はじめまして。
このブログを始めるにあたり、簡単に自己紹介します。
私の社会人デビューは、メーカーで始まりました。
1991年はまだバブル景気の余韻が残っており、就職活動もそれほど苦労せずに社会人になりました。
東証一部上場企業の採用意欲は高く、文系男子総合職だけで200名を超える新卒採用をしている会社が多数あったと記憶しています。
入社6年目に「人事」の仕事と出会います。その後、15年間、「人事」「労務」「採用」「人材教育」と一通り人事関連業務に携わる経験を得ました。
思うに、「人事」という仕事を望んでいたわけでありませんでした。たまたま、「人事」の仕事に就き、その仕事が自分のキャリアの「核」になったわけですから、偶然の巡り会わせは奇妙なものだとつくづく感じます。
人事の専門家として、15年近く経った2011年、転職しました。「キャリアを計画的に創り上げる」という思いが強く、意を決して転職を決断したのです。
ただ、その決断は、「自分がどうありたいか」という根本的な内省を踏まえたものではありませんでした。「自分が他人からどう見られたいか」という他人との比較軸による「自分を高く評価してくれる居場所」を探し求めた結果の選択だったのです。
転職して間もなく、「自分の居場所」を見失いました。
人事の専門家である自分が、キャリアの選択に迷い、失敗してしまったことを大いに恥じました。
そこから立ち直るまでに2年を要しました。立ち直るきっかけは、クランボルツ博士が提唱されているキャリア形成論である「計画的偶発性理論」を再度学んだことです。
私は、「計画的偶発性理論」を、一つひとつのキャリアは連続性がないように見えるものの、その軌跡を振り返ると意味のある連続性として捉える理論と捉えました。
そう捉えると、目の前の仕事に①興味を持ち、②前向きに③しっかり取り組み、④なんとかなると信じ、⑤少しでも自分で創意工夫する、という気持ちを持てるようになりました。
灰色に見えていた転職後の仕事が、少しずつ霧が晴れるように明るい色に変わってきました。例えて言うならば、「荒地」だと思っていた土地が、実は宝物をたくさん抱えた「恵まれた土地」だったと感じるようになったのです。
霧が晴れたと感じたとき、自分のキャリアが再生したという実感を得ました。
キャリアが再生すると、仕事にも打ち込めるようになりますし、自分の人生を濃いものにしたいという気持ちが高まってきました。「自分の居場所」を自分で確認できるようになりましたし、年収も転職前を超えるものになりました。
転職した後も含めると、人事の領域の仕事に20年以上携わってきています。
人事の専門家でも、「自分の居場所」を求めて、自分のキャリアに迷い、悩み、悔やんだわけです。
ですから、自分と同じような思いを持たれる方がいらっしゃるだろうと思い、このブログを始めることにしました。
「自分のキャリアに先が見えてしまった」
「同期から相当遅れをとってしまった」
「上司とそりが合わない」
自分のキャリアを諦めつつある方に、このブログで伝えたいことが3つあります。
一つ目が、「キャリアは再生できる」ということ、
二つ目が、「キャリアの再生は難しくない」ということ、
そして最後、三つ目が、「キャリアの再生は人生を豊かにする」ということです。
この三つと、私が自分のキャリアを再生するきっかけとなった、クランボルツ博士の「計画的偶発性理論」を踏まえた記事を投稿していきます。
このブログが、読んでいただいている方々のキャリアを豊かにし、結果として濃い人生を過ごすことになれば、とても嬉しく思います。
自分のキャリアを、自分の価値を再発見することを通して、再生していきませんか!