45歳からの年収1.5倍化プログラム

キャリアを再生させる5つの視点(好奇心、持続性、楽観性、柔軟性、冒険心)から、自分の価値を再発見して、これからの15年を30年の濃さにしよう!

どうすれば、高い評価を得られる人になれるのか ~3つの行動特性の身につけ方~

 目標管理が形骸化しているならば、自分の評価を上げるチャンスだとお伝えしました。なぜなら、自分のチカラで目標を立て、スキル・能力を高め、上司を活用し倒して業績を上げることができるからです・

 

 今回は、社内で認められる人の3つの行動特性とその身につけかたをお伝えします。

 

1.自分ブランドが確立できている。

  

 どの会社にも、「〇〇と言えば、〇〇さん」と言われる人がいます。「税務のことならば、山田さん」「〇〇社の内情のことならば、佐藤さん」といった具合に、なにか困ったことが起きたら、真っ先に名前がでてくる人のことです。

 

 会社が求めている情報や課題に対する解決力があるから頼りにされています。その人を取り巻く人たちから「いい人だ、頼りになる」と好感を寄せられる人が多いです。

 

 その人を取り巻く環境は、つぎのような環境になります。

  1. 責任ある仕事がどんどん集まる
  2. 周囲の人が、自然に協力する
  3. ピンチのとき、周囲の人が、自然に手助けしてくれる

 

2.徹底した相手志向である。 

 

 目の前の仕事に追いかけられる日が続くと、自分のことで精一杯になってしまうことが多くありませんか。複数のタスクが同時並行して進んでいるときは、ついつい「どうやって一つひとつの仕事を完了させるか」ということに意識を集中してしまいます。

 社内で認められている人は、このような状況下においても、決してブレることなく、自分の仕事の成果を受け取る人のことを徹底して考えています。

 

 与えられた仕事を「作業」としてこなすのではなく、どうしたら付加価値がつけらえれるかを考え行動しているのです。

 たとえば、上司から仕事の指示があったとき、「仕事が割り振られた」と捉えるのではなく「仕事を任された」という捉えている人です。

 

 特に優れた人は、つぎの3つの能力を発揮し、自分の仕事の成果に

 

  1. 問題を捉える着眼力とそれに対する好奇心
  2. 問題に対する注意力・観察力
  3. 自分の仕事の成果が与える結果に対する想像力

 

 これら3つの能力をフルに発揮して、自ら付加価値を創出しようとしています。

 

3.計画すること、実行することの大切さを理解している

 社内で認められている人は、自分の仕事の成果が何であるかを自分のチカラで設定し、そこから逆算して行動計画を立案し、実行しています。いわゆる「逆算思考」を当たり前のように実行しています。

 あらかじめ必要なことを発信し伝えるチカラが備わっていること、徹底して事前の準備をすることが特徴です。

 

 具体的には、つぎの3つのことを「逆算思考」に組み込んでいます。

  1. 計画および実行において、「問題となるポイント」を見える化し、それへの対応策、対応体制をあらかじめ準備している
  2. 仕事を完成させるために、社内のリソース(人脈、他者のアイデア等)を活用する情報ネットワークを持っている
  3. 「時間」と「カネ」を投入する基準を持っている

 

 4.どうしたら、3つの行動特性を身につけられるのか。

 

 3つの行動特性、言われてみれば、どれも当たり前のことです。やる気になりさえすれば、誰もができるように感じますが、実際は実行することが難しいという声を多くもらいます。

 どうすれば、実行できるようになるでしょうか。なぜ実行できないのでしょうか。

 

 私は、その原因は、「与えられた仕事を確実にこなすこと」に慣れてしまっていることにあると考えます。

 

 30年前ならば、「与えられた仕事を正確かつ確実にこなること」ができれば、高い評価を得られたでしょう。しかし、今は、不確実な時代です。そのような意識で仕事を取り組んでいるならば、絶対に評価されません。

 

これからの時代、高い評価を得られる人は、つぎの要件を備えた人です。

  1. どんなことにも興味をもち、
  2. あきらめずに取り組み、
  3. 状況変化に右往左往せず、 
  4. 必ず実現できると自分を信じ、
  5. 前例にとらわれず、新しい付加価値を創出する

 

 私は、45歳からでも、自分で高い評価を得たいという気持ちがあるならば、これらの要件を身につけられると考えます。

 

 自らの意思力が礎になっていることが大前提ですが、上に挙げた要件を、今まで①何ができていて、②何ができていないか、そして、③それはどういう状況下であったかを振り返ることで、自分を変えようという意識変革を起こせるからです。

 

 自分のことを振り返るわけですから、自分の歩んできたキャリアという道のりを整理するだけです。

 うまくいっていたとき、思いどうりにならず途中で迷ったとき、なにをどう選択すればいいか全くわからなくなったとき。

 いずれも自分が経験してきたから、今があるわけです。今を起点に過去を振り返り、未来のありたい姿を整理するということです。

 

 仕事と同じように、キャリアに正解ありません。こうすれば必ず成功するというキャリアの方程式は存在しません。

 

 しかし、自分の歩んできたキャリアを振り返ることで、自分の価値観、選択基準、動き出すチカラの源泉が何であるかを確かめることはできます。そして、現状維持のままで自分の望む将来に近づけるか内省することで、しかるべきキャリアを自分のチカラで積み上げることはできます。

 

 自分のキャリアを、自分のチカラでデザインすることができれば、3つの行動特性を身につけることは、それほど難しいことではないのです。