2017年度も残すところ5ヶ月。
年度初めに立てた目標の進捗が思うようにいかず、今後の戦術を考え中の方もいらっしゃることと思います。
40代になると任される仕事の質と量も相応のレベルになるため、着地点を見通して仕事を進めることが極めて重要になります。
他方、40代の方が自分のキャリアを考えるとき、将来どのような仕事を任されるか見通すことができない不安を持ち、仕事の能率が下がる場合があります。
このような場合、とにかく失点を重ねないように、可もなく不可もない無難な仕事の取り組み方を選択しがちになります。
不安な気持ちを考えると、やむを得ないと思いますが、「まだまだ、やれることがある」という気持ちを持つことができれば、これからでも十分立て直すことができます。
【目次】
タスクを細分化する
最初に確認しなければならないことは、「時間資源」の残量です。未完了案件を明確化して、自分に与えられた仕事を進めるために「時間資源」を割り振ることが重要です。
やらなければいけない仕事が山積みになると、その仕事量に圧倒されてしまいます。そうなると、なにから着手すればよいのか、冷静に捉えることが難しくなります。
そこで、未完了案件を明確化する際のお勧めの手順をご紹介します。
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未完了案件を紙に書き出し、優先順位をつける
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書き出した案件ごとに、完成までに必要なステップを書き出す
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完成までに必要なステップごとに割当てる「時間資源」の見込みを設定する
この3つに取り組むことで、仕事の納期とタスクが細分化されます。
やらなければいけない仕事が山積みの状態は、これらが「仕事の塊」として認識されてしまうため、なにから着手すればいいか見えなくなっている状態です。
したがって、「塊」を分解することで、心理的不安を減らすのです。
レポートを書くときの下書きにたとえてみましょう。
たとえば、あるテーマについて2,000文字のレポートを書くように指示されたとします。2,000文字という量を目の前にすると、なんだか沢山書かないといけないという脅迫観念に近いものを感じてしまいます。
しかし、レポートを①序章、②論点、③主張、④まとめと4つに項目立てして、それぞれ380文字ずつの分量を目安に書くことを計画してみると、量的な負荷は小さくなります。
2,000文字という塊を、380文字ずつに細分化することで、「難しそう」というイメージから「やれそう」というイメージにつなげることができるのです。
これと同じようなに、未完了案件を進めるための下書きを丁寧に行うこと、つまり、仕事の進め方の設計図を書き直すことが大切になります。
朝時間の活用
時間を創り出すことも重要です。
日中の仕事時間は、なにかと邪魔が入ります。仕事に集中するための環境を、なるべく手に入れたいものです。
そのために、朝1時間早く出勤して、自分で仕事に集中できる環境を整えることをお勧めします。
朝の1時間は、昼間の2時間に相当するといわれるほど、生産性が高まります。朝の時間を創り出しているという意識が時間を大切にしようと行動するからです。
早起きは三文の徳。朝時間を活用しない手はありません。
上司を使い倒す
仕事は、チームで取り組むものです。もちろん、自分に与えられた仕事は責任をもって取組、成果を創出することが必要です。
しかし、どうしても対処しきれない場合もあります。とくに、仕事ができる人に仕事は集中しやすくなりますので、量的に対処しきれないことが起こりうるからです。
そこで、仕事を進めるうえで、良い意味で、上司を徹底的に使い倒すことをお勧めします。具体的には、仕事の進捗状況をこまめに報告・連絡・相談することです。そして、必要なときに「ヘルプ」を伝えやすい状態をつくるのです。
上司も、進捗状況をこまめに把握できていれば、適切なマネジメントができるようになります。部下の仕事の成果創出を支援するのが上司の役割ですから、良い意味で上司に頼って、協働して成果を出すことを心がけることに意味があるのです。
まとめ
2017年度も残り5ヶ月。まだまだ、できることがあります。
40代になると、自分のキャリアの先が見通せてしまうように感じることもあり、働くモチベーションを保つことが難しくなりがちです。
しかし、今まで培ってきた経験やスキル・能力を発揮して、成果を上げようという意識を持つことができれば、仮に今、仕事の進捗が滞っていたとしても、挽回できます。
挽回して、目標の1.5倍の成果を上げれば、会社のなかでの「存在価値」が高まります。
今回お伝えしたことは、どれも自分の意識次第で取り組むことができるものです。
できることから、そして、小さなことからで構わないので、まずは始めてみると、きっと、先行きが見通せるようになります。