「目標」とは、「ゴール」に近づくための標である。
ビジネスパーソンの多くは、組織に所属し、その組織から示される(極端な言い方をすれば、強制される)目標を達成することに時間を費やしています。それゆえ、本来、自分の内心から発せられる「やってみたい、やりたい」と気持ちが乏しくなり、本来主体的であるはずの自分の能力を高めることですら、義務的になってしまうことが起こるのです。
たとえば、英語を使う仕事に従事している場合、その仕事を自分の内心が「やってみたい、やりたい」と感じない人は、英語を勉強し始めても、三日坊主で終わってしまうのは、学びが義務的になっているからです。
自分の「やってみたい、やりたい」が見つかれば、誰からも強制されることなく、動き続けられる原動力を手にすることできます。なぜならば、その延長線上に、自分の人生において成し遂げたい「自分のゴール」があるからです。
少しだけ、工夫してみる
組織で働くからには、その制約の中で動くことが求められます。「自分のゴール」と組織が求める仕事上のゴールが完全に一致することはごく稀でしょう。それゆえに、両者の接点を見出すために、少しだけ工夫してみることが大切です。
もっとも、それは難しいものではありません。
仕事上のゴールに向かうプロセスに、「自分のゴール」に向かうプロセスと近しいものを見つけるということだからです。「仕事をしながら、「自分のゴール」に関連することをマルチタスクでやってしまおう!」というようなものです。
工夫するときに、参考になること
具体的には、自分が今まで生きてきた中で、「これだけは、人に自慢できることだ!」という経験を参考にすることをおススメします。仕事のことだけではなく、プライベートなことも含めて構いません。
自分が最もイキイキ動けたこと
もっとも人から感謝されたこと
もっとも達成感を感じたこと
これらのことは、自分の能力を自己評価したとき、自信をもって100点満点をつけられるような経験とも言えます。この経験の中に、自分が「やってみたい、やりたい」ということにつながることが潜んでいます。
要するに、「自分が内心から楽しんでいられること」を見つけるということでもあります。
まとめ
仕事の「目標を設定する」ということが、他人から強制されたことに携わるという捉えてしまうと、楽しく感じることはできません。その瞬間に、「目標」を設定することが、自分の人生と距離感を持ってしまうからです。
おススメしたいことは、ただ1つ。
100%自信をもって、自分の能力を評価できるできごとを思い出し、そのときに自分の内心に湧き上がってくる「感情」をキャッチすること
です。
その中に、自分の「やってみたい、やりたい」ということにつながる原石があるからです。
その原石を見つけることができれば、
自分の人生において成し遂げたい「自分のゴール」を見出すことができる
「自分のゴール」を核にして、自分の様々な活動との関連性を見出すことができる
自分がかかわる活動を自律的に評価することができる
ようになります。
こうなると、自分の活動の一つひとつに意味を見出すことができるようになります。
仕事上のゴールも、自分の人生における「自分のゴール」も、それを達成するための目標である「しるべ(標)」にも、自律的にかかわり、それをクリアすることを想像できるのです。
「楽しむための原石を見つけて、磨き上げる」ようなものです。
100%自信をもって、自分の能力を評価できるできごとを思い出し、そのときに自分の内心に湧き上がってくる「感情」をキャッチする
ぜひ、実行してみてください!
本日も、お読みいただきありがとうございました。