45歳を過ぎて、自分の意思でキャリアを転換させるには、 相応の準備が必要です。
一例として転職にかかわる準備の必要性が考えやすい と思いますが、その準備に最低限必要な視点が3つあります。
それぞれに、しっかりと時間をつくって向き合うことがなにより大切です。
その1:目的の確認
そもそも、なぜキャリアを転換したいと考え始めたのか、 というシンプルな目的を確かめておく必要があります。
「それで、私は、何がしたいの?」という自分への問いかけ を通して、自分の内心を確かめることから始めると自分の 目的意識を確かめることができます。
このとき、自分の内心に正直に、「ありのまま」をとらえなければ、 目的意識を取り違えてしまうので、注意が必要です。
たとえば、キャリアを転換したいという本当の目的が職場の人間 関係の解消だったとしても、自分への新しい挑戦というもっともらしい
目的に取り違えることが起こりえるからです。
その2:時間的制約の準備
「いつまでに」という時間的制約を仮決めでもいいので設定する必要が あります。
自律的な準備の視点がないと、ズルズルと先延ばしになるからです。
自分の限られた時間的資源を有効に活用しないと、「いつか良いご縁 がみつかるかもしれない。」という青い鳥症候群にとらわれてしまいます。
結果として、決めきれないことにもつながるので、「期限」を設けることが 大切です。
その3:リスク対応の準備
キャリアの転換後に生じる可能性があるリスクをあらかじめ想定しておく 必要があります。
環境変化への適応力
経済的な問題
心身の健康状態の問題
厳しめにリスク対応についての準備を整えておくことで、有事の際の心構え が変わってきます。
厳しめに、という点が重要です。なぜならば、キャリアの転換期は、新しい ことに挑戦しようというポジティブな意識が強くなるため、たいていのリスクは 乗り越えられると想定してしまうからです。
まとめ
準備をすすめるにあたり、お勧めしたいことがあります。
それは、これらの3つの視点を踏まえた自分の考えを「紙に書き出す」ことです。「紙に書き出す」ことで、自分の考えを可視化することができます。
可視化することは、自分の考えを整理することにつながります。キャリアの転換期こそ、冷静に自分の考えをとらえることが必要なのです。
本日も、お読みいただきありがとうございました。