昨日の投稿で、「どうしても先送りしてしまう、を解消する 誰でもできるマインドセットの方法」をお伝えしました。
とにかく手を動かしはじめることで、勢いを作り、実態に則したプランを立てて完了させるというです。
「先送りは自分の信頼を失うこと」であることもお伝えしました。
今日は「先送りグセ」を解消する別の方法をお伝えします。
「先送り」することにより生じる痛み(デメリット)を徹底的に体感し、「そんな痛みは味わいたくない!」というマインドセットにする方法です。
たとえば、「タバコをやめたいけど、やめることを先送りしてしまう」場合で説明しますね。
「タバコをやめる」ことで得られるメリットは、健康になる、お金がたまる、他人に迷惑がかからない、等々挙げられます。デメリットは、不健康になる、散在する、他人に迷惑がかかるというメリットの逆説的なことが挙げられます。
このレベルでは、「やめたいけど、やめられない」が続いてしまうと思いますが、つぎのようなレベルでデメリットを掘り下げてみるとどうでしょうか?
「このまま続けていたら、徐々に死期が早まる。病気の原因を知らず知らずに溜め込んでいる。病気になったら、タバコをやめなかったことを後悔するだろう。自分の命を粗末にしてきたことを後悔するだろう。」
デメリットを「先送りしたことを後悔する」レベルまで掘り下げてみると、「その痛みを感じたくない!」という気持ちができてきます。
「先送りグセ」についても、このくらいのレベルまで掘り下げてみて、その痛みから逃れたいというマインドをセットすることが効果的です。
【目次】
先送りすることのメリット・デメリット(あるある分析)
「先送りする」メリットとデメリットは、次のように捉えることができます。
メリット
一瞬忘れられる
考えなくてもいい時間を確保できる
先送りしようと決めた瞬間、なんだか気持ちが楽になる
デメリット
心の中に「ひっかかり」を感じる時間が長い
いつかやらないという強迫観念を持ってしまう
催促されることがわずらわしい
やればできるのに、直前までやらない
実は快感を感じている
デメリットで挙げられている例からも、「先送り」していること自体が苦痛に感じられているようにも思えます。
しかし、「アタフタしながらも、先送り案件を片付けてしまう」ことができてしまうので、 「やればできる」「ギリギリで仕上げる醍醐味」等を快感として味わってしまうことが往々にして起こりえます。
「喉元過ぎれば・・・」ではありませんが、痛みに感じられるはずのことが、快感になってしまうのです。
そのため、「先送りグセ」が解消されず、同じことが繰り返されてしまう、と私は考えます。
とにかく痛みに感じましょう
仕事でも、プライベートでも、「先送りする人」はどういう人であるか、想像してみましょう。
・仕事ができる人
・頼りになる人
・任せて安心な人
・一緒に仕事をしたい人
このような人として想像できるでしょうか?
私はまったく逆だと考えます。
・仕事ができない人
・頼りにならない人
・任せて不安になる人
・一緒に仕事をしたくない人
「先送りグセ」がある人は、後者のような人として、他人から評価されます。
そして、他人は当の本人にその評価を伝えないものである、ということを肝に銘じておかなければいけません。
そもそも、「先送りグセ」のある人は、他人が自分を悪く評価していることに気づいていないことが往々にしてあります。
繰り返しますが、「先送りグセ」をすることで、
・仕事ができない人
・頼りにならない人
・任せて不安になる人
・一緒に仕事をしたくない人
と評価されてしまいます。
自分の評価が徐々に下がっていき、気づいたときは取り返しがつかないくらい悪い評価が確定してしまう危険性があります。
つまり、「先送りグセ」は、自分で「自分の組織における存在価値」を殺すことにほかならないわけです。こう思えると、「先送りグセ」はこの強烈な痛みになります。
まとめ
「強烈な痛み」を痛感し、それを回避するために自分のマインドをセットする
傷みを避ける逆説的な対処法とは、「先送りグセの解消」をポジティブな側面からアプローチするのではなく、ネガティブな側面からアプローチする方法です。
一般的に、ポジティブなアプローチをすることでやる気を喚起しモチベーションを高めることが効果的であるといわれます。
しかし、その逆でネガティブなアプローチをすることで危険を回避するモチベーションを高めるという方法も、考え方次第では効果があると、私は考えます。
その意味で「逆説的」とは、ポジティブアプローチの逆のネガティブアポローチを意味しています。
傷みを避けることで、「先送りグセ」を解消する。その結果、「先送り」がなくなると快感を覚える。
このサイクルを通して、「先送りグセ」が解消されるならば、逆説的な対処法も効果があるのではないか、と私は考えています。
お読みいただき、ありがとうございました。