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キャリアを再生させる5つの視点(好奇心、持続性、楽観性、柔軟性、冒険心)から、自分の価値を再発見して、これからの15年を30年の濃さにしよう!

将来の見通しが暗い ~自分の価値を再認識する方法~

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「8割捨てる!情報術」(著者:理央周、日本経済新聞出版社)を読了しました。

 

日ごろ、必要な情報を効率よく集めたいと思っていましたので、そのヒントを得るために手にした本です。

 

情報整理のノウハウ的なことが書かれていると想定していましたが、その内容は、マーケティング理論に則した「情報を活用して考える」ことの重要性を訴えるものでした。

 

例えば、情報活用については、つぎのような記述がありました。

 

 

情報の背景にあるもの、周囲にあるも、数値化されているデータなど、そいうものを有機的に結びつけて、なぜそうなるのかを自分の頭で考えて考えて考え抜くのです。 

  

そうすると、ある「気づき」が得られることがあります。その「気づき」をマーケティングの分野では、「マーケティング・インプリケーション」と言います。

 

「インプリケーション」とは、日本語で「含意」と訳されます。「含意」とは、「表面に現れない意味を含みもつこと」ですから、「マーケティング・インプリケーション」とは、「情報の背後にある潜在的な意味」といえるかもしれません。

 

この考えにとても共感を覚えました。と言うのも、自分のキャリアを振り返るときのプロセスに近しいと感じたからです。

 

そこで、読了後に印象に残っていることを自分のキャリアを振り返るプロセスに置き換えてみました。

 

【目次】

 

1.自分にかかわる「あふれた情報」を整理する。

 

キャリアを振り返るとき、とにかく自分の過去を掘り下げることが大切だと考えます。そして、とにかく多くの自分にかかわる情報を得ることが重要です。

 

たとえば、自分の家族や生い立ちを踏まえて、幼稚園、小学校、中学・高校、大学、社会人:20代、30代、40代、現在という区分で、自分が影響を受けた出来事、楽しかったこと、失敗したと思っていること、後悔したと思っていることなど、を些細な出来事でも思い出して記述するのです。

 

これによって、自分の過去を形づくっている基礎情報が整理されます。

 

己のことを知る、最も基礎的な情報です。

 

2.整理した情報を眺め、「どうしてなんだろう?」という疑問をもつ

 

理央氏は、情報にはつぎの4種類あり、情報を活かすためには(3)と(4)が重要だと指摘しています。

 

(1)データ:「量的」な情報

(2)インフォメーション:「事実」の情報

(3)インテリジェンス:「解釈」や「仮説」などの情報

(4)ウィズダム「知恵」としての情報

 

1.で整理した情報は、(1)と(2)に該当するものです。自分の歴史を知ることを通して、過去の事実から「なぜ、そのように考えたんだろう」「なぜ、そのように感じたんだろう」ということを考えるのです。

 

そして、その背後にある当時の自分の感情になにがあるかを考える。

過去の一つひとつの出来事は点ですが、時代を超えて、その点と点を結び付け、まさに背後にある潜在的な意味を見出すのです。

 

このプロセスこそが、自分のキャリアを振り返るということにつながります。同時にそれは、自分の価値を再認識することでもあるのです。

 

3.自分のキャリアをイノベーションする

自分のキャリアを振り返ることで、自分の将来のキャリアを組み立てる仮説を得ることができます。

 

すなわち、現状維持のままで過ごしていくのか、あるいは、現状を変えていこうとするかを見極めることです。

 

自分のキャリアを、いまあるものを前提に改善していくものにしたいか、従来のものを壊して、自分に新しい価値を見出すものにしたいか。この選択次第で、今後のキャリアの指針が変わってきます。

 

とくに、自分のキャリアに先行きを感じているならば、自分に新しい価値を見出すものにすることが大切だと考えます。

 

それは、自分で考えて行動することと連動するからです。

 

自ら考えて行動することは、「好奇心」をもって行動する原動力になります。

この原動力を確かめられることで、キャリアに迷いが生じたとしても、元に戻る「復元力」を同時に得ることができます。

 

4.まとめ

「好奇心」が持ててれば、今後のキャリアにかかわる「持続性」「柔軟性」「楽観性」「冒険心」を見出しやすくなります。

 

hiratsukacareer.hatenablog.com

 

これら5つを上手にまわすためにも、「自分の頭で考えて行動する」ことが極めて重要になります。

 

これは、自分のキャリアを他人任せにせず、自ら切り拓いていこうとする姿勢につながります。この姿勢は、自分のキャリアと真正面から向き合うということです。

 

そうなると、自分の存在価値に気が付くはずです。

 

「将来の見通しが暗い」からと言って、その場で立ちすくむことは意味がありません。

 

自分の歴史を振り返り、そこから得られた情報を読み解くことで、自分オリジナルなキャリアの指針を紡ぎだすことができます。

 

誰のものでもない、自分のキャリアを、自分で再認識することは、「存在感のある人材」となる第一歩になります。