人手不足が影響して、40歳代の転職市場が活況をおびています。35歳転職限界説がまことしやかに言われていましたが、いまや40歳から50歳のミドル層を必要とする企業が増えています。
ビジネスパーソンとしての一生を一つの会社で過ごすか、いくつかの会社を渡り歩いて過ごすかは人それぞれですが、納得感のある時間を過ごすことが大切です。
転職はビジネスパーソンとしてのキャリアを切り拓くきっかけになる可能性があります。しっかりとした準備が整い、自分の覚悟が定まれば失敗する確率は下がります。
もっとも、40歳代で転職するとき、失敗や後悔につながる選択は避けなければいけません。そこで、今回は、40歳代で転職するときに気をつけなければいけない3つのことをお伝えします。
【目次】
年収のこと
40歳代にもなるとそれなりの年収に達していることでしょう。40歳代の転職市場が動いているとは言え、転職前の年収を維持することが難しい場合が往々にしてあります。
転職初年度は年収が100万円ほど下がぅてしまうことも起こり得ます。多くの場合、初年度の夏のボーナスが計算対象期間の関係で減額されるからです。
それゆえ、年収のことは軽視できません。
もっとも、初年度の年収を高くすべく交渉することはあまりお勧めできません。それだけの実績を上げられないと転職後の存在価値が下がってしまうからです。むしろ、5年くらいのスパンで捉えて、転職後の会社で実績を積むことに目を向けることが賢明です。
転職理由のこと
転職を考えるということは、多かれ少なかれ現状を変えたいという思いがあるからだと私は考えます。もっとも、現状を変えたいという思いにはポジティブな思いとネガティブな思いがあります。
ポジティブな思いは自分のありたい姿を追求したいという思い、ネガティブな自分の今は他者や環境等によってうまくいっていないから変えたいという思いです。
前者は自責型の理由、後者は他責型の理由です。
転職理由が他責である場合、転職はうまくいかないことが多いでしょう。と言うのも、転職後の会社でも転職理由に近しい出来事と対峙したときに乗り越えられないことが多いからです。
それゆえに、40代の転職が他責型の理由ならば、転職は見合わせることが望ましいのです。むしろ、「これからの生き方を考えたとき、今までの経験を活かし、自分の専門力や再現力を発揮したい」といった自責型の理由を見出すことができれば、転職することでキャリアが切り拓かれることにつながる、と私は考えます。
自分のチカラのこと
40代で転職するとき、自分の本当のチカラを正しく見極めることが重要です。自分が認識している自分のチカラは、世間一般に通用するチカラなのか、特定の会社のみに通用するチカラではないのか、というように客観的に自分のチカラを判断することが必要になります。
40歳で経験をそれなりに社会人経験を積んでいると、求人情報に記載されている人材要件に自分がマッチしているように思えてしまうことがあります。
自分のチカラを冷静に見極めること。
自分の市場価値を適切に捉えること。
このことを軽視すると、自分のチカラを過大評価してしまう恐れがあります。過大評価した状態で転職すると、転職後にチカラ不足感が表面化し実績を上げることができなくなります。そうなると、居場所を失い転職したことを失敗したと感じたり、後悔したりします。このような気持ちになることは絶対に避けなければいけません。
自分のチカラを適切に見極めるために、自分の社会人としての自分史を整理したり、転職エージェントを活用したりすることをお勧めします。
まとめ
「転職に失敗した・・・。」
「転職しなければよかった・・・。」
私は、40代の転職で、こういう思いをしてもらいたくないと思っています。
今回お伝えした3つのことを頭の中に入れていただければ、40代の転職で失敗や後悔を引き寄せないでしょう。
そして、3つのことを意識した上で、自分につぎの質問を問いかけてみてください。
「それで、自分はどうしたいのか?」
この質問の答えが、自分の覚悟の程度と自分が選択すべき道を示していると思います。
40代の転職が失敗しませんように。
本日も、お読みいただきありがとうございました。
【過去記事も参考になさってください】
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