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転職後の会社に「違和感」を感じる時の3つの対処法

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希望をもって転職した会社。

しっかりと事前に下調べもしたし、会社の経営理念にも共感したし、人事の人も感じの良い人だったし、まず間違いない。

きっと、いい転職になるだろう。

 

転職に限らず、仕事が変わることはそれなりにストレスがかかります。そのストレスを良い転職にしようという前向きな気持ちにつなげられる場合は、健全なストレスとも言えます。

 

その場合、なるべく早く会社や仕事に慣れ親しもうという気持ちが生まれ、仕事の成果にもプラスにはたらきます。

 

一方、良い転職にしようとして、「なんとか早く業績をあげなくては」といった焦りの気持ちにつながると、ストレスがマイナスにはたらき始めます。

 

こうなると、不思議なことに、任される仕事や目の前の出来事がすべて上手く回らなくなっていきます。

 

「あれ?なんか変だぞ?」「こんなはずじゃなかったのに・・・」

 

そして、

 

希望をもっていたはずの転職が、自分を苦しめることになってしまう。

そして、それが転職後の会社に「違和感」を感じる原因になってしまう。

いずれにせよ、毎日が楽しくなくなってしまいます。

 

といった、望まない現実を目の当たりにしてしまったりします。

 

こういうケース、どのように対処すれば、乗り越えられるでしょうか。

 

【目次】

 

1.まずは、「違和感」を受け入れる

自分にストイックで厳しい人ほど、転職後の会社で上手に立ち振る舞えないと、自分を自分で認められなくなりがちです。

 

転職して間もなく業績を上げないと、自分の評価が下がってしまうことを怖れることとや期待を超えられない自分が許せなくなってしまうからです。

 

それはそれで、大切なことだとは思います。

 

しかし、「違和感」を感じている事実を、一瞬で吹き飛ばすことは簡単にはできません。逆に吹き飛ばそうとすればするほど、自分の身に「違和感」がまとわりついてきます。手放したいという意識が「違和感」を強めてしまうからです。

 

ですから、思い切って「違和感」を受け入れてみましょう。

 

「あ~、会社を変わって、少しだけ慣れるのに疲れてしまったんだなぁ~。」

「会社が変われば、そりゃ、最初は違いを感じるだろうなぁ~。」

 

今まで自分が慣れ親しんできた世界から違う世界に足を踏み入れるとき、「違和感」を感じるのは、ごく自然なことです。

 

しかし、転職で「違和感」を感じるとき、それが「後悔」になってしまうときは注意が必要です。「後悔」という踊り場から動けなくなってしまうからです。

 

そこで、「後悔」と決める前に、まずは「ごくあたりまえ」に「違い」を受け入れてみると、気持ちが開き直って良い方向に動き出すことがあります。

 

私は、20年勤続した会社から転職した直後から半年は、毎日「違和感」を感じていました。そして、この「違和感」を受け入れられず、転職後の職場が、どんどん嫌いになっていきました。

 

「自分の決断が甘かった」

「自分に「違和感」を感じさせる転職後の職場が悪い」

 

「違和感」を受け入れる余裕はありませんでした。その結果、半年近く、「違和感」に悩まされた経験があります。

 

半年過ぎた頃に、「違和感」を感じることが、ある意味健全な反応だと開き直り、拒絶するのではなく、受け入れるようにしました。そうしたところ、現状の自分を冷静に見つめ直すことにつながりました。

 

「違和感を感じる」=「健全な反応、悩むことなし。」という感覚で受け入れてみると、気持ちが楽になり、落ち着いて状況を判断できる状態が整います。

 

「違和感」を感じることを一旦受け入れてみることが第一の対処法なのです。

 

2.「違和感」を感じる原因を分析する

落ちついて状況を判断できる状態になり、 気持ちに余裕ができてくると、自分の身の回りのことを冷静に認識できるようになります。

 

この状態が整って、「違和感」を感じる原因を探ってみましょう。

 

ポイントは、その原因が「自己管理領域」のものであるか「他者管理領域」のものであるかを見極めることです。

 

両者は、その原因に対して、自分が動くことで解決できるか否かに違いがあります。

 

「自己管理領域」:原因に対して、自分が動くことで即解決できること

「他者管理領域」:原因に対して、自分が動いても即解決できないこと。

 

私の場合は、つぎのような原因分析をしてみました。

 

<自己管理領域>

「過去の自分と比較する」「転職しなければ、どうだったか想像する」「転職後の組織の仕事の進め方がわからない」「転職後の組織に人脈がない」

 

<他者管理領域>

「仕事の進め方が官僚的だ」「必要な情報共有がなされていない」「隣にいるのにメールで意思疎通する」

 

このように原因を分析すると、「他者管理領域」で悩むことがバカバカしく思えるようになりました。

 

「他者管理領域」のことを、あれこれ悩んでみても、すぐに解決できない。それにもかかわらず、「違和感」を受け入れられなかったときは悩みの沼にはまり込み、「他者管理領域」を自分がなんとしようと「もがいていた」ように思えたからです。

 

一方、「自己管理領域」については、なんら行動を起こしていないことに気がつきました。悩みの沼にはまり込んでしまい、行動する気が起きなかったのですが、冷静に分析すると、具体的な対応策がわかりました。

 

例えば、「転職後の組織に人脈がない」については、つぎのような小さな行動をとってみました。

 

①同僚に自分から話しかけてみる。

②話かけてみると、想定外に意気投合したりする。

③相手も転職してきた人とは話しづらかったことに気づく。

④その人を介して、他の人とも話ができてくる。

 

小さな行動から、転職後の組織に人脈をつくることにつながることを実感できると、悩み事が減る実感につながります。

 

「自分が動くことで即解決できる」ことに意識をもっていくことが第二の対処法です。そこに「違和感」の原因が見つかれば、小さなことでもいいので、動いてみましょう。

 

3.自分の退路を断つ

 

 「違和感」を一旦受け入れ、原因分析し自分から動いてみても、なお「違和感」を感じることがあります。

この場合は、転職後にもう一度「一大決心」する必要があります。

 

表現が適切ではないかもしれませんが、転職後の会社から「逃げる」か「立ち向かう」かのいずれかを選択する必要があるということです。

 

私は、転職後の会社の社風が嫌いでなければ、自分の経歴を汚さないという観点からも、まずは「立ち向かう」ことが大切だと考えます。

 

少なくとも3年程度は自分のチカラを出し切ってみる。「立ち向かう」という状況は、ある意味、自分の成長につながる修羅場体験に近く、それを乗り越えることで自分自身の状況適応力や仕事力が強化されます。

 

仮に今後他の会社に転職することがあっても、「立ち向かった」経験は、自分の社会的な信頼にもつながると考えるからです。

 

しかし、転職後の会社の社風が嫌いになり、「違和感」をどうしても受け入れられない場合、積極的に「逃げる」(=新しい転職先を探す)ことを選択肢に入れることが大切です。

 

そのような会社で仕事を続けても、自己成長は望めませんし、そもそも貢献につながる成果を上げられる見通しが立たないからです。

 

4.まとめ

 良い転職にするためには、自分の思考のクセを見つけて、「違和感」を感じる原因を少しずつ解消いくことが大切です。

 

自分がすぐに動くことで「違和感」を解消できることから、小さく始めてみる状況が変わってきます。