45歳を過ぎた転職活動において、自分のプロフィールを的確に伝えることが極めて重要です。しかし、自分のプロフィールをきちんと整理することなく面接に臨む人が多くいると感じています。
「自分のナチュラルな姿を見せれば自分のことをわかってもらえるだろう」、という甘い考えは通用しません。
自分のプロフィールは、履歴書や職務経歴書を作る時に必要になるだけでなく、選考試験である面接においても当然に必要になります。
やみくもに作成してもピントがずれてしまいますから、要点を捉えることが大切ですが、簡単ではありません。
45歳からの転職活動を有意義なものにしたいものです。
そこで、そのために必要となる自分のプロフィール作成の4つのステップをご紹介します。
【目次】
- STEP1:自分ならではの強みはなにか
- STEP2:どういう会社が「自分ならではのオリジナリティー」を必要としているか
- STEP3:転職候補の会社は、何を必要としているか
- STEP4:転職候補先の会社からオファーしてもらうには、どうすればいいか
- まとめ
STEP1:自分ならではの強みはなにか
自分の強みを把握することは、プロフィールを作るうえで当然に必要になります。
重要な視点は、「自分ならではのオリジナリティー」です。他者と比べたときに、キラリと光る強みでなければいけません。
自分のこだわりは?
信念をもってやり遂げた仕事はなにか?
修羅場を潜り抜けた仕事はなにか?
社会人として歩んだ道のりと、そこから得た知見の中に、「自分ならではのオリジナリティー」を発見することができます。
苦労の中から得た知見や集団でタスクを仕上げた経験から得た知見の中から「自分ならではのオリジナリティー」は発見しやすいので、おすすめします。
STEP2:どういう会社が「自分ならではのオリジナリティー」を必要としているか
つぎに、「自分ならではのオリジナリティー」を求めている会社は、どういう会社なのか想定し、具体的に活躍できる可能性があるかを見極めます。
会社を立ち上げたばかりなので、営業力を必要としている
短期間に大量採用したので、人事戦略力を必要としている
会社を成長させたいので、マネジメント経験力を必要としている
「自分ならではのオリジナリティー」を発揮できそうな会社をイメージすることができれば、転職先を検討する上でも有効な指針になります。
STEP3:転職候補の会社は、何を必要としているか
「どういう会社が自分の強みを必要としているか」を検討することで、転職候補の会社を具体的に把握できれば、その会社が掲げている経営課題を把握します。そして、「自分ならではのオリジナリティー」が経営課題に対して具体的に貢献できるポイントを自分の言葉で説明できるようにします。
経営課題は、簡単な課題でないことは明らかで、実現・達成するために障壁となっていることが多々あるものです。
つまり、「こまりごと」をなんとか解決したいとわけです。
それゆえに、苦労の中から得た知見や集団でタスクを仕上げた経験から得た知見から発見した「自分ならではのオリジナリティー」が「こまりごと」の解決に貢献できるポイントにつながれば絶好のセールスポイントになります。
ここまで把握した上で、転職候補の会社が、欲しくなる(採用したくなる)「自分ならではのオリジナリティー」を具体的な商材のごとく言語化することになります。
STEP4:転職候補先の会社からオファーしてもらうには、どうすればいいか
「自分ならではのオリジナリティー」から「どういう会社がそれを必要としているか」を想定し、具体的に「転職候補の会社が必要としている課題」を明らかにできていれば、自分のプロフィールは80%完成していると言えます。
残り20%は、最後の調整として、リアルな場である面接におけるプレゼンテーションにかかっています。それは、いかに自分を「おいしく見せる化」です。
そもそも、面接の場は、【転職候補先の課題を把握したうえで、それに対するソリューションを「自分ならではのオリジナリティー」という商材により解決しませんか?】という営業活動にほかなりません。
営業マンとして、STEP1からSTEP3を通して、自分のプロフィールをマーケティング視点で分析し、具体的に、かつ、自分の言葉で説明するための準備が必要です。事前準備に時間をかけ、要点を端的に伝えることができるようになれば、面接でも臨機応変に対応できるようになるでしょう。
まとめ
転職候補先の会社は、自分から見ると顧客と位置づけることができます。
顧客である転職候補先の会社は、「自分ならではのオリジナリティー」という商材を購入することに一抹の不安を覚えるものです。そのため、その不安を解消するために、商材に関する質問を投げかけます。
「自分ならではのオリジナリティー」という商材を営業している自分は、顧客の購入に対する不安を的確に最小化させなければ、成約に至りません。
45歳を過ぎた人材を採用することに対する不安を最小化させるためには、「事実としての人材力」と「情熱という覚悟」を伝える必要があります。
【人材力】={(【基礎力】+【専門力】+【再現力】)×【人間力】}×【覚悟】
この公式を頭の片隅に置きながら、自分のプロフィールを整理し、「自分ならではのオリジナリティー」を発見していただきたいと思います。
45歳を過ぎた転職が、充実したキャリアにつながりますように。
【ご参考】