、これを評価する上司もいます。しかし、時間当たり労働生産性が求めらえる昨今、多くの場合「要領が悪い」ととらえられ、高い評価につながりません。

 

 おおむね、つぎの要因が評価を下げています。

 

  1. 時間をかければ、完成度が高まるという自意識
  2. 時間をかけている自分は評価が高まるという期待感
  3. そもそも、完成までの計画をもっていない

 上司から見ると、「なぜか要領が悪い仕事をして、アウトプットの完成度も低い部下」という評価につながります。一生懸命仕事をしているけれども、ピントがずれた仕事ぶりという評価です。

 

 ゆえに、仕事の完成までに必要となる時間を見積り、納期を見通した計画を立てることが大切です。そのさい、超過勤務を考慮しない計画を立てることが重要です。

 思い切って、超過勤務しないと心に決めてみることも一案です。超過勤務していない事実は上司も容易に把握できます。超過勤務せず、成果を上げると覚悟を決めるのです。そのためにも、「投入する労働時間に比例して、成果が上がらない仕事をしていないか」というふりかえりが必須となります。

 

 「1.60%の完成度での上司とのコミュニケーション」で示したように、こまめに上司とコミュニケーションし、自分の立てた計画に対するフィードバックを求めることが有効です。

 

3.小さなミスをなくす

 

 

 仕事を完成させ、最終的に上司に提出する際に小さなミスを見逃してしまうことも評価を下げる要因となります。「何をやっても、評価されないと感じている」人は、最後の最後で、小さなミス(「てにをは」、文字のフォントの違い、漢字などの誤変換)を見逃しています。人によっては、「最終チェックしている上司がミスを見つける役割だ」という勘違いをしている人もいるくらいですから、小さなミスに意識が向かない人が多いように感じます。結果として、仕事が雑という評価となり、高い評価につながりません。

 

 「魂は細部に宿る」といいます。しっかりと確認する時間を設けることが大切です。

 

 確認する際、文字を目で追うのではなく、声に出す(音読)することが有効です。音読すると、黙読の場合では気づかなかったミスを見つけることができます。最終校正にしっかり時間をかけることを意識することが大切です。

 

4.まとめ

 

 

 1から3でお伝えしたことは、どれも自分で意識すれば簡単に取り組めることです。

「何をやっても、評価されない」と感じるとき、これら3つのうちのいずれかが機能不全を起こしている可能性があります。簡単で、わかりきったことですが、実際に行動を起こしてみることで、高い評価につながります。

 是非、チャレンジしてみてくださいね。