「このまま、今の会社にいても自分の居場所はないように感じています。45歳になりつつありますが、転職しようと思うのですが、何から準備すればいいですか?」
昨今では、会社の業績が悪くなくても、40歳を過ぎたミドル層を対象とした早期退職を促す会社が増えてきています。
ただし、会社に自分の居場所を感じないから、早期退職に手を上げて転職しようと考えるならば、必ず確認しておくべきことがあります。
今日は、このような相談を受けるとき、私からお伝えしていることをお伝えします。
その1:自分の成果を確認する
まず最初に確認することは、自分が成し遂げてきた成果です。
自分の社会人としてのキャリアを振り返り、自分が残してきた成果を「客観的事実」として洗い出します。
ポイントは3つです。
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成果の大小にかかわらず、もれなく列挙すること
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うまくいった成果だけではなく、うまくいかなかった成果も列挙する。
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仕事としての成果に限らず、プライベートでの成果も含めて列挙する。
その2:自分に内在するチカラを確認する
自分の成果を洗い出し終えたら、つぎの5つのポイントを踏まえて、振り返ります。
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成果を上げる前はどのような状態であったか?
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成果を上げるまでに遭遇したトラブルは何か?
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そのトラブルに対して講じたアクションプランは何か?
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アクションプランを講じた結果はどうなったか?
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成果を上げることを通してどのような学びを得たか?
この振り返りは、「価値を創出するチカラ」「情熱をもって取り組むチカラ」「やり遂げるチカラ」を確認することができます。
これらのチカラは、実は簡単に身につけることができないものです。自分が歩んできた人生の様々な経験を通して積み上げたことが直結しているからこそ身についたものです。
その3:自分の絶対的価値を確認する
過去を振り返り、自分に内在するチカラを確認した後は、それらを総括して自分が未来に向けて提供できる付加価値の確認します。
未来に対して提供できる付加価値を確認するときのポイントは、つぎのとおりです。
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基礎力
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専門力
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再現力
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人間力
これら4つのポイントを踏まえて、自分のキャリアを総合して第三者に提供できる付加価値を自分の言葉で定義します。
自分の言葉で定義することは、自分の絶対的価値を確認するということなのです。
まとめ
今回お伝えした3つのチェックポイントについて、きちんと向き合い、自分なりの答えが導き出せないならば、安易に早期退職を選択すべきではありません。
転職は自らの意思でキャリアチェンジを図ることです。
少なからず「決断していいものかよいのか」という自分の内心で葛藤が生じてしまいます。
45歳からのキャリアチェンジは、慎重になることが必要です。大きな決断であるがゆえに、徹底的に自分と向き合うことを避けられません。
今日お伝えした3つのチェックポイントと向き合うことは、実にお骨の折れることです。
しかし、自分の大切な人生、一度しかない人生を納得して過ごすために、時間をかけることは意味があることです。
大きな決断をしようとするならば、時間をつくって、自分を振り返ってみてください。
本日も、お読みいただきありがとうございました。