45歳からの転職活動を失敗しないためには、面接対策が極めて重要になります。
書類選考は文字情報にもとづいて採用候補者を粗く絞り込むものですが、面接による選考は実際に会って話しをすることでより細かく採用候補者を選抜するものです。
人事の立場で面接に立ち会うと、おどろくほど準備せずに面接に臨む人が多いという印象があります。
面接で評価される第一印象とキビキビした質疑応答についての準備方法を知っていれば、面接の応対がもっと良くなると感じることが多いと思うのです。
そこで、今回は、面接でマイナス評価につながる”面接でやってはいけない3つの答え方”をお伝えします。
【目次】
一文が長すぎる受け答え
話が長いだけではなく、その話を構成する一文が長すぎる受け答えは、面接でのプラス評価にはなりません。絶対にやめるべきです。
とくに、「が」という接続助詞の使い方には注意が必要です。
「今日は遅くまで仕事をしましたが、とても満足した完成度でした。」
こういう感じで、なにげなく「が」を使ってしまいがちな人は話に締まりがなくなります。
この「が」は、前後のフレーズをつなげただけです。なんとなく意味があるように聞こえるものの、前後のつながりに論理性はないため、聞く側には意味不明な一文になりがちです。
「今日は遅くまで仕事をしました。とても満足した完成度でした。」
このように二つに分けるだけで、すっきりします。
面接での受け答えも同様です。一文をとにかく短くすることに留意する必要があります。
目安は、一文を30文字から40文字ていどに抑えることです。
自分の用意したシナリオに固執した受け答え
質問に対して答えに窮することは誰にでもあるものです。しかし、そのときに質問者の意図を考えずに、自分が用意した面接シナリオに強引に合わせた受け答えをする人がいます。
たとえば、「辛かった経験を教えてください。」という問いに対して、「辛かった経験ではなく、悲しかった経験をお伝えします。」という答えをしてしまうということです。
あらかじめ準備した想定問答に固執してしまうとをその通りに答えようとしてしまいます。結果として、質問者の問いに答えていないことになり、マイナス評価につながります。
質問者の意図を踏まえて、ひたすら「問い」に答えることに集中することが大切です。
視点が短期的すぎる受け答え
45歳を過ぎた転職者に、会社が求めることは即戦力として会社業績に貢献することです。そのため、転職後の貢献について問われたときに、短期的な貢献のみ言及してしまいがちです。
たしかに、転職直後に自分が貢献できることを伝えることは必要ですが、それだけでは人材としての可能性を十分に伝えることにはなりません。
私は、5年程度先を見通して自分が貢献できることも伝えることが必要と考えます。
45歳を過ぎたビジネスパーソンを雇い入れる会社が相応の人的投資に対して、きちんと中期的なリターンがあることを自ら示すことになるからです。
そのためには、転職を希望している会社の中期的課題についても自分で調べ、自分が貢献できる分野を想定しておくことが必要です。
中期的な視点での貢献に言及する受け答えをする人は少ないので、他の候補者との差がつくというメリットもあります。しっかり準備する価値はあります。
【情報収集については、この記事も参考にしてください】
hiratsukacareer.hatenablog.com
まとめ
ビジネスパーソンとしての経験が長くなると、面接は等身大の自分で臨んでも乗り切れると考えがちです。
日常の仕事を通して、ビジネストークを駆使しているわけですから致し方ないとも思います。
しかし、油断大敵です。
面接は、「自分という商品」について伝える場です。自分に関するビジネストークを普段からしている人は少ないのではないでしょうか。
それゆえに、「自分という商品」を的確に伝える準備がとても重要になるのです。
今回お伝えした3つの答え方は、面接でマイナス評価につながることです。
的確な準備をするうえで留意していただきたいことです。留意していただければ、面接が快活に進みます。そうなるとキビキビした受け答えをする人物という評価になります。
45歳を過ぎた転職は30代の転職と比べると厳しい状況です。
「魂は細部に宿る」といいます。
今回お伝えした”面接でやってはいけない3つの答え方”を参考に準備してください。