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いつも評価が高い人の習慣 ~ハイパフォーマーが無意識に実行している3つのメンタルコントロール術~

 錦織圭選手の2017年全仏オープンが終わりました。ベスト8は、すばらしい結果です。ただ、錦織圭選手が目指している優勝には至らなかったことは残念だったと思います。7月には全英オープンが開幕するので、ウィンブルドンでの活躍を大いに期待したいものです。

 

 グローバルレベルで活躍している錦織圭選手は、マイケル・チャンをコーチに迎え入れてから、世界ランキングが上昇し、トップ10以内のランキングされています。

    テニスの技術的なコーチングのほか、メンタル面でのコーチングが錦織圭選手のプレースタイルを変え、成功につながりました。

 

 しかし、一つひとつの戦術を自分が決断する試合の場面で、自分の思うようなショットが打てないとき、トップアスリートである錦織圭選手でもメンタルバランスを崩すことが見られます。たとえば、2017年全仏オープンでは、普段冷静な錦織圭選手がラケットをコートに投げ捨て壊してしまう場面がありました。その後、勝利した試合もありましたが、メンタルバランスを崩したセットでのプレーは、世界トップ10のテニスではなかったように感じました。強い錦織圭選手が影をひそめてしまったのです。

 

 このように、メンタルの動きは、人の行動に大きな影響を与えています。

 

 これを社会人に置き換えると、「働く」ことは「試合」に出ていることと同じではないでしょうか。一つひとつの仕事に向き合う時、多かれ少なかれ、自分が決断する場面があります。自分の好きな仕事であっても、急に自分に割り当てられた仕事であっても、自分の思うような仕事の進め方ができず、イライラすること誰もが経験しているはずです。

 

 高い評価を得る人は、こういう場面でも、自分のメンタルを上手にコントロールしています。

 

 

1.今、ここに集中する

 

 

 高い評価を得る人は、とにかく「仕事の結果」を出すことにこだわります。自分がどう動けば、求められる「仕事の結果」につながるかを考えています。「仕事の結果」には、そのプロセスにもこだわり、それにつながることのみに集中します。

 

 一方、高い評価を得られない人は、この仕事をすることで得られる自分のメリットにこだわります。「これを自分がやることの意味は何か」「どうして自分がやらなければならないのか」といった自分を中心としてしまいます。

 

2.誰のために仕事をするか、腹落ちしている

 

 

 高い評価得る人は、自分の「仕事の結果」を受け取る後工程への気配りができています。それは、仕事の発注者だけではなく、社内の人で自分の仕事を受け取る人への配慮も含めてです。高く、広い視点で仕事を俯瞰しているので、誰のために仕事をしているか、多面的に捉えています。ゆえに、仕事の完成度も高くなり、評価が連動してきます。

 

 一方、高い評価を得られない人は、自分の割り当てられた仕事のみに集中します。後行程のことは考えません。いわば「後は野となれ山となれ」という感覚です。もっとも、そのような感覚に違和感を覚えないので、周囲からその存在を認めてもらえなくなっていることに自覚していません。

 

3.負のオーラを出さない

 

 

 高い評価を得る人であっても、仕事がうまく進まないと、内心イライラすることがあります。しかし、決してそれを表情や態度に表しません。そうすることが「仕事の結果」につながらないことを自覚しているからです。

 

「今、ここに集中する」「誰のために仕事をするか」

 

    この2点を自分で理解しているため、イライラを表情や態度に表すことが、かえってマイナスになることを自覚しています。意味のないことは決してやらないということが、「当たり前」になっています。

 

 一方、高い評価を得られない人は、イライラを表情や態度に表します。負のオーラを周囲に伝播させます。自分が負のオーラを出しているその原因を把握できていないため、改善できません。

 

    周囲も負のオーラを出している人に近づきたがらず、助言しなくなります。したがって、低い評価が固定化してしまいます。

 

4.内心を自分で把握しよう。

 

 

 自分の心の動きのクセを把握することが、メンタルをコントロールするファーストステップです。

 

 ①どういうときに、どういう感情がおこるか、②「得ているもの」「失うもの」はなにか、を把握するのです。まずは、紙に書き出してみると効果的でしょう。

 

 書き出したものを自分で見つめて、

 

それを続けることで、自分が描いている「ありたい姿」に近づけるか、

 

を内省してみましょう。メンタルバランスを崩しているポイントが見えてきます。それが見えれば、メンタルをコントロールすることは、難しいことではなくなります。