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【事例】退職願を提出しても、受け取ってくれないときの対処法(その2)

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22年勤めた会社を退職する意思決定をしたTさん。

 

Tさんは2020年3月31日付で今勤めている会社を退職すべく、12月の初旬に上司に意思表示をしたものの、退職願をすんなりと受け取ってもらえず、対応に苦慮されていました。

 

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 もっとも、上司の気持ちをあらかじめ知っていれば、仮に退職願の受理がスムーズにいかなくとも悩む必要はありません。

 

退職願を受け取りたがらない上司の本音は?

 

ただでさえ人手不足感が高まっている環境下で、業績を見込める中堅層の社員が退職することは、上司のみならず会社にとっても大きな痛手です。

 

これは一般的に言われることですが、上司は部下が想定外の退職を申し出たときに、戦力として見込んでいる人材であれば慰留します。

 

慰留することで、退職を申し出た部下が翻意してくれれば、上司としてマネジメント力があることを証明できます。

 

しかし、慰留しても部下が翻意してくれない場合はその逆で、会社から上司としてのマネジメント力を疑われてしまう可能性があります。このようなケースは、上司と部下との日頃のコミュニケーションが疎遠である場合が大半です。上司が部下の気持ちを的確に掌握できていないがゆえに、上司が真剣に翻意するよりも、儀礼(単なるポーズ)として翻意を促してしまうからです。

 

もし、上司が退職願を受け取りたがらないならば、日頃のコミュニケーションの絶対量を思い返してみましょう。絶対量が少なければ、上司は単に自分のメンツを保ちたいという思いが強いがゆえに、「嫌がらせ」に近い仕打ちをしていると判断してよいでしょう。

 

上司は焦っている

 

上司が退職願を受け取りたがらない背景には、「焦り」があります。「焦り」は、自分のマネジメント力にマイナスダメージが付いてしまうことと、当面の人員配置の目処が立たないことによる現場の混乱を回避したいことが原因です。

 

このような上司は、現状を立て直すことに頭をフル回転させているわけですから、退職を申し出た部下の将来のキャリアに思いを持つことは不可能です。あくまでも、上司は自分ファーストになっているからです。

 

つまり、上司に「焦り」があることを知ってさえいれば、上司が退職願を受け取りたがらない状況を軽くいなすことができます。部下である自分が、正論を繰り返し主張しさえすれば、上司は妥協せざるを得なくなるからです。

 

まとめ

 

退職願を受け取りたがらない上司は、端的に表現するならば、人として器の小さな人物です。器の小さな人物であることを認識できていれば、退職願を受け取ってもらえなくとも、ビビる必要はありません。

 

退職に際して、なるべく「もめごと」は避けたいという気持ちになると、このような上司の器の小ささに意識がいかなくなることがあるので、注意が必要です。

 

 

正々堂々と、上司の不作為を指摘し続けることに注力すればよいのです。

 

本日も、お読みいただきありがとうございました。