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「やりたいことがわからない」 自分の歴史を紙に書き出して、「やりたいこと」をみつけるきっかけをつかむ方法

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「やりたいことを見つけたい」という相談を受けました。

 

会社勤めを続けて、40を過ぎたとき、「なにか自分にできることを見つけたい」という思いを持つ方は多くいます。このような思いを持つことは、とても良いことです。自分の可能性を探求することになるからです。

 

しかし、「やりたいことが見つからないままの状態」が続くことで悩んでいる方も多くいます。

 

やりたいことって、なんだろう?

 

シンプルにして深い問いかけへの答が見つからずに困っている方がいらっしゃいます。

 

今回は、相談を受けた事例をもとに、やりたいことが見つからない状態を抜け出すきっかけについてお伝えします。

 

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最初に取り組むことは?

  

Iさんは、43歳のサラリーマン。

 

営業職ひとすじ20年の中堅ビジネスマンです。

 

やりたいことを見つけるために、自分の強みを過去の職歴から思い出してもらいました。

 

しかし、出てくる言葉はどれも自分の言葉ではなく、しっくりきません。

 

商品説明力、提案力、適応力、人間力

 

どれも、自分の強みを言い表しているようだけれども、何か不足している感じを持たれたようです。

 

営業職はできるけれども、やりたいとは思わない。

でも、仕事としてやるからには、自分ならではのものをやりたい。

そうなると、なにができるか、なにをやりたいかがわからなくなる。

 

このように堂々巡りしていました。

 

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自分にかかわる情報感度を上げる

 

自分のやりたいことをみつけるために、自分の強みに視点をもっていくと、その元となる自分にかかわる情報は直近の仕事を参照しがちになります。そうなると、今の自分を創ってきた自分の過去の情報を十分に参照しきれなくなります。

 

そこで、Iさんに、今まで在籍してきた会社での実績とそれによって得られたスキルや能力を、紙に書き出してもらいました。思い出すだけではなく、自分の歴史を紙に書き出すことで振り返ってもらうことにしたのです。

 

紙に書き出すときは、成し遂げた仕事とそれに紐づく感情や前に前進させるチカラを丁寧に振り返ってもらいました。

 

おれ、結構すごいことしてきたじゃん。

紙に書き出すと、それまで思い出せなかったことも思い出せる。

 

「モノを売って、お客さんに喜んでもらうこと」

「人を心地よくさせること」

「NO!と言わない営業力」

 

自分の思いを紙に書き出すことは、想像以上に自分の考えをまとめることに役に立ちます。

 

Iさんも、紙に書き出すことで、こういうチカラを培ってきたことが再確認できたことで、自分が前に進む原動力を「自分の言葉」で表現できるようになりました。

 

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「やりたいこと」をイメージする

 

 

Iさんは、いままで「やりたいこと」をイメージするとき、ついつい「厳しい現実」をみてしまいがちだったようです。

 

「やりたいこと」がアタマに浮かんできても、「〇〇なことがあるから、できないだろう」「△△が必要だから、無理」といろいろと制限をかけて、無意識のうちに「できない理由」を探していたようです。

 

しかし、自分が前に進む原動力を確かめられた後は、「やりたいこと」を自分の思いを制限することなくイメージできるようになりました。

 

車の運転や観光が好きだから、観光ドライバーをやってみたい。

お客さんは、セミリタイアした主婦層。

秘境の地を案内するレアな観光ドライバー。

 

一見、荒唐無稽に思えることも、プラスのイメージによって自分の持ち味を生かした「やりたいこと」を仮説として立てることができるようになったのです。

 

「なるほど、「やりたいこと」をイメージするとは、「できること」をアタマの中で描くことですね。その想像力が足りていませんでした。」

 

「これから数日間、「できること」を考えて過ごしてみます。」

 

「やりたいこと」がわからない原因として、「できないこと」をイメージしていたことに、Iさんは気づかれました。

 

今、「やりたいことが見つからない」状態から抜け出すきっかけを実感されています。

 

まとめ

 

 

サラリーマンは、目標や仕事を与えられたり、指示されたりする環境で仕事に取り組むことが多く、仕事を「こなす」ことに意識がいきがちです。自分で課題を設定する機会が少ないと、無意識に「失敗しない」ような無難な取り組み方になります。

 

「できない理由」をあげて安全な領域で行動してしまう考え方です。「できる理由」をあげるポジティブなイメージにつながりにくい考え方です。

 

私は、「やりたいことを見つけたい」けれども「見つからない状態が続く」原因は、自分の将来をイメージする考え方にあると考えます。しかし、考え方を変えることは簡単ではありません。

 

そこで、自分が過去に経験したことを丁寧に紙に書き出し、自分の「強み」を「自分の言葉」で可視化できるようになることをおすすめします。

 

「書くこと」は、自分の考えをまとめるには最適な方法です。

 

 「書くこと」で自分の過去(歴史)と対話して、その中で培ってきたスキルや能力について「強み」に注目してみるのです。

 

「やりたいこと」は、自分が心の底から挑戦してみたいことに近づけたいものです。そのため、あえて、「強み」に注目することが大切だと考えます。

 

「やりたいことが見つからない状態を抜け出すきっかけ」は、自分の過去との対話を「紙に書き出す」こと。

 

 試してみると、きっと変化を体感できます。