45歳からの年収1.5倍化プログラム

キャリアを再生させる5つの視点(好奇心、持続性、楽観性、柔軟性、冒険心)から、自分の価値を再発見して、これからの15年を30年の濃さにしよう!

転職後の後悔を乗り越える方法 自分の可能性を再発見しよう

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中高年齢者を活用しようという世の中の動きが活発化してきています。バブル崩壊後の長期的な景気低迷が影響し、就職氷河期世代層は採用数が少なかったという実態があるからです。

 

逆にバブル世代は採用数が多かったため、その処遇に窮している会社は少なくないのではないでしょうか。主たる原因は、人事処遇における然るべきポストが存在しないことにあります。そのため、出世することに価値観をおいてきた一部のバブル世代は、モチベーションが低下し、本来持っているチカラが発揮できないでいることもままあります。

 

昨今は中高年齢者の中途採用も活況をおびてきていることもあり、45歳を過ぎてからでも「もう一花咲かせたい」という思いにつながることも多くあります。

 

私は43歳のときに転職しました。そのとき、「自分を必要としてくれる会社はあるはず。自分の可能性を切り拓くことで人生を豊かにしたい!」という思いが自分の心の根底にありました。可能性を追い求め、「新しい仕事をつかむ」というモチベーションが高かったため、転職への不安を感じることはありませんでした。むしろ、転職後にチカラを発揮している自分の姿をイメージしていたので、「やっていける自分」だけを感じていました。

 

【目次】

 

突然襲ってきた不安

 

 

内定通知をもらってから、急に不安が襲ってきました。その不安は、「この選択は正しかったのだろうか?」「新しい職場でやっていけるだろうか?」という、転職を決断する段階で整理完了しておかなければいけないことだったのです。

 

しかし、転職を決断してしまった以上、向き合うことしか術はありませんでした。人事を専門にしているにもかかわらずみっともない話です。

 

あたりまえのことですが、そのときの私は、「転職すること」が目的化してしまっていたのです。

 

「自分で自分のことはわからないものである」とよく言われますが、まさにその通りでした。不安の原因は、転職する目的の設定にあったのです。

 

後悔しながらの再設計

 

 

「転職すること」が目的化してしまい大いに後悔していた私でしたが、後悔を引きづりつつ仕事を続けるという選択をしました。

 

新たに転職するという選択もできたわけですが、43歳を過ぎた転職直後に再度転職することは、信用力を示せないという点で不可能だと理解していました。

 

自分の履歴書を汚すことも恐れていたのです。後悔という念を持ちながら仕事をすることは、苦行そのものでした。それから抜け出すために、本来ならば転職前にきちんと整理しておくべき「自分はなにをやりたいのか。」という自分の振り返りに取り組まざるをえませんでした。

 

いわゆる自己分析です。

 

43歳にもなって、ひとりで自己分析することは正直辛かったですが、結果的に「自分が積み上げてきた人事パーソンとしてのキャリアを活かそうという意欲」が転職したいという思いの原点であったことに気がつき、その実現のための行動を意識するようにしました。

 

このことに気づいたことで、「転職しなくてもよかったじゃないか。」という思いにも気づきつつも、この選択をより良いものにしたいという思いに至りました。そして、自分のミッションは「人事のパーソンとしてのキャリアを活かす」ことだけではなく、「自分のキャリアを自律的に自己認識し、不必要な転職者を減らす」ことでもあることに気づきました。

 

「人間万事、塞翁が馬」 転職することが目的化していたものの、選択することで自分のキャリアが確実に広がったと感じています。

 

なにをしたいか45歳を過ぎるとサラリーマンとしてのキャリアも残り少なくなったという実感を持つ人が増えます。その実感をもったとき、「自分はなにをしたいか」というシンプルな問いに向き合うことに意味があります。そして、その問いへの答えを実現するには何が必要になるかということを「キャリアを長いスパン」でとらえて、じっくり時間をかけて考えてみるのです。

 

決断するときは、思い切りが必要とも言えますが、「じっくり時間をかける」ことに意味があります。熟慮を重ねない思い切りは「無謀・無策」であり、かつての私が経験した決断したことの後悔につながりかねないからです。

 

「自分はなにをしたいか」というシンプルな自分への問いは、キャリアの転換期において、深い意味を持つと思うのです。

 

まとめ

 

 

転職後に後悔している方は、改めて自分自身を振り返ることが必須です。辛いことですが、そこで自分のミッションが見つけなければ、後悔を払拭できないからです。しかし、逆に言えば、自分のミッションが見つかれば、自分の可能性を自ら切り拓く原動力を手に入れたも同然です。それをもとに、自分のキャリアを再設計することできるからです。後悔して落ち込むことも必要ですが、それを自分を充電するために必要な期間と解釈して、少しでも前に進むことが大切です。自分のミッションに加えて、少しでも前に進むことが後悔を払拭することにつながるからです。

 

「前に進みさえすれば、光は見えてくる。」後悔のどん底にいるときは、うざいと感じた言葉も、今は「本当にその通り」だと心の底から共感できます。

「ゆっくり、いそげ」

自分のキャリアは、45歳を過ぎてからでも再設計できます。自分本来のチカラを見つめなおして、キャリアを切り拓くことは誰でもできる。私は信じています。