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行動が感情を創り出す 〜Motion creates Emotion~

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   マインドフルネスという考え方、聞いたことがありますか?

 

    グーグルが、社員の生産性を高めることを目的とした研修プログラムに取り入れていることから、人事の業界でも注目され始めています。

 

  一方、10年ほど前から、社員の感情を測るサーベイである従業員満足度調査(ES)を大手企業がこぞって導入しています。「従業員満足なくして顧客満足なし」という考えが、良識ある企業の利益を創出する源泉であるヒトに積極投資する動きにつながりました。

 従業員満足度調査の結果は、組織としての価値観や考え方の傾向という枠組みで、集合的な数値情報として処理され、それは人事施策を検討する際に、参考情報として活用されました。

 たとえば、社員の心のケアに関する施策を充実させたり、組織内コミュニケーションの活性化策を講じたりしたのです。とりわけ、社員の心のケア(メンタルヘルス・ケア)は、昨今の経営課題として重要視されています。人の内心を定量的に測定して、エビデンスベースでの施策展開に、従業員満足度調査は有益であったと言えます。

  

  しかし、依然として、社員のメンタル面での課題を抱えている企業は多い状況は続いています。とくに、生産性低下という点で、多くの経営者や現場の管理職は頭を悩ませています。

  

   情報流通量の変化

 1994年から2016年の間に、情報流通量は、639倍に増えたといわれています。たしかに情報化社会の進展は目覚ましいものがあります。インターネット上には、たくさんの情報があふれ、その中から自らが必要とする情報を選択しなければなりません。情報にさらされる機会が増えたことは、便利になった反面、選択にかかわるストレスも増したと言えます。

 変化の激しい社会において、決められたことを早く確実にこなすワークスタイルだけではなく、変化に対応するために、多くの情報の中から必要な情報を選択し、新しい価値を創造するワークスタイルが求めらています。

 

  言うのは簡単ですが、新しい価値を創造するワークスタイルには、頭の切り替えが必要です。従来の仕事の進め方に脳は慣れきっていますから、パラダイムを変えるには脳にストレス負荷をかけなければいけません。

 

コミュニケーションスタイルの変化

 

 

  1990年代、2000年代に、携帯電話がここまで普及するとは想像できませんでした。携帯電話をもっていることが一つのステータスであったときもあるくらいでしたから。

 しかし、急速に携帯電話は普及し、今や「電話」という機能を超えて、「携帯PC」になっていますよね。便利になった反面、情報流通量は格段に増え、目の前にあふれる情報に流されることが多くなりました。

 たとえば、2000年代までは、通勤電車の中で、新聞誌を細かく折りたたんで読んでいるサラリーマンの姿を多く見ました。今は、携帯デバイスを見る人が多くなり、そういう光景を目にすることは少なくなりました。駅構内には「歩きスマホ」を注意する放送が流れるほど、多くの人が携帯デバイスを手放さなくなっています。

 コミュニケーションスタイルも変化しました。相対したリアルなコミュニケーションを取る機会が減少し、デジタルコミュニケーションの機会が増えました。確かにデジタルコミュニケーションは、時間効率を考える点で有益なことが多いです。しかし、相手との関係性が密になっていないと、あらぬ誤解を招くことがあります。そのため、慎重なコミュニケーションの取り方が求められ、コミュニケーションを取るうえでのストレス負荷は増えています。

 

自分でストレス負荷を軽減して、パフォーマンスを高めよう!

 

 このように、ストレス負荷にさらされる機会が増えていますので、「マインドフルネス」という考え方が注目されるようになっています。

 

株式会社笑い総研の代表取締役社長の大久保信克さんの講話を伺う機会があり、「ジブリッシュ」というアクティビティーの存在を知りました。

 

 

ジブリッシュ(Gibberish)とは、でたらめ言葉・ちんぷんかんぷん語。口から出まかせの、まったく意味のない言葉を話します。世界100か国以上に広がるラフターヨガ(笑いヨガ)の中でも、活用されている重要コンテンツの1つ。

ふざけたアイディアのようですが、情報過多で左脳(論理的思考)を使い過ぎと言われる現代人にとっては、一瞬で思考を止めることができる画期的なツール。ジブリッシュを通じて、雑念を消し去ることで、より“今”を大切にすることができるようになります。

(株式会社笑い総研のHPから抜粋)

 

http://warai-souken.co.jp/gibberish

 

 ジブリッシュを初めて体験したのですが、「頭が混乱して、ボーっとする」感覚になりました。普段と違う脳の使い方をしたことによるものだと感じますが、「無」になる感覚に近く、リラックスするとともに、気持ちが軽くなることを体感しました。

 

 大久保さんによると、この効果は、「自分に意識」が向くことによるものだと。「他人の評価」に意識が向かない分、「無」になることができ、自然と「笑顔」がでてきます。これを「分離感」というそうです。自分の意識と今が離れることが、このような感覚になるのだそうです。

 

 不思議なもので、おもしろくなくても「笑顔」になると、面白く感じます。怒っていなくても、怒った表情や動作をすると、怒りを感じます。身体の動きが想いを創っていると言えます。

 

 Motion creates Emotion.

 

 ストレス負荷を感じたときは、あえて身体の動きを変えてみることで脳を混乱させ、ストレス負荷を軽減させることができると言えます。「いやだな~」と思うとき、あえて「笑って」みると、脳が「笑い」を感じ、気持ちが楽になります。短時間でリフレッシュでき、ストレス負荷を軽減できます。

 逆に、いつも「笑顔」でいられれば、その分、脳が「笑い」を感じる時間が増えるわけですから、自分の意識次第で、感情をコントロールできるとも言えますね(修行が必要ですけど・・・)

 

 感情の動きに注目するだけでなく、行動(体の動き)と感情が連動することを活用してみると、自分のパフォーマンスを高めることにつながります。筋トレと同様、少しずつ試して、身体に馴染ませると効果絶大です。