昨日は、転職の目的を明確化するための3つの軸についてお伝えしました。
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3つの軸とは、つぎのとおりです。
1.生計の軸
2.成長の軸
3.つながりの軸
言われてみたら、当たり前のことです。
生計の軸は、まさに生きていくための生活の糧としての観点を捉えること。
成長の軸は、自分のキャリアの広がり、可能性としての観点を捉えること。
つながりの軸は、公私ともに、自分と社会とのかかわりの観点をとらえること。
しかし、45歳を過ぎた人生の転換期において、転職するか否かを決断するとき、人はこの3つの軸の自分のアタマの中で複雑に交錯し、目的としていることを見失うことがあります。
転職の目的を見失うことは、キャリアの漂流を意味します。45歳を過ぎた決断では、それだけは避けなければいけません。
そうならないためにも、3つの軸の取り扱い方をお伝えしたいと思います。
3つの軸と転職の目的
転職の目的を整理するにあたり、3つの軸がそれぞれ備わっている必要はありません。人によっては、生計の軸が100%の場合もあるでしょうし、成長の軸が100%の場合もあるでしょう。3つの軸がそれぞれ入り交じっていることもあるでしょう。
それゆえに、転職の目的と3つの軸のつながり、関連性を確かめることが大切です。
そのうえで、「なぜ、つながり、関連性を感じるのか」という理由を掘り下げてみます。
3つの軸は、自分が何を欲しているのか、自分の何を満たしたいのかということを明らかにするフレームワークです。
転職の目的を構造化し、具体化するために、活用するのです。
時間を踏まえた調整
転職の目的と3つの軸のつながり、関連性を掘り下げた後にやることは時間を踏まえた調整です。
具体的には、将来に向かって時間を3つのステップで捉えることをオススメしています。3つのステップは、とてもシンプルなものです。
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1年後の自分
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3年後の自分
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5年後の自分
転職を決断するときに、忘れがちになることが長いスパンでキャリアを捉えることです。未来のことは誰も正確に予測できませんから、難しいことのように感じるかもしれませんが、必ずしもそうではありません。
転職とは、自らの意思でキャリアを変えることを決断する、つまり、自らキャリアを創り上げることを決断することです。
その意味において、1年後、3年後、5年後の自らのキャリアを「想像」することで、「創造」すればいいだけだからです。
45歳で転職しようとしているならば、46歳、48歳、50歳です。
そのときに、自分はどんな活躍をしたいのか。
転職の目的との乖離はないか。
3つの軸と照らし合わせて、違和感はあるか。
時間を踏まえた調整を行うことで、自分の内心での腹落ち度合いを確認するのです。
まとめ
お伝えしてきたことを、数式的に表現すると、つぎのようになります。
(【転職の目的】VS【3つの軸(生計、成長、つながり)】 )×時間(1年後、3年後、5年後)
転職の迷いを断ち切り、ブレない決断をするためには、自分の内心を重層に分解し、自分が求めている「本当の転職理由」を明らかにすることが重要です。
「本当の転職理由」は、自分だけが把握していればいいものです。
3つの軸を時間を踏まえて活用することが、「本当の転職理由」を把握する近道となります。是非、紙とボールペンを用意して、自分の内心をしっかり書き留めてください。
ブレない決断が、45歳からの転職を成功させる絶対条件です。
本日も、お読みいただきありがとうございました。