45歳からの年収1.5倍化プログラム

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なぜ、自分の思いや考えを紙に書き出すことが迷いを抜け出すことにつながるのか。

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(この写真は、セミナーを開催した茅場町にあるSAKURA会議室です。)

 

7月20日土曜日にセミナーを無事に開催することができました。

 

セミナータイトルは、「転職しようか、今の会社にとどまろうか 迷いを抜け出す3つの秘訣」。土曜日の13時から16時の3時間。休みの日にもかかわらず、5名の方に参加いただきました。

 

このセミナーは、キャリアの転換期における迷いを抜け出すための理論・考え方をお伝えし、それを実践し、自分で使えるようになることをテーマにしています。

 

そのため、3時間のうち、3分の1の1時間で4つの個人ワークに取り組んでいただくハードな内容でした。それぞれのワークでは、用意された問いに対して、自分の思いや考えを手書きするというアタマと手を駆使するものでした。

 

迷いを感じる時、自分の思いや考えを紙に書き出し、それを俯瞰し、冷静に評価することが大切だということをこのブログでもお伝えしてきました。しかし、日々仕事をしていると、そのための時間を確保することは簡単ではありません。

 

おそらく参加いただいた方の多くは、紙に書き出すことで、どのような変化が自分に起こるかわからなかったと思います。もしかすると、何も見えてこないかもしれないと思っていたかもしれません。

 

もっとも、皆さん、それぞれに何かに気づかれたようでした。

 

「限られた時間で、頭の中を書き出してみるとことが意味があると感じた。(自分だけでは面倒でなかなかやんない)」

 

「落ち着いて自分と向き合ってみると、問題の本質から目をそらして職場のせいにしている自分に気づいた。」

 

「問いに回答するだけで、必ず何か見えてくる」

 

「自身でキャリアのたな卸しワークを行い、第三者の視点でフォローアップをしてくれる」

 

「やってみる価値がある」

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自分の思いや考えを手書きする個人ワークは、自分の無意識を意識することにつなげるという意図があります。

 

なにかを決断するときに迷いがあるということは、頭の中がモヤモヤしている状態とも言えます。

 

この状態は、脳が混乱している状態、つまり飽和状態にあるため、冷静な判断ができないのです。コンピュータのハードディスクのストレージに余裕がなくなれば処理能力が遅くなることと似ています。

 

したがって、混乱状態を解消する必要があります。そのためには、自分の脳内から自分が感じている不安、不満、悩み、痛みといった「不」の思いや考えを強制的に出さなければいけないのです。

 

自分の思いや考えを手書きする個人ワークは、そのためにとても有効なのです。

 

自分が感じている不安、不満、悩み、痛みを、自分の脳から出すと、自分の脳内に余白ができます。コンピュータのハードディスクのストレージに余裕ができれば、処理能力も速くなることと同じです。

 

セミナー参加者の方からもつぎのような感想をいただきました。

 

「書き出してみると、頭で思っていたイメージと違う部分があった。確かに脳に余白ができる気がする。」

 

「書くことで、頭に空白ができた感覚が得られました。」

 

自分の思いや考えは、自分の脳内で常に情報として流れていると、私は感じています。自分の思いや考えを自分の脳内に留めておくと、それらはフローな情報として、その時々で流れてしまい、思い出せなくなることがあります。

「あれ?自分の思いや考えって、なんだっけ?」という状態です。

 

他方、自分の思いや考えを自分の脳内から出し、紙に書き出すと、それらはストック情報として、目の前に留まります。自分の目で直接確かめることができるため、自分の思いや考えを、何度も見返すことができるのです。

 

何度も見返すことができるということも、実は頭の中のモヤモヤを解消することにつながります。

 

  1. 書いている時
  2. 書き終えた時
  3. 書き終えてしばらくたった時

 

このように3回見返すと、その都度、自分が手書きした自分の思いや考えに対する解釈力がついてきます。それが、自分の新たな気づきにつながり、頭の中のモヤモヤを解消するきっかけになるのです。

 

なぜ、自分の思いや考えを紙に書き出すことが迷いを抜け出すことにつながるのか。

 

私は、その答えをつぎのように考えています。

 

手を動かすことで、脳が動き出し、自分との対話が生まれやすくなるから。

 

したがって、決断に迷いがあるならば、まずは自分の手を使って、思いや考えを紙に書き出し、それを自分の目で確かめて、自分と対話することをおススメします。

 

セミナーに参加していただいた方のように、必ず何かに気がつくはずですから。

 

本日も、お読みいただきありがとうございました。