誰もが転職した後に後悔したとか、失敗したという思いは持ちたくないものです。
マイナスの感情を抱かないようにするためにも、転職直後のスタートアップは非常に重要です。
「後悔や失敗」というマイナスの感情は、自分では隠しているつもりでも、オーラとして周囲に気づかれてしまうことが往々にしてあります。
人の印象の9割は第一印象で決まるとも言われるほど、第一印象を軽視することはできません。
転職直後のスタートアップは第一印象が決まる重要な時期です。ここで周囲に与えた第一印象は、その人のレッテルとなりかねません。
そうならないために、転職直後のスタートアップで留意することを2つお伝えします。
時間予算の見える化
自分が与えられた仕事を遂行する上で必要となる時間の見積は重要てす。新しく自分に課せられた仕事の納期管理と関連しますので、自分の成果(業績)に直結するからです。
役割の全体像を把握できていたとしても、それを構成する細かなタスクや求められる品質を見極めなければ、やみくもに時間が過ぎていくことになります。
45歳を過ぎた転職者に求められるのは、即戦力としての組織への貢献です。逐一細かなところまで指示がないことの方が多いと思っておいてまちがいないでしょう。
即戦力としての組織への貢献は、定型的な業務に従事することではなく、非定型の業務を自分なりに問題点を見極め、課題形成し解決策を立案し、施策を実行し成果を得ることにつきます。
自分が使える「時間」を把握しないと、「読みが甘く、仕事ができない人材」という印象を与えてしまいます。把握がまず最初に必要です。
「時間の見える化」は、自分の時間予算を設定することを意味します。
朝時間の活用
転職直後の行動で大切なことは、仕事にかかわる会社情報を短期間で大量にインプットすることです。
自分の経験や知識だけでは、自分に課せられた仕事にかかわる情報は不足しているはずです。転職した会社にある様々な情報を的確に把握しておかないと、的外れな行動につながりかねません。
必要となるインプットの一例を挙げます。
会社の歴史やミッション・理念、内部資料としての中長期計画
意思決定プロセス(規程や稟議決裁基準など権限の範囲にかかわるルール)
財務諸表
これらのインプット情報は、社内情報のため、社外に持ち出すことは難しいでしょう。したがって、社内で情報にアクセスすることが望ましいです。
それも所定労働時間内にインプットするのではなく、自分で「隙間時間」を作りインプットすることです。
「隙間時間」として着手しやすいのは、昼休み時間時間の活用ですが、難点があります。
まとまった時間がとれないということです。
まとまった時間は、朝の始業前に作ることが効果的です。
朝時間は、出勤している人も少ないため、自分の仕事を遮断される機会が少なく、集中できることが利点です。朝1時間早く出勤することで、集中できる「隙間時間」を確保することができます。
このように自分で作った「隙間時間」を活用し、自己研鑽という位置づけで情報をインプットすることで、転職した後でなければ知り得ない情報にアクセスできます。
情報は、誰かが懇切丁寧に教えてくれるものではありません。自分から情報を入手しなければ知り得ないことも多くあります。
そして、自分が会社に貢献するためという意識で取り組むと、「わからないこと」がでてくるはずです。そうなったら、しめたものです。
「わからないこと」をそのままにせず、「わからないこと」を解消するヒントをくれる人とのつながりを持てるチャンスになるからです。
つながりが持てれば、「わからないこと」が解消されるだけではなく、人脈を築くことにもなります。
まとめ
中途入社者は、情報量でハンデを抱えざるを得ません。そして、自分で行動を起こすことでしか、そのハンデをリカバリーすることはできません。
45歳を過ぎた転職者には、即戦力として会社に貢献することが求められますので、短期間で中途入社者のハンデをリカバリーしないと、存在価値のある人材になれません。
周囲に与える第一印象が「仕事ができない人」ということになります。
とにかく、「時間」を味方につけることです。
自分が投入する時間の総量とタイミングを「時間予算」として把握する
自分が集中できる時間を捻出するために「朝時間」を活用する
この2点を実行するだけで、転職直後の会社で活躍する土台ができあがります。
心がけ次第で、自分の存在価値を高めることが可能になりますので、是非試してみてください。
「自分から私たちの中に飛び込んでこようとしてくれる。仲間になれそうです。」
こういう印象が定着すると、転職後の仕事は格段にしやすくなります。
本日もお読みいただきありがとうございました。