組織で働くうえで、ビジネススキルが備わっているということだけではなく、人間関係を構築するスキルも備わっていることが重要です。
このことを数式で例えるならば、つぎのようになります。
人材力=(基礎力+専門力+再現力)×人間力
私は、人間力に人間関係を構築するスキルが内在するという考えを持っています。
45歳からのキャリアを考えるとき、人間力についての振り返りは重要です。
人は自分のことがよくわからない生き物です。他人のことは気がついてもです。
それゆえに、意識して自分について振り返らないと、「知らず知らずのうちに、とんでもない所業におよんでしまう。」ことになりかねません。
そのためにも、自分のコミュニケーションスタイルを振り返ることに意識的に取り組むことをおすすめします。
伝わったことがすべて
他人とコミュニケーションを取ることは、簡単ではありません。
コミュニケーションギャップは、時として自分の意図とは正反対の結果をもたらします。私自身も自分の言動を振り返ると、コミュニケーションギャップに悩まされた経験があります。
そのとき、「わかってくれているはず」は、もはや通用しないのではないかと感じました。
結局、伝わったことがすべてなのか、と途方にくれたことすらあります。
そこに信念はあるか?
自分のコミュニケーションスタイルを振り返って気がついたことがあります。
自分が使う言葉に、自分の信念が内在しているか否かによって、「伝わる」確度が変わるということです。簡単にいうと、思いつきや勢いで言ってしまったことは、伝わりにくいということです。
ゆえに、自分が使う言葉の重みをしっかりと意識することがコミュニケーションギャップを小さくするための一つのアプローチであるということです。
隠していても隠せないこと
言葉以外でも、注意することがあります。それは、自分の立ち振る舞い(行動)です。
自分の感情がそこに反映されるからです。
自分では隠しているつもりでも、かなしいことに、隠しきれません。とくに、マイナスの感情は、丁寧な言葉を使ったとしても、ほぼ隠しきれずに自分の立ち振る舞い(行動)に現れてしまうものです。
あたりまえのことですが、ついつい忘れてしまいがちなことです。頭ではわかっていても、行動できない典型例なのかもしれません。
まとめ
「伝わったことが伝えたこと」
45歳からのキャリアを考えるとき、自分のコミュニケーションスタイルは自分の人材力に大きな影響を与えます。ビジネススキルが備わっていても、コミュニケーションスタイルによって、それらを相殺してしまう可能性があるからです。
人は他者とのかかわりの中で生きていく生き物であるという当たり前のことを意識して、組織において有益な付加価値を提供するためのコミュニケーションスタイルを目指すことが大切です。
本日も、お読みいただきありがとうございました。
日々の他者とのかかわりにおいて、意識していくことが45歳からのキャリアを広げるために有効だからです。