45歳からの年収1.5倍化プログラム

キャリアを再生させる5つの視点(好奇心、持続性、楽観性、柔軟性、冒険心)から、自分の価値を再発見して、これからの15年を30年の濃さにしよう!

なぜ、前向きになろうとすると、うまくいかない自分を感じるのか。 解決するための3つの要件をお伝えします。

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「働いていると、周りと同調しないといけないような気がしてしまいます。」

「そんな自分が嫌なんですよね。自分らしくないな、と思えて。」

「嫌だと思うので、なんとかポジティブなところを探そうとしてしまうんです。」

「ふと、我に返ると、そういう自分が痛々しくて。どうしたもんですかね?」

 

Yさん(男性)から相談を受けました。Yさんは、望まない異動に悩んでいて、その状況を抜け出そうとして試行錯誤を重ねています。

 

私は、物事をポジティブに考えることに賛成です。ネガティブに考えるよりも、ポジティブに考える方が、生産的な時間を過ごすことができるからです。

 

しかし、自分が置かれている状況を変えたいという思いから、無理にポジティブになろうとすると、うまくいかないことが多いと感じています。自分を無理やりポジティブな状態にしようとすると、現状とギャップが生まれ、それを埋めきれないためです。

 

Yさんの事例は、理想と現状のギャップを、自力で解釈することができないことが原因であると、直感しました。

 

キャリアの解釈力

 

Yさんのように、自分が望まない環境で生きていくことは、とても難しいことです。ビジネスパーソンの場合、人事異動によって、自分が望まない状況に身を置くケースがあるため、自分のキャリアの積み方の解釈力が求められるのです。

 

この状況を解決するには、「自分の過去のしまつのつけ方」が肝になると、私は考えます。「しまつのつけ方」という表現は多少乱暴ですが、自分の過去を冷静に捉えて、今とのつながりを見極めるということです。

 

理想と現状のギャップは、過去の良い状態を理想と捉えてしまうことで、現状を否定的に捉えてしまうことが原因である場合が往々にしてあります。

 

「昔の自分は輝いていた。それに比べて今は・・・。」

「だから、無理にでもポジティブに今を生きていこう!」

「・・・。あれ、やっぱり、ポジティブになりきれない・・・。」

 

こんな状態が続いてしまうので、自分を無理やりポジティブな状態にしようとすると、現状とギャップが生まれ、それを埋めきれなくなるのです。

 

過去の解釈とは?

 

仕事のうえで起きた自分を取り巻く出来事(つまりは過去)を変えることはできないものの、その意味を捉え直すことはできます。

 

それゆえに、自分の身の回り起きた偶然の出来事の一つひとつを、徹底的に分析することが大切になります。徹底的に分析することで、自分のキャリアのパターンを発見することができます。

 

自分のキャリアのパターンとは、

 

「なにに価値を感じるか」

「なにに価値を感じないか」

 

ということを自分で再定義する、すなわち、自分の価値観を確かめることです。

 

自分のキャリアをデザインする

 

自分の価値観を確かめることができれば、自分を取り巻く状況(つまり、今)を生産的に解釈できると、私は考えます。

 

自分の価値観と今との接合点を見つけるということです。

 

たとえ、自分を取り巻く状況が望むものではなかったとしても、そこに自分の価値観とつながる何を見出すことで、生産的な解釈につながるからです。

 

このように考えることができれば、自分のキャリアをデザインすることになります。

つまり、自分で自分の活かし方を見出すことが可能になるということです。

 

まとめ

 

自分を無理やりポジティブな状態にしようとすると、現状とギャップが生まれ、うまくいかない自分を感じやすくなります。

 

解決するためには、つぎの3要件が必要になると、私は考えます。

 

  1. 徹底的に自分の過去を分析し、自分のキャリアパターンを見つけること。
  2. 自分のキャリアパターンから見えてくる自分の価値観を再定義すること。
  3. 自分の価値観と現状とのつながりを見つけ、自分のキャリアをデザインすること。

 

この3要件が揃うと、無理なく前向きな自分を保つことができるようになります。

無理やり、物事をポジティブになろうとすることがなくなります。

 

肝心なことは、自分の過去を徹底的に分析することにつきる、と私は考えています。

 

本日も、お読みいただきありがとうございました。