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仕事を思いのままに進める3つのコツ

 仕事を思いのままに進めている人の習慣について考えてみたいと思います。

長年社会人を続けていると、周囲に何人かは、どのような状況でも、自分の思いのままに仕事を進めている人がいます。もちろん、外から見れば、思いのままに進めているように見えているだけで、本人はそれなりに工夫しているわけです。

 

 「あの人の仕事の進め方はスマートだな。」という人には、3つのコツがあります。

コツ・その1:目的意識

 仕事を思いのままに進められている人は、「仕事」を「作業」と捉えていません。

 

 当たり前すぎますが、仕事は上司から与えられるもの、という意識が積み重なると、

「この作業の進め方は・・・・」といった具合に、「仕事」とはいわずに、「作業」という単語を無意識に使うようになります。

 

 無意識に使ってしまう「作業」という単語には、「我慢しながら進める」というニュアンスが込められています。さらに言うと、「目の前のこと」しか見えていないため、いつも仕事に追いかけられている感覚がつきまといます。

 

 一方、「仕事」を「価値創造」と捉えると、「どうすれば、より良い結果を導き出せるか」という意識になります。自分の仕事の目的を自ら意識することになり、「どのように価値を与えているか」という視点で、「長期的に」仕事を見ることになります。つまり、自分で仕事の優先順位を組み立て、コントロールできるのです。

 

コツ・その2:設計図を組み立てている

 自分で仕事の優先順位を組み立てられるということは、「どうすれば、より良い結果を導き出せるか」という意識のもとで、「設計図」を組み立てられることを意味します。それは、仕事の目的や経験知をもとに、「仕事」のゴールを設定することです。

 

 「設計図」を組み立てられることで、仕事を進める3つの重要なチェックポイントが見えてきます。

 ①アウトプットは何が最適であるか

 ②必要なスキルや知識は何か

 ③どの時点で関係者に「ホウレンソウ(報告・連絡・相談)」

 

 これらを確実に掴めておけば、例え想定外のことが生じたとしても、軌道修正しやすくなりますから、結果に到達するスピードも早まります。

 

コツ・その3:何がなんでもやり抜こうというマインドがある

 仕事を思いのまま進めている人は、その仕事を発注しているクライアントのことを思い、「何がなんでもやり抜こう」というマインドがあります。「我慢しながら進めている」という意識や「やらされている感」が伴っていないので、「モチベーション」も必要としてません。

 

 自分で捉えた仕事の目的と設計図をもとに、ひたすら結果を出すことにマインドセットしているので、意識はクライアントのベネフィットに集中しています。

 

 この意識は、どのような職種でも必要なことです。

 

 たとえば、事務職のビジネスパーソンの場合、イメージしにくいかもしれませんが、上司をクライアントに見立てるとわかります。

 

 上司からの指示を単なる仕事のオーダーとして「こなす」のではなく、「どういう結果を期待しているか、その期待を超える結果は何か」を自分で想像してみる習慣をつけると「何がなんでもやり抜こうというマインド」につながります。

 

【結果】=【仕事への目的意識】×【設計図の組み立て】×【やり抜くマインド】

 

 3つのコツ、どれも当たり前すぎることで拍子抜けしたことと思います。言われてみると、わかることばかりなので、目新しさはありません。

 

 25年以上人事部門にたずさわった経験から、仕事の成果を上げているは、この公式を確実に実行し、自分でアピールすることなく、周囲から高い評価を得ています。

 

 実行しているがゆえに、ストレスを感じてもそれを前向きなエネルギーに変えています。そして、それは周囲に「ポジティブ」なオーラとして伝わります。

 「あの人はいつも真剣だ」というオーラが、嫌味なく伝わることで、その人が必要とする情報や支援が、自然に集まってきますし、上司も、信頼して仕事を任せられます。

 

 【結果】=【仕事への目的意識】×【設計図の組み立て】×【やり抜くマインド】

 

 この公式を、いつも意識することで、自分の信頼残高は確実に高まります。信頼残高が高まれば、自然に評価も高まります。評価が高まるということは、自分の市場価値が高まります。

 

 さいごに。

 

 自分の市場価値を高めるためには、この公式を実行する際に、

 

 「クライアントのために、具体的にどのような行動をとるか、そのために必要なことはなにか」を自分で考えることが大切です。

 

 当たり前のことを、少しずつ積み重ねることで、キャリアは大きく広がります。

 

 まずは、意識することから始めてみませんか!