「やりたいことがわからない。」という漠然とした悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。
Iさん(男性)から
「やりたいことを探し続けているけれども、なかなか見えてこないので困っている。」
という相談を受けました。
45歳からのキャリアを考えるとき、
「じぶんのやりたいことってなんだろう?」
という素朴だけれども、深い悩みと対峙することが往々にしてあります。
「じぶんのやりたいことってなんだろう?」というモヤモヤ感は、ふとした瞬間に自分の頭の中をよぎるものです。
そして、頭の中を占拠してしまうという困った問いでもあります。
そこで、今日はそういう悩みへの簡単な対処法をお伝えします。
「やりたいことがわからない」は2パターンある
キャリアに関する相談を受けている経験から、つぎの2パターンが多く見られます。
- やりたいことが、まったく思いつかない
- いろいろと情報を集めて、何かこれだ!と感じたものとの巡り会わせを期待している
たしかに、2のような考え方で自分のキャリアを築き上げていくこともあると思います。
しかし、いずれのパターンでも、
「やりたいことがわからない。」
という状態から抜け出すことは、とても難しいと言わざるを得ません。
2パターンに共通すること
この2つのパターンに共通することは、
「動いていない」
ということです。
「動いていない」は、正確に言うと、
「意図をもって、思考と試行をしていない」
ということです。
「やりたいことがわからない」という問いの立て方に問題があるのだと、私は考えます。
「わからない」という問いが自分の頭を占拠してしまい、結果として「わからない」状態を問いへの答えとして、捜し求めてしまうからです。
したがって、おススメすることは、小さくてもいいから、「動く」ということに意識を向けることだと、私は考えます。
(仮)の「やりたいこと」を設定する
小さくてもいいから、「動く」からには、仮で構わないので、「やりたいこと」を設定することが大切だと、私は考えます。
ここでの「やりたいこと」は、仮ですから、「やりたくないこと」と直結している部分は少ないかもしれません。
ただ、自分ができることを仮の「やりたいこと」として設定して、自分で考え、計画し、試してみて、やり直して、という小さなサイクルを繰り返すことで見えてくることがあると、私は考えます。
理由は2つあります。
□ うまくいけば、自信がつき、より前に進む意欲がつかめます。
□ もし、うまくいかなかったとしても、小さく試しているので、失うものも小さくてすみます。リカバリーが効きます。
考え続けたり、インプットし続けるだけの状態では、「やりたいこと」が自分に近づいてきません。待ちの状態だからです。
「やりたいこと」がわからないならば、自分できる仮の「やりたいこと」を設定して、意図をもって動くことが、結果として、「やりたいこと」につながると、私は考えます。
ライフタイムで捉えると、45歳を過ぎると、若い頃と比較して時間というリソースが絶対的に少ないという現状を考慮すると、待ちの状態よりも、動くことで可能性を広げることを優先すべきだからです。
まとめ
小さくてもいいから、考えて、動くことがとても大切なことだと、私は考えます。
そして、「やりたいことがわからない。」と悩むならば、その問いを変えてみることが必要です。
たとえば、「やりたいことを見つけるために、どう動こうか?」という問いに変えてみるだけでも、自分にできる行動に意識を集中させられます。
自分に対する問いを変え、自分にできることに、意図をもって取り組み、試行錯誤を繰り返すことを継続する。
このような取り組みの先に、自分の「やりたいこと」が存在していると、私は信じています。
本日も、お読みいただきありがとうございました。