夕方からパソコンの調子が悪くて困ってしまいました。
どういうわけか、キーボードを打つと画面がフリーズしたり、変換ができなくなったりまったく仕事が進みません。
挙句の果てに、パソコンを立ち上げた直後に出るパスワード入力画面で、キーボードを触っていないにもかかわらず、自動的にパスワードが入力されている状態になってしまいました。
こうなると、もう打つ手がないと思い、パソコンを購入したPCデポに持ち込みました。ここで同じ状態が再現できれば原因をつかめると思いきや、まったく正常に動き出すマイパソコン。結局、原因が何かをわからずじまいです。
原因がわからないことが、想定しないタイミングで起きたとき、なんとも言えない気持ちになります。どこにもぶつけようもない「怒り」とでも言うのでしょうか。
「正直、なんでこのタイミングで・・・」という「怒り」を収めるにはどうすればいいか。
自分なりに試してみました。
【目次】
呼吸を整える
8月から9月の2か月にわたり「マインドフルネス」を学びました。「マインドフルネス」の学びで、自分の意識についてジャッジメントせずに「今」に集中することと、「呼吸」のとり方の大切さに気づきました。それ以来、自分の「呼吸」に集中することで落ち着きが取り戻せる術を身につけたので、「怒り」を鎮めるためにまず最初に実践しました。
実践してみると、「パソコンの状態が悪いという事実が見の前にあるんだなぁ。」という感覚を冷静にとらえることができました。そして、不思議とやり場のない「怒り」が小さくなっていきました。「怒り」は二次感情と言われていますが、「怒り」につながる最初の事実を冷静に見極められたことがよかったのだと思います。
「呼吸」のとり方で、気持ちが落ち着くことにつながるため、「怒り」の振れ幅が小さくなったのだと思います。
やれることをやる
今日中にパソコンの不具合について簡易診断してもらおうか、それとも翌日にしようか、迷いました。
「雨も降っているし。」
「点検に持ち込んで預かり修理になるのも困るし」
等々、言い訳が脳裏をかすめました。
でも、このまま原因がわからずモンモンとするよりも、パソコン不調の原因を確かめることで気持ちが晴れることに期待しようと思い立ちました。
「やれることをやろう。」
小さな話でお恥ずかしい限りですが、即断即決、即実行してみようと思いたったのです。結果は、冒頭に書いた通り、原因はわからずでした。しかし、心配していたハードディスクの問題は考えられないという診断結果を得ることができました。
もしハードディスクの問題があれば買い替えを踏まえて対応しなければならないと思っていましたので、安心することができました。雨の中、車を走らせた甲斐があったと。
もし、翌日に回していたら、やりばのない「怒り」を抑えることに苦労したと思います。「やれることをやる。」と決めて、即断即決、即実行できたことが、少なからず「怒り」を鎮めることに役に立ちました。
バックアップをとる
すこし冷静になったところで、あらためてハードディスクに保存してあるデータ等をバックアップしました。ハードディスクに異常はないものの、パソコンは機械ですからいつ不具合が生じるか予測がつきません。
今回は、キーボードの不調の可能性が高いと思われますが、万が一を考えて、バックアップをとることでより気持ちがおさまりました。
きっと、パソコンが動かなくなったときに、バックアップを取っていなかったことに対する不甲斐なさ、言い換えれば、自分に対する「怒り」が治まったのだと思います。
つまり、「怒り」の対象は、ほかならぬ自分であることに気づいたとき、「怒る」ことがバカバカしく感じるようになり、「怒り」を鎮めることにつながったと思います。
まとめ
やりばのない「怒り」は日常生活で往々にして出くわすものです。私は「怒り」を感じることは自然なことだと考えますが、それを上手にコントロールすることが大切だと思います。
「怒り」によって、自分の生活が乱れることをなるべく少なくしたいと考えるからです。今回は、私がまさに今日体験したことをもとに、「怒り」のコントロールについてお伝えしました。あらためて、もっとも大切なことは「呼吸のとり方」だと考えます。
もし「怒り」を感じることがあったら、「呼吸をゆっくりとる」ことをおすすめします。
ところで、自分のキャリアのあり方についても、やり場のない「怒り」を感じることがあると思います。自分のキャリアにある種の不具合が生じたとき、「怒り」を感じてしまうものです。
自分の経験と人事の専門家としての経験を踏まえて、自分のキャリアのあり方で感じる「怒り」は、自分の内側にとどめておくことが重要です。「怒り」を外側に出してしまうと、それが自分のキャリアにとってプラスの作用をもたらすことはありません。
自分のキャリアに関する「怒り」を鎮めることは簡単ではありません。場合によっては、年単位で「怒り」が続くこともあります。
しかし、自分を乱さないためにも、「怒り」と上手に向き合うことが重要です。
今回のパソコンの不調のときに私が実践したことを、キャリア構築で考えてみるとつぎのようになると思います。
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「ゆっくり呼吸をとる」・・・冷静になる時間をもつ
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「やれることをやる」・・・「今」自分ができることに集中してチカラを蓄える
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「バックアップをとる」・・・過去の自分の業績を振り返り再現力を確かめる
自分のキャリアのあり方に関する「怒り」は、それが自分の内側にとどまるならばキャリアを変えるために、力強い動力源にもなります。そのために、今回お伝えした3つの視点が参考になると幸いです。
くりかえしになりますが、くれぐれも自分のキャリアのあり方に関する「怒り」を自分の外に表さないように。これをしてしまうと、自分の存在価値の低下を招くからです。
40代からでもキャリアは豊かに積み上げられます。そう信じ行動していきたいものですね。