45歳からの年収1.5倍化プログラム

キャリアを再生させる5つの視点(好奇心、持続性、楽観性、柔軟性、冒険心)から、自分の価値を再発見して、これからの15年を30年の濃さにしよう!

【転職成功術】 転職はキャリアチェンジのカンフル剤ではない! 

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サラリーマンの場合、いまやっている仕事は自ら選択した仕事ではなく、会社から与えられた仕事であることの方が多いとおもいます。

 

そして、その与えられた仕事が自分のやりたい方向性とフィットしているとき「やりがい」を感じ、そうでないときは「やりがい」を失うことが往々にしてあります。

 

他方、独立起業している人と異なり、サラリーマンはサラリーマンなりの仕事の醍醐味があります。組織のチカラを活用して一人では為しえない大きな仕事にかかわれる機会を持てるからです。

 

日本型の人事制度の多くは、入社から退職するまでの30年以上のスパンで、貢献度に見合った報酬が得られるような仕組みになっています。

 

したがって、自分のキャリアを主体的にとらえ、今じぶんはどこにいるのか、じぶんのキャリアステージを冷静にとらえることが大切です。

 

ここを見誤り、キャリアを自ら変えるべく転職したりすると、失敗することにつながる可能性が高くなるので、注意が必要です。

 

今回は、45歳を過ぎた転職を失敗しないために、じぶんのキャリアステージの見極めについてお伝えします。

 

【目次】

 

わたしが考えるキャリアステージ

 

45歳を過ぎて転職を考えるならば、じぶんのキャリアステージを確かめることがとても重要です。

 

わたしは、キャリアをつぎの4つのステージ(「〇〇期」)としてとらえています。

 

(1)絶頂期

(2)停滞期
(3)転換期

(4)自己承認期

 

(1)の絶頂期は、「なにをやってもうまくいく」と実感する時期です。自分のキャリアの方向性と与えられた仕事が合っているときとも言えます。このステージは、自分のキャリアに迷いはなく、仕事に対するモチベーションも高い状態を保っているはずです。

 

(2)停滞期は、「あれ?なんかおかしいぞ。ここのままでいいのか?」と実感する時期です。思いもよらない人事異動、自分のキャリアの方向性と与えられた仕事が合っていないときは停滞感を感じやすくなります。じぶんに納得できなかったり、仕事に真摯に向き合わず不遇なじぶんを感じる時期です。とても辛い時期で、なんとか脱出しようとあれこれ模索することが多くなるか、ひきこもりがちになります。

 

(3)転換期は、「今よりもよくなりたい」「キャリアを伸ばしたい」「今のじぶんを変えたい」と実感する時期です。転職する、仕事のやりかたを変える、今とは異なる仕事をやりたいと会社に自己申告するといった行動を始める時期ともいえます。試行錯誤の数だけ、自分を見つめ直す機会も増えるため、自分の軸を見定めることにつながります。ゆえに、自分のキャリアの広がりは、この転換期に大きく左右されます。

 

(4)自己承認期は、「これでよかったんだ」とじぶんを素直に認められたり、「できるじぶん」を再発見できたと実感する時期です。

 

目の前の仕事に没頭することができたり、じぶんが携わっている仕事と自分のキャリアの方向性が結果的に合っていたと実感できる時期と言えます。

 

自分のキャリアは、じつは偶然の積み重ねで形成されたことに腹落ちできている状態です。

 

 お利口リーマンではない自分

 

サラリーマンのキャリアは、与えれた仕事の積み重ねを通し偶発的に形成されるものと考えます。 自分が希望するキャリアの方向性とは真逆の仕事を与えられたものの、それに対して真剣に取り組むことで、その仕事が思いもよらずじぶんのキャリアの核になったりします。そして、「与えられた仕事を価値ある仕事にしたい」という意識が自然に芽生えたりします。

 

「与えられた仕事をやりました。会社さん、私にYESをください。」といった会社から承認されることを求めすぎる人を、私はお利口リーマンと呼んでいます。会社から認めてもらいたいという動機はモチベーションを高めることに役にたちますが、認めてもらえないときは、大きな反作用としての逆効果にもつながります。

 

45歳を過ぎて転職を考えようとしている方は「自分が覚悟を決めてやった仕事」「本気になった仕事」を思い返していただき、「お利口リーマン」でなかったじぶんは、どういう自分であったかを紙に書き出してみてください。

 

転職を失敗しないキャリアの選択とは

 

転職を考えているキャリアステージが(2)の停滞期または(2)の停滞期につづく(3)の転換期であるならば、慎重な行動が必要です。

 

(2)の停滞期では、そもそもじぶんのエネルギーが下がっているときですから、前向きを装ったじぶんで転職したりします。(2)の停滞期につづく(3)の転換期は、転換期を打破する策が会社を変わることにあると思い込み転職したりします。

 

この時期に転職すべきでないということではありません。この時期で転職するとしても、与えられた場所で成果を出し、チカラを発揮し、実績をだした自分をしっかりたしかめて、自分のオリジナリティーを発見できるならば、転職しても失敗したり後悔したりする可能性が高くなると考えます。

 

(1)絶頂期、(4)自己承認期における転職は、じぶんの居場所を確かめられているため、自分が転職する目的をはっきりと確かめられている点で、失敗したり後悔したりする可能性は低くなると考えます。

 

転職することで、「キャリアを大きく変えられる」とは考えないことが得策です。

 

まとめ

 

転職をかんがえるとき、じぶんの人材力<(【基礎力+【専門力】+【再現力】)×【人間力】>の見極めが大切だとこのブログでもお伝えしてきていますが、同時に、自分のキャリアステージについても見極めが大切です。

 

キャリアステージによって「じぶんの仕事、キャリア」のとらえかたが変わります。じぶんのいるステージが「転職すること」に与える影響を人材力の見極めとともに、冷静にとらえていただきたいと願っています。

 

45歳を過ぎた転職において、転職しようとしている仕事内容を「お金にならなくても、やりたいですか?その仕事。」という視点でとらえると、キャリアステージが「転職すること」に与える影響を判断できます。極端な視点ですが、このとらえかたをすることで、じぶんのオリジナリティーを確かめることができるからです。

 

45歳を過ぎた転職を意味のあるキャリアチェンジにしていただきたいと願っています。