45歳からの年収1.5倍化プログラム

キャリアを再生させる5つの視点(好奇心、持続性、楽観性、柔軟性、冒険心)から、自分の価値を再発見して、これからの15年を30年の濃さにしよう!

【連載・最終回】 「ミドルクライシスの罠に陥らない!」 自分のキャリアをあきらめない 捉え方を変えて前進するためのヒント

f:id:hiratsukacareer:20171014214724j:plain

 

45歳を過ぎた頃からキャリアの漠然とした不安を抱えてしまう人は多いと思います。

 

 この愕然とした不安は「ミドルクライシス」と言われており、適切に対処しないと、キャリアに大きな傷がついてしまいます。

 

45歳以降のキャリアで大きな失敗をすることは避けなければいけません。

 

そこで、今日は、連載の最終回として、「ミドルクライシスの罠に陥ることなく、前進し、自分のキャリアを磨き上げるためのヒントをお伝えしたいと思います。

 

「ミドルクライシス」の捉え方を変える

 

「ミドルクライシス」と対峙するとき、冷静さを失い無計画な行動にでたり、まったく動けなくなってしまったりすることが往々にしてあります。

 

これは、将来の見通しが見えないことが主たる要因と考えられます。たとえて言うならば、「地図を持たずに樹海を彷徨っている状態」です。

 

「ミドルクライシス」は、自分の理想とする状態と現状に大きなギャップがあるときに心の中でその勢いが増します。

 

「地図を持たずに樹海を彷徨っている状態」と「理想とのギャップに悩んでいる状態」が心のなかにあるときは、手の施しようがないように感じてしまいます。

 

しかし、私は捉え方を変えることで対応できると考えます。

 

「地図を持たずに樹海を彷徨っている状態」と「理想とのギャップに悩んでいる状態」は、見方を変えれば、自分の現在地を確認し、自分に欠けていることを再認識する機会になるからです。

 

つまり、「自分の足りない」を知るということです。

 

自分に必要なことは一体何かを自分自身に問いかけ、内省する機会とできれば、冷静さを取り戻すことができます。それができれば、「ミドルクライシス」を感じるということは、自分は自分の将来を創りだそうとしていると捉え直すこともできるのではないでしょうか。

 

耳障りの悪かったフィードバックを思い出す

 

とは言え、「自分の足りない」を知るための具体的な方法が見えてこないと思います。

そこで、私がおススメしたいのは、「耳障りの悪かったフィードバック」を思い出すです。

 

上司、同僚、部下、家族、友人が自分に対して、行動や発言を諭してくれたり、諌めてくれたことがあるはずです。

 

私の体験を少しだけお伝えします。

 

私は「ミドルクライシス」を感じたとき、ふとしたことから社会人5年目に先輩から仕事に対する姿勢を諌められたことを思い出しました。

 

「仕事が粗いから手戻りがでて、それをリカバリーするのに残業するってどういうこと?」

 

「残業するのはいいけど、それで残業手当もらうって、自分どう考えるのよ、それを。」

 

社会人5年目で甘えがあった自分は、仕事の手戻りをリカバリーするのに残業し、その分の残業代を請求していたのですが、先輩はその甘えがプロとしての意識に欠けると諌めてくれたのです。

 

正直、そのときは「何を言っているんだ」と感じました。

耳障りが悪かったのです。

 

しかし、数日後に、「成果を出して貢献することができない自分ってなんだろう?」ということに気づきました。

 

自分に欠けていることを諌められ、それが図星であるとき、人はその指摘を自分への課題として自分の心のなかに持ち続けるのではないでしょうか。

 

私は先輩の指摘から「成果を出して貢献する」ことの大切さを学びました。

 

一方、私が「ミドルクライシス」を感じていたとき、「自分のポジションをなんとか回復したい」という思いを強く持ちました。そして、その思いが「ミドルクライシス」を重く受けとめ過ぎて、勝手にネガティブな思考のスパイラスに陥ってしまっていました。

 

私の場合、先輩の指摘を思い出したことがが自分のネガティブな思考のスパイラスを断ち切るきっかけになりました。

 

「成果を出して貢献する」、そして貢献の先にある他者とのかかわりを考えていない自分を自己認識し、それと決別しようと決意できたからです。

 

このように、耳障りの悪かったフィードバックが、「ミドルクライシス」を抜け出すきっかけになると、私は考えます。自分の記憶のなかに隠れている、自分にとって「耳障りの悪かったフィードバック」を思い出すことは、意味があるのです。

 

まとめ ~ミドルクライシスを乗り越えるチカラ~

 

 45歳前後は、社会人としてのキャリアの中間地点と言えます。

 

そして、その中間点にさしかかったとき、残りの15年から20年を有意義に過ごし、自分の人生を実りある豊かなものにしたいと誰もが願うはずです。

 

 

 

私は、「ミドルクライシス」は意味のある機会だと感じています。そして、その意味においてクライシス(危機)ではないとも感じています。

 

それは、社会人としての終わりを迎えるまえに、自分の将来の生き方を考えるきっかけいになるからです。

 

「ミドルクライシス」を、自分の次のキャリアを広げるきっかけと捉えてみることが大切ではないでしょうか。

 

自分のキャリアを主体的に決めていく。

 

このような気持ちになれれば、「ミドルクライシスの罠」には陥らないでしょう。

 

「ミドルクライシスの罠」とは、それを感じたときに、思考停止状態になること、と私は考えます。

 

思考停止状態になるくらいならば、過去を丁寧に振り返り、自分の経験を引き出し、自分に欠けていることを再認識し、「自分はなんのために働きたいのか」という自分の意思を確認してみることをおススメします。

 

そうすれば、道は開けてきます。

 

【ご参考:連載①から⑤の記事です】

  

hiratsukacareer.hatenablog.com

 

 

hiratsukacareer.hatenablog.com

 

 

hiratsukacareer.hatenablog.com

 

 

hiratsukacareer.hatenablog.com

 

 

hiratsukacareer.hatenablog.com

 


 

 

(追伸)

今週月曜日から連載してきた「ミドルクライシスの罠に陥らない!」は、本日で連載最終回とします。お読みいただき、ありがとうございました。