コロナウィルスの猛威が全国を駆け巡っています。これ以上の広がりがないことを祈りたいものの、3月いっぱいは感染の広がりは続くと思います。1日も早い終息を願ってやみません。
今日は、10月から転職の相談を受けていたYさんの円満退職が叶いました。
Yさんは11月には転職先が確定し、上司に転職の意思を伝えていたものの、上司が退職手続を進めてもらえずでした。年が明けてすっきりしていない状況が続いていたもののの、1月に入ってから強行手段に打って出たことが功を奏して、急転直下、話がまとまりました。
40代を過ぎて、社会人として初めての転職を経験するとき、Yさんのように退職手続きがなかなか進まないことがままあります。
なぜ、上司が退職手続きを進めてくれないのか?
考えられる理由は4つです。
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上司が自分のマネジメント力を会社から否定されたくない
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上司が嫌がらせをしている
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現場の人手が足りなくて、上司がほんとうに困っている
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退職を申し出た部下のキャリアを思って、慰留している。
4つを俯瞰するとわかることがあります。
それは、4つのうち3つは、「上司」自身が主語になっていることです。
要するに「上司」が自分自身のことを第一に考えてしまうがあまり、「上司」のパワーを使って、退職手続きを進めないことが現場では行われているのです。
上司の頭の中を巡ること
一般的に、「上司」が部下から退職の申し出を受けたとき、瞬間的につぎの2つのいずれかを判断しているものです。
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退職を申し出てくれて、よかった。
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退職を申し出られて、こまるな。
前者の場合は、その人のパフォーマンスによっては、慰留することもなく退職願を受理することでしょう。形としての「慰留」をするものの、形式的なものです。退職願を受け取り、一定の期間を設けて「退職の意思」を確認した後に、退職手続に入ります。
後者の場合は、「こまってしまう」程度によって、対応が変わります。
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引継の目処がたたない
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部下のキャリアを憂いてしまう
「上司」が退職の申し出を受けたときに考えていることは、これらのいずれかです。
まとめ
自分のキャリアを変えるとき、現在在籍している会社とは円満退職することが望ましいものです。
しかし、Yさんのように、自分の思いとは裏腹に、難しい場面が往々にして起こり得ます。Yさんは退職手続きがうまく進まないときに、上司に対する不満を抱え、落ち着いた日々を過ごすことに苦労されました。
上司の心理状態を知り、不満を最小化しつつ、自分の打つ手を冷静に決めていこうという気持ちに切り替えることができたと、Yさんは振り返られました。
円満退職がなかなか難しいときこそ、上司の心理状態を把握しておくことが大切です。
明日からは、Yさんの事例をご紹介しつつ、円満退職に向けたアクションプランをお伝えします。
本日も、お読みいただきありがとうございました。