転職することに迷っているとき、誰かに相談したくなるときがあります。
自分一人で悩んでいても堂々巡りするばかりで、悩みは深まるばかり。
転職のノウハウ本を読んだり、インターネットで情報検索したりして、自分に最適なアドバイスを求めても解決の糸口さえ見つからない。
そういう時は、自分が信頼できる人からのセカンドオピニオンが役に立つと感じてしまうものです。
私も転職することを決断するとき、自分が信頼できる人に相談しアドバイスをもらいまいました。
そこで、私の経験をもとに、他者からのアドバイスの活かし方についてお伝えしたいと思います。
週末に転職の最終決断しなければならない方には、参考になれば幸いです。
【目次】
志望業界で働いている親友への相談
転職は、自分の人生にかかわることです。やみくもに相談できません。そこで、まず最初に、転職を考えている業界で働いている親友に相談しました。
親友は、私の気持ちの迷いを察してくれ、業界の状況を詳しく教えてくれました。その情報はとても参考になりました。リアルな情報を得ることができたからです。
しかし、私が応募していた仕事の職種が親友のそれとは違ったため、迷いを払拭することはできませんでした。
転職を経験した親友への相談
私よりも1年前に転職した親友に、リアルな転職体験を決断したときの心構えを含めて相談しました。
転職にかかわる迷いへの対処法や会社との年収交渉法など経験に基づいた体験談から、意思の固め方を確認することができました。
転職経験の意思決定には、それなりに時間を要することを知り、少し安心したことを覚えています。
会社都合で転職した親友への相談
会社が事業所を閉鎖するためやむなく転職した親友には、転職を考えていることについて率直なアドバイスを求めました。
働く場所がなくなってしまったけど、前から自分がやりたいと思っていたことにチャレンジできる機会だと考えるようにしたよ。
なんでも考え方、捉え方しだいじゃないかな?
親友はざっくばらんに転職当時の気持ちを私に伝えてくれました。そして、そもそも覚悟の問題であるという前置きをした上で、 「それで、どうしたいの?」と静かに私に問いかけてくれました。
「それで、どうしたいの?」
このシンプルな問いかけに対して、即答出来なかった自分がいることに気づきました。
なんか変だぞ?なにに迷っているんだろう?
私の心の中で自問自答が始まりました。
転職経験のある尊敬している先輩への相談
「40歳を過ぎたら転職のチャンスは少ないぞ。自分のコアスキルを発揮できるなら、思い切って決断する法がいいぞ。」
「大丈夫、やってみてダメならばやり直せばいいんだから。やってできないことないから。」
転職することを重く考えていた私を慮ってくれ、転職の決断は、気持ちが前向き過ぎず後ろ向き過ぎないときが良いとアドバイスしてくれました。
「やらない後悔は後でリカバリーできないから。やった後の後悔はリカバリーできるけど。」
尊敬している先輩が言ったこの一言はとても印象に残りました。
記憶に残ったのは自分の考えに近いこと
アドバイスを受けて気がついたことがありました。それは、自分の考えに近いアドバイスが脳に深く刻まれたことです。自分のなかで、不確かではあるものの、やっていけそうな小さな自信を感じることができたのです。
一方で、完全に悩みを払拭できたわけではないことにも気づきました。
当たり前の話ですが、このことは、最後に決めるのは自分であることをあらためて再認識しました。
アドバイスを得たとしても、人それぞれの判断基準は異なるわけで、それを解釈することで自分の意思を決めていく。
つまり、最終的には自分次第だと痛感したのです。
まとめ
他者からのアドバイスは、自分が最終判断するために冷静になるための外部情報として、とても参考になります。
考えがまとまらず堂々巡りする原因の多くは、まとめるために必要となる参照情報が不足しているからです。
参照情報として他者からのアドバイスをセカンドオピニオンとして活かして、自分が納得して人生の岐路を選択することが、とても重要です。
そのために必要なことは、自分への質問です。
「それで、どうしたいの?」
意思を決断する最後の詰めは、この質問を自分に投げかけて答えを出すことです。
何度も自問自答しなければ答えが出てこないかもしれません。答えが出るまで繰り返して自問自答してみることが大切です。
その際、紙に書き出してみると、自分の心の動きが見える化できますので、頭の中を整理しやすくなります。
答えをだすことは、自分の判断基準を明確化することにほかなりません。判断基準ができることで、他者からのアドバイスは生きたセカンドオピニオンになります。
他者からのアドバイスを活かすことで、納得した決断ができますように。