最近、「働き方改革」という言葉をよく耳にします。働く現場での長時間労働、それに起因する様々な問題(メンタル疾患、脳こうそく、心臓疾患等のフィジカルな問題、自殺)を是正しようと政府が本腰を入れているからだと感じています。
私が社会人デビューした1991年と比較すると、確かに「働く」環境は大きく変わりました。思い返すに、当時は、1人1台パソコンが普及し始めたころでした。商品の受発注はFAXによる取引先とのやりとりが主流でしたし、携帯電話等は肩掛けショルダー型でした。
情報化が進む、確かに世の中は便利になりました。携帯端末の普及で、今やひとり1台PCを持っているような時代です。
仕事のスピード感は格段に上がりましたし、得られる情報量も増えました。
仕事の進め方、仕事の量も当時と比べると様変わりしています。
- 1.バブル入社以後の世代、パラダイム転換が必要
- 2.「可処分時間」を創る3つのポイント
- 3.キャリアの再生したい方には、「早起き」をおすすめしたい。
- 4.まとめ <「やめる」「へらす」「やりかたをかえる」の視点で時間を見直そう!>
1.バブル入社以後の世代、パラダイム転換が必要
45歳を過ぎた人にとって、仕事を取り巻くこの環境変化にいかに適応していくか、が生き残るためには重要です。従来の仕事への取組みでは、仕事を処理できなくなる可能性すらあるからです。
「時間がない」「仕事がドンドン降ってくる」
こういった話を耳にすることは多いです。
そのため、1日24時間を有効に使うためにいろいろと知恵を働かせるわけですが、なかなか「可処分時間」(自分で自由に使える時間)は増えません。
そこで、従来の考え方を少し変えて、自分の「可処分時間」を創りだすといったパラダイム転換が必要となります。
2.「可処分時間」を創る3つのポイント
まずは、1日の時間の使い方を見直します。たとえば、テレビを見る時間を減らす、スマホゲームをする時間を減らす、といった「なんとなく時間を使っている」ことを意識的に見直します。
つぎに、1時間当たりの効率性を見直します。効率的に時間を使うために、「段取り」を重視し、計画的に行動すると、1時間当たりの効率性が高まります。「計画的」であることは、いやおうなく時間を意識することになります。「可処分時間」を創ろうと意識して、計画することで、1時間当たりの効率性を見直します。
最後に、自分で時間を捻出します。端的にいうと「早起き」することです。
「早起きは三文の徳」といわれるように、「早起き」は自分で時間を創りだすことにほかなりません。早朝は、自分で自由に時間を使うことができます。
「早起き」することで、「自分のやりたいことに挑戦」しやすくなります。たとえば、早朝ランニングをしてフィジカルメンテナンスする、読書する、資格取得などの自己啓発に取り組む、等です。
いずれも、①費用をかけずに実行できること、②「能動的」に時間を活用すること、の2点が共通しています。
3.キャリアの再生したい方には、「早起き」をおすすめしたい。
いうまでもなく、自分で自由に使える時間が増えますから、その分、対応できる事案も増します。また、「能動的」に時間を活用できるようになることで、生活習慣が改善されます。
45歳からのキャリアの再生には、①自分のスキルを高め、②自分の今までの行動を振り返り、③自分のこれからをイメージし、計画・行動する時間資源が必要です。
そのためには、だれにも邪魔されない時間を創ることが極めて重要なのです。
たとえば、1日1時間早起きするとします。毎日続けることは難しいかもしれませんが、ウィークデーだけでも1週間で5時間を捻出できます。
1年を52週として、5時間×52週=260時間。
早起きするだけで、260時間を手に入れることができます。早起きしなければ0
(ゼロ)です。コストをかけずに、これだけの時間を捻出できることは、かなりお得です。
4.まとめ <「やめる」「へらす」「やりかたをかえる」の視点で時間を見直そう!>
可処分時間を創る際に意識することを要約すると、つぎの3点になります。
- やめる : (例)だらだらとテレビを視て、ムダに時間を過ごすことをやめる
- へらす : (例)計画的に行動して、ムダな時間を減らす
- やりかたをかえる : (例)早起きすることで時間を創り、パターンを変える
これらの3点は、仕事において実績を積み、高い評価を得ている人が実行していることと共通しています。
つまり、可処分時間を創ることを意識して、これらを実行できるようになると、仕事においても、実績を積むことができるようになります。
実績を積むことができれば、高い評価を得ることができるようになり、「存在感」のある人材として周囲にも評価されることでしょう。結果として、昇給や賞与といった報酬へもプラス効果(可処分所得が上がる)も期待できます。
時間が足りないならば、自分で時間を創りだしてみましょう!
見える世界が変わってきますから!