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【転職の悩み】43歳で転職したけれども、失敗したと感じて、後悔したときにどうするか①(連載13)

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転職したものの、転職後の会社がどうにもなじまないと感じてしまう。

 

人は環境が変われば、それに適応するためにそれなりの時間を要するので、当たり前のことでもあります。

 

しかし、40歳台で転職後の会社に違和感を感じてしまうと、転職したこと自体を必要以上に後悔してしまったりします。

 

せっかく覚悟を決めて、40歳台でキャリアチェンジをしたならば、それを失敗したと感じて後悔することはもったいないことです。このようなキモチになったときは、なんとかリカバリーすることが大切です

 

転職したことを失敗し、後悔したと感じてしまうことの原因は大きく2つあると、私は認識しています。

 

  1. 前の会社と比較して、転職後の会社に馴染めそうにないと感じてしまった
  2. 自分の実力が明らかに不足していることがわかってしまった

 

昨日は、転職後の会社に馴染めそうにないと感じてしまったときの対処法をお伝えしましたので、今日は、自分の実力が明らかに不足していることがわかってしまったときの対処法について、お伝えします。

 

 

本当に実力が足りていないのか

自分の実力が明らかに不足していると感じてしまうのは、前の会社での仕事の流儀や進め方が異なることが原因であることが往々にしてあります。仕事の流儀や進め方とは、意思決定におけるプロセスや権限委譲のあり方等を含めてです。

 

また、一緒に働く同僚たちの頭の回転が速すぎたりすると、自分の実力が必要以上に低いものだと感じやすくもなります。

 

大手派遣会社の管理者だったMさん(女性)が、以前語ってくれました。

 

「物事を考えるフレームワークの引き出しの多さ、理論を組み立てる基礎となるアカデミックな知見、アウトプットのスピード感。いずれをとっても、今までと別世界だったので、完全に自信を失ってしまいました・・・。」

 

「前の会社では、それなりのポジションだったし、発言力も、物事の決定権もそれなりに持ち合わせていましたが、そんなもの全く通用しなかったです。」

 

転職直後は、良くも悪くもカルチャーショックを受けます。冒頭に書いたことや、Mさんが感じたことは、実力が足りていないことが原因の一つかもしれませんが、必ずしも全部ではないことが多いものです。

 

事実、Mさんは3ヶ月後には完全に立ち直られました。

 

最速かつ大量行動

Mさんが立ち直ったきっかけは、自分の実力が明らかに足りていないということを、いじけることなく、真正面から受け止めたとのこと。40歳台で転職したからには、逃げ出すわけにもいかず、一緒に働く同僚に追いつくように、行動を変えなければと覚悟を決めたことから、見える景色が変わってきたと語ってくれました。

 

Mさんがやったことは、つぎの3つです。

 

  1. 自分に任された仕事にかかわる過去資料を徹底的に解読した
  2. 自分の同僚と毎日、少しでもいいので、自分から話しかけたこと
  3. 仕事をするための時間を確保するために、誰よりも早く出勤したこと

 

行動を変えると、少しずつ変化が見えてきたようです。

 

まず、過去の大量の資料を、短期間で読みこなし、過去の経緯や必要となる数値情報や過去の意思決定事項を頭にインプットすると、転職後の会社で仕事をしていく基本情報を手に入れることができたこと。

 

つぎに、協業する人たちとのネットワークを少しずつ育んでいくことで、転職後の会社での活動基盤を築いたこと。

 

最後に、誰よりも早く出勤したことで、Mさんのストイックな姿勢を少しずつ認め、一目置かれる存在になったこと。

 

Mさんはこう言ってくれました。

 

「転職後の会社で自分の実力を発揮するためには、自分ができることを自分で見つけて、自分をよい意味で売り込まないといけないですね。転職直後は、萎縮してしまって、自分の実力が明らかに足りていないと感じてしまっていました。でも、ほんとうは、それを言い訳にして、できていない自分を肯定してたのかもしれません。」

 

「行動を変えることで、自分の実力が明らかに足りていないという気持ちはなくなりました。」

 

 まとめ

昨日もお伝えしたとおり、自分の存在感が高まれば、転職の悩みは小さくなっていくものです。

 

自分の実力が明らかに不足しているとわかったと感じても、それはMさんのように思い過ごしであることが往々にしてあります。

 

そんなときは、Mさんが実践した、自分の行動を変えて、転職後の会社における信頼を勝ち取ることを実践する必要があると、私は考えます。

 

仮に自分の実力が明らかに足りなかったとしても、めげずに、キャッチアップするための行動を実践する必要があります。

 

諦めずに、自分ができることを実践していくことで、確実に自分が見える世界が変わります。

 

精神論ですが、転職したけれども、失敗したと感じて、後悔したときこそ、自分を取り巻く状況を変えるために役立ちそうなことを「細かく、迅速に且つ大量に」試してみることが大切だと、私は考えます。

 

「前の会社と比較して、転職後の会社に馴染めそうにないと感じてしまったり、自分の実力が明らかに不足していることがわかってしまった」ということを言い訳にするのではなく、それを起点に自分ができることを数多く試してみるということです。

 

本日も、お読みいただきありがとうございました。